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"同じ船に乗れるかどうか。"問題は、 #投資信託 でも非常に重要です!

ろくすけさんのブログです。

https://6suke.com/2019/07/14/inthesameboat/

近江商人の商業哲学で広く知られるものとして、「三方よし」(売り手によし、買い手によし、世間によし)がありますよね。
売り手と買い手が満足するのは当然であり、かつ社会に貢献できてこそ良い商売だという教えです。

この「三方よし」のように、自らの利益のみを追求することを良しとせず、社会の発展を願いつつ生み出された価値を公正に分配していく精神があってはじめて、企業はその事業活動を通じて価値を増大させ続けることができるのだと思います。
また投資家としては、それが可能な企業を選ぶべきだと考えます。

突き詰めて考えると、あらゆるステークホルダーは「同じ船に乗っている」と言えるのではないでしょうか。

ろくすけさんはご自身で探し出して、調べて、評価して、そして投資するかどうか、投資するに値する「価値」の有無を判断されています。投資してからも引き続いて持ち続けるだけの「価値」を維持しているか、それをさらに高めていくかご覧になっています。

私は、自分で「探し出すこと、調べること、評価すること、判断すること」を行わず、お金を託しているファンドマネジャーにそれらを任せています。つまり、投資信託を通じて、介して、株式投資を行っています。

自分自身で実践するか、誰かに委ねるか、この部分で決定的に異なっているのは確かです。しかし、自らの利益のみを追求することを良しとせず、社会の発展を願いつつ生み出された価値を公正に分配していく精神があってはじめて、企業はその事業活動を通じて価値を増大させ続けることができるような会社に投資したい、間接的であったとしても、そんな会社の関係者(=株主)でありたい、という気持ちは非常に近いものがあると感じています。

そういうことを考えると、ある意味、投資信託においても「同じ船に乗っている」ことの重要性は変わりません。沢山の受益者(=投資信託を保有している人)たち、ファンドマネジャー他投資信託を運営する人たち、投資信託を販売する人たち、投資信託から投資される(あるいは売買される)会社の皆さん、多数の利害関係者が関わっている分、その重要性は大きいとさえ感じます、「同じ船に乗っているか、乗れるか」問題。

さらに、ろくすけさんはこんなことも書かれています。

その観点で言えば、株主総会は「『船長』である経営者が信頼に足りるかどうか」、究極的には「同じ船に乗れるかどうか」を判断する材料を得られる絶好の機会です。
実際、各社の株主総会は私自身の投資判断にも大きな影響を与えつつあります。

上記の通り、「同じ船に乗っているか」問題は、投資信託においてより重要だと思います。したがって、受益者総会🄬( #鎌倉投信  さんの登録商標)や運用報告会の場を、投資信託が設けることはMUSTではないでしょうか。

以前、こんな提言をしています。

http://iitoushi-tanken-nisshi.hateblo.jp/entry/2017/12/11/070000

「信用」「信頼」「信認」を関係者相互の間に築くためには、報告会等の場を設けることは極めて有用だと考えます。投資信託販売の現場では、今でも、新設定の投資信託、つまり、「信用」「信頼」「信認」を築くだけの時間がほぼゼロ、そんな投資信託が立ち上がるタイミングで多額のお金を集める(=「集まる」ではない!)事例が見られます。

本来、投資信託のあるべき姿は、「信用」「信頼」「信認」をじっくりと築き上げていく過程で、お金が、信頼が、「集まる」ものではないでしょうか。その過程の一つが運用報告会等のイベントだと思います。

単にお金を増やしてくれたか否か、それさえあれば、それさえ分かれば「信用できるか」判断できますという人たちもいるでしょう。でも、それでは長くお付き合いを続けることは難しいのではないでしょうか。自分のリターン、投資の結果がどんな風につくられているのか、それが知りたくなるんじゃないかなあ。時にはガツンとマイナスを食らうこともありますが、それまで増えた減ったしか気にしていなかったりすると、そういう状況で「何やってんだ?!」っていう疑問が湧き出て来るんだと想像します。であれば、なるべく早いうちから、自分の投資成果がどのようにもたらされているかに関心を持つことはとても大事なことです。

私は、お金を託している人たちが、どんな風にそれを扱っているのか、日々、どんな調査を行って、どんな判断を下しているのか、それを説明しようという姿勢を持っているか、そこに強い関心を持っています。その一つが月次レポートであり、運用報告会等のイベントです。「同じ船に乗れるかどうか」を確かめて判断するための何よりの拠り所です。

「同じ船に乗っているか、乗れるか」問題は #投資信託  においても、非常に大事なことだと私は思います。

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