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キャピタルアロケーション ー どんな会社、どんな業種のオーナーなのか? #7

このマガジン は株価指数に連動するETFのポートフォリオを定点観測することで、その種のポートフォリオを保有することは、どんな会社、どんな業種の「オーナー」になることなのか、を眺めてみる試みです。

1. TOPIX

このETFのデータを基にして作成した表です。

黄色で塗った会社が30社のうち、2社あります。

実は、このデータは2019年1月末、2020年1月末、2021年1月末も持っていました。黄色で塗った会社2社は、その3つの時点ではトップ30にいなかった会社です。その一方、2022年1月末含めて4つの時点全てでトップ30に入っていたのは21社です。

2021年12月末との比較では、トップ30に1社入れ替わりがありました。

業種別はこちらのETFのデータから。

上位10業種

2. 日経株価指数

こちらで黄色に塗った3社もTOPIXと同様、2019年1月末、2020年1月末、2021年1月末にはトップ30に入っていなかった会社です。一方で、2022年1月末含めて、4つの時点でトップ30に居続けているのが30社のうち18社です。

2021年12月末との比較では1社、入れ替わっています。

業種別はこちらのETFのデータ からです。

上位10業種

3. Russell/NOMURA Small Cap Coreインデックス

こちらは2020年1月末、2021年1月末のデータから、3つの時点でトップ30に入っているのは黄色で塗った2社です。

2021年12月末との比較では7社が入れ替わっています。

業種別です。

化学 が2位に

4. JPX 日経中小型株指数

黄色で塗った11社が2020年1月末、2021年1月末、2022年1月末ともにトップ30入りしている会社です。

2021年12月末との比較では3社が入れ替わっています。

業種別です。

5. S&P 500

黄色で塗った2社 は 2020年1月末、2021年1月末ともにトップ30に入っていませんでした。2020年1月末、2021年1月末、2022年1月末の3時点ともにトップ30入りしているのは18社です。

2021年12月末との比較で入れ替わっているのは4社です。

業種別は こちらのETF で。

6. MSCI ACWI Index

2021年1月末にはトップ30に入っていなかったのが、黄色で塗った6社です。

2021年12月末から4社入れ替わっています。

業種別は 日本を除いたポートフォリオになっているこのETFからです。

上位10社、上位20社、上位30社への集中度の推移

上のデータを作成した6つのETFについて、上位10社、上位20社、上位30社のウエイトがどうなっているのか、どんな風に変化してきたのか、を見たのが下表です。

上位10社

上位20社

上位30社

この上位投資先への集中度には特に関心を持っています。

こんな仮説を持っています。

パッシブ運用の割合が高まれば高まるほど、インデックスファンドの上位投資先への集中度が高まる。

パッシブ運用は通常、時価総額の大きな会社から順に「買収」していくことになると考えられます。ですから、パッシブ運用が相対的に増えると、時価総額の大きな会社への集中度が高まっていく。こう考えたのです。

じっくりと観察を続けていきたいと考えています。

次回をお楽しみに。

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