新型ウイルスにおける労働組合の対応~所属労組の事例~



1、はじめに

どうも、こんにちわ。

先日、所属労組が休業補償を獲得した経緯を投稿しました。

そうしたら、

というご提案がありました。

こういうときだからこそ、労働組合が具体的にどのようなことをしているのかについては、宣伝することは大事だなとは思っていました。

とはいえ、身バレはしたくない。

なので、だいぶ、ぼやかしつつ労働組合として、どう対応しているかについて、組合役員ではない、一組合員の立場から、文章を書こうと思います。

2、2月

春闘の2月から、新型ウイルス流行に伴って労使で、
1、休業補償
2、安全衛生面
3、運営

などを議論はしていました。

その労使交渉以前に、春闘の意見集約集会を開催していました。

この問題を議論する際に、私の勤務する会社は、各地に営業所が点在しています。

なので、このような緊急事態には、各営業所から本社に問い合わせが続出してしまいます。その対応だけで、本社は機能不全になってしまう。

それを、避けたい会社は、労働組合に意見集約をお願いすることになりました。

労働組合に意見集約することで、

会社として交渉窓口を一本化することにしました。

支部長から意見を求められた私は、

非正規に休業補償を実施して欲しいこと

を伝えました。

私の意見は、支部長から、単組書記長へ、そしてグループ労連へと繋がりました。

私を含む組合員の多様な意見が集約され、単組の労使交渉へと持ってかれました。

3、3月

私達の組合員の声に基づいて、労使交渉が断続して行われました。

その結果、とりあえず3月に、3つのことが妥結されました。


1、休業補償
①、休業補償に向けた記録

休業補償の該当者になりうる社員の記録

2、安全衛生

①、会社が備蓄していた、アルコール消毒液の緊急配布
②、石鹸、衛生用品等の調達、配布
③、全従業員へのマスク配布(1人当たり複数枚)


3、運営


等、妥結しました。

ちなみに、2、安全衛生については、3月中に実現されました。

4、4月

4月に、緊急事態宣言が発令され、各営業所も休業することになりました。

この時点で、

休業補償の実施の有無、具体的な金額、方法などは決まっていませんでした。

私は、休業補償が決まらないまま、休業するという絶望的な状況になりました。

それでは、生活が困る。

そこで、支部長に対して再度、

休業補償を、非正規へ早期に実施して欲しい

ことを伝えました。

支部長から、書記長へと繋げて、グループ労連にも繋がりました。

再度、休業補償に関する労使交渉が行われました。

その結果、

6割の休業補償が、非正規に決まりました。

休業補償の支給時期についても、具体的に指定されました。

5、まとめ

以前、私が所属する労働組合は、インフルエンザ予防接種の助成金について、会社は減額や給付をしないことを検討していました。

しかし、労働組合が反対し、労使交渉で3000円補填を維持することが出来ました。
また、健康診断についても、婦人科検診でそれまで希望検診分を個人負担としていたのを、

全員検診とし、会社負担にするなどを獲得していました。

このような、

過去の諸先輩方からの積み重ねがあったからこそ、今回の交渉において労使交渉により、獲得することができたのではないかなと思います。

今回の緊急事態で、労働組合は3つの成果を果たすことが出来ました。

1、労働組合に窓口を集約したこと

→緊急事態だからこそ、窓口を一本化することが効率的です。組合員から寄せられる、現場の様々な声を労働組合が集約し、労使交渉を通じて現場の声を会社に迅速に届けることが出来ました

2、意見を発言し、汲み上げる機能が労働組合にあったこと

→非正規の組合員の声を吸収し、共有する体制があったので、私も声を挙げ、労働組合としても非正規の処遇要求をすることが出来ました。

3、労使関係がしっかりしていたこと

→健全な労使関係があったので、衛生用品の支給などについても要求が迅速に実現することが出来ました。

このような事態だからこそ、会社内ではコミュニケーションが求められれます。相手が何を求め、どうのようにしたいのか。ということがわからなければ、対応をすることは出来ません。

会社としても現場の声を把握することが求められました。労働組合としてもその役割を果たすことが出来ました。

6、おわりに

労働組合がない職場で働く、多くの仲間の皆さん

働くことで困ったら、連合へ相談しましょう。

相談窓口

0120-154-052

また、労働組合を結成しましょう。

具体的な労働組合の結成について、

を参考にしてみてください。

これで終わります。



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