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コモンズ30ファンド ウオッチ #12 2023年11月末

コモンズ30ファンド の月次定点観測の第12回です。

前回の定点観測はこちらです。

月次レポートです。

https://www.commons30.jp/pdf/fund30/report202311.pdf


ポートフォリオと上位10社

2023年11月末のポートフォリオ、上位10社です。

9月から組入を開始した銘柄は、組入比率が一定の比率に届いていないことから引き続き銘柄名は非開示とさせていただきます。

その一方で全売却となった投資先がありました。 #カカクコム  さんです。

コモンズ30ファンドにおいて、カカクコムを2012年3月以来組み入れてきましたが、この度売却となりました。コモンズ投信が30年目線で投資する際に大切にする5つの軸(収益力、競争力、経営力、対話力、企業文化)において、競争力が以前に比べて弱まっているのではないかと考えました。

この判断に至った理由が具体的に説明されていて非常に素晴らしいと思います。この過程、姿勢こそ #プロセスファンド  です。

運用報告動画、最新版です。

こちらの動画では、投資先の1社、 #堀場製作所  さんについてコメントされています。

投資先紹介ページです。

https://www.commons30.jp/fund30/selection/#future20

「コモンズの視点」が具体的に示されていること、堀場製作所さんとの対話の内容が見られること。ステキな情報発信です。

月次レポートでは、堀場製作所さんのほか、 #ホンダ  さん、 #資生堂  さんについて「ピック!」されています。

「ピック!」のコメントから:

2024年は半導体市場の回復が見込まれていることから、来期の半導体セグメント業績もまた回復が期待され、全社でも過去最高の業績が期待できそうです。

各種機構(バッテリー、パワーユニット、車体)のモジュール化による工程集約、交換式から固定式バッテリーの採用、価格競争力が優位なバッテリー素材への転
換等、様々な合理化、企業努力により達成していく見込みです。

もともと、エリアとして中国に依存し過ぎている点は課題だと認識していましたが、米国、欧州、東南アジアなどにおける成長戦略がこれまで以上に求められる局面にあると感じています。

コモンズ投信の皆さんが注視されているポイントが把握できて大いに参考になります。この「ピック!」から、人や事業、実現される価値について大きな注意が向けられているのを感じます。ポジティブな評価、期待だけではなく、課題と感じられる点が示されているからです。

株価に関連した記載としては

11月は堀場製作所の株価が31.76%上昇しました。2024年に向けての半導体市場の回復や、自動車計測の需要回復が期待されたことなどが株式市場で好感されたようです。

がみられますが、株価(価格)ではなく、投資先の会社が実現している「価値」をしっかりと追究している姿勢が感じられます。

コモンズ投信さんの記事から。

今月のレポートでは、投資先の #ベネッセホールディングス  さんについて詳しく述べられています。

私たちは、コモンズ30ファンドを通じて2011年7月から同社への投資を始めています。この13年近い期間を振り返りますと、まずは「ベネッセ」=『よく生きる』との企業理念に共感し、コモンズ30ファンドの5つの軸、収益力、競争力、経営力、対話力、企業文化を評価して投資をスタートしました。

私たちは、抜本的な改革の必要性、第三の柱となるM&Aの必要性について同社と対話を重ねてきました。

個人情報漏洩事件の際には、同社の対応について子育て世代の多い当社のお客様からの声を直接、原田社長(当時)に伝えることもしました。厳しい声と応援する声が半々でした。また、事件直後にIRの方にコモンズ30塾に登壇いただき説明を伺う機会も設けました。

出来れば上場維持したまま、改革を進めてほしかったとの思いはあります。それでも今回は、創業家、グループ社員一同の改革に対する想いを尊重し、同社の「第三の創業」として、デジタルとリアルの双方の世界において、同社が世界中のあらゆる世代が「よく生きる」ためのグローバル・プラットフォームとなることに期待したいと思っています。

長い時間で築いた関係、プロセスがあればこそのコメント、メッセージと感じます。

受益権総口数の推移

受益権総口数は、投資信託に資金が流入しているか、流出しているか、を示しています。資金が流入する、継続的に資金が流入している=受益権総口数が継続的に増え続けている投資信託は、その投資家(受益者)からの信頼を継続して得ている、その信頼が深まっていると推測することが出来ます。コモンズ30ファンドの2017年12月末以降の月次の推移です。

2021年3月以降2023年4月まで26ヶ月連続で受益権総口数が前月末比増加、つまり、ファンドへの資金純流入が続いてきましたが、前回2023年5月は減少となりました。27ヶ月ぶりのファンドからの資金純流出でした。

2023年11月は0.7億口の増加でファンドへの資金純流入となりました。

6ヶ月連続の資金純流入です。

クリスマスフェス2023〜寄付月間2023賛同企画〜

12月9日、10日のイベントです。コモンズ投信、馬越さんのインタビュー。ぜひご覧ください。

バックナンバー

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