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アライアンス・バーンスタイン・グローバル・グロース・オポチュニティーズ(年2回決算型)愛称 GGO ーアクティブファンドを眺めてみよう #45

アクティブファンドを眺めてみて、そのファンドから

「企業価値を探究しているか?」

そんなオーラが感じられるかをメンバーの皆さんにお尋ねするシリーズの第43回です。

これまでの眺めてみた軌跡を収載したマガジンは こちら です。

今回眺めてみるのは

アライアンス・バーンスタイン・グローバル・グロース・オポチュニティーズ(年2回決算型)愛称 GGO

です。


日本を含む全世界の上場会社が投資対象になっています。1998年7月の設定。したがって、運用実績は25年を超えます。

ただ、このファンド、2017年3月に大きな方針転換をしています。

同じマザーファンドのこのファンド。

こちらにあるお知らせです。

  • アライアンス・バーンスタイン・グローバル・グロース・オポチュニティーズ(年金向け):マザーファンドの運用についてのお知らせ

🔳ポートフォリオ組入銘柄数の絞り込みによるリスク・リターン効率の改善
保有銘柄数をより厳選し、確信度の高さに見合ったリスクを取ることでリターンの改善を目指します。
🔳長期テーマによるトップダウンの視点からの銘柄選択による運用プロセスの強化
企業調査に基づく銘柄選択を行う従来のアプローチに加え、長期的な成長分野を構造的な技術変化や需要変化から捉えるトップダウンのアプローチを取り入れます。これにより、長期的な成長性を重視したテーマをベースに、ファンダメンタルズ分析に基づく銘柄選択を行います。
🔳新たなポートフォリオ・マネジャー加入による運用体制強化
運用チームにポートフォリオ・マネジャーを新たに加え、中小型の銘柄選択やテーマ選定面で強化を図ります。

https://www.alliancebernstein.co.jp/app/wp-content/uploads/2022/11/f837e95ad6a6cd5e1ec9e961a9174d89-4.pdf

どのくらいの変化が起きたのか、はこのファンドの第16期運用報告書を見ると確認できます。

第15期末の投資先数は217だったのが第16期末で59まで削減しています。これは海外の株式で、国内株式も13 から1に大きく減らしました。

大胆にポートフォリオを変更したことがよくわかります。

交付目論見書、月次レポート等

交付目論見書 からです。

スプレッド(予想リターンと資本コスト の差)に基づく投資魅力度の測定” という基準が明示されているのが特徴的です。

エンゲージメント を強調しているのも特徴ですね。

https://www.alliancebernstein.co.jp/app/wp-content/uploads/2023/05/SGT_Engagement_Jun_2023_JA.pdf

エンゲージメントレポートが発信されています。

いかがお感じになりますか。

上位の投資先の月次レポートでの紹介です。

SDGsと絡めることで事業活動で改善、解決を目指している課題が具体的になっている印象を持ちます。

受益権総口数の推移

マザーファンドの運用方針が転換された2017年3月以降を表にしてみました。2つのファンドともに足元は資金純流出となっています。

パフォーマンス

ローリングリターン をみていきます。

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