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「未来をつくる」お金の使い方 ― 「寄付」とは「投資」だ、間違いない!


(ブログ版にちょっぴり補足、リライトしてます)

昨日行われたイベント、
「未来をつくる」お金の使い方 〜寄付の仕組みをつくる人・寄付を活かす人・寄付をする人、3つの立場から考えるお金の話〜
に参加しました。

参加した理由は、ブログ活動を通じて出逢うことが出来た畏友のお一人、下山さんが登壇されると知ったからです。

下山さんは「寄付をする人」として、コモンズ投信・渋澤さんは「寄付の仕組みをつくる人」として、PIECES・小澤さんは「寄付を活かす人」として登壇されました。

テーマは「寄付」

3人の登壇者のお話から印象に残ったことを書き留めておきます。

"ME"から"WE"へ ― コモンズ投信・渋澤さん


「お金の使い方」について子どもを対象にしたイベントをコモンズ投信では数多く実施されていて、そこでは Spend/Save/Donate/Invest の枠組を使っている、とのこと。この枠組は下記のページで詳しく説明されていますのでぜひご覧になってみてください。

Spend/Save は 自分の為、自分中心、"Me"なのだが、Donateの段になると、社会や環境のことを考える、"We"になる。この感覚、意識が大事だ、というコメントが印象に残りました。

"We"を意識することで、より"Me"について「自分はこんなことに興味を持つんだ、おかしいじゃないか?と疑問に思うんだ」という発見、気づきを得られるようにも思いました。そういう意味で、寄付について子どもの間から触れる機会、考える機会を持つことはとても大事ですね。

寄付する側にも「リターン」はある! ― 下山さん


下山さんのツイートです。もう一枚、とても印象的なスライドがありました。

このスライドをご覧になれば感じてもらえると思うのですが、寄付にも「リターン」はあるということです。もちろん、それは金銭的、経済的なものではありません。しかし、社会に参画している、課題解決に一役買っている、そして、何より、その課題解決に奮闘している寄付先の皆さんとの関係性から生まれる協働感や共創感、前進が感じられた時の喜び、これは「リターン」と捉えることが出来ます。(個人の感想であり、価値観です)

下山さんが「コツコツ寄付(マンスリーサポーター)」として支援されているのが、こちらの団体だそうです。

これを見ると、下山さんがどんなテーマで何とかしたい、前進を感じたいとお考えなのか、の一端が分かるような気がします。株式投資と似ていると思います。どんなポートフォリオなのか、でその人の「人となり」が窺えるように。

「頼る」は主体的な行動で、エネルギーを要する ― PIECES 小澤さん


プレゼンの冒頭、小澤さんはこう問いかけられました。

あなたに嬉しいことがあった時、辛いことがあった時、それをシェアしたい人の顔が思い浮かびますか?

そう問いかけられても、その顔が思い浮かばない子どもが沢山いる、、、それが「孤立」だと。

そして、仮にその顔が思い浮かんだとしても、それを打ち明ける、相談する、「頼る」のはとてもエネルギーの要する行動なんだ、と。小澤さんからそうしたご説明をお聞きして、初めて気づきました。「確かにその通りだ」。

PIECESでは、「頼る」誰かが居ない子どもたちの近くに「頼れる」コミュニティユースワーカーを育成するのを事業の根幹の一つとしています。コミュニケーション等、様々なスキル、それを支えるマインドが無いと「頼れる」存在にはなれない、だからキチンとしたプログラムで育成しなきゃいけない、ってことだと思います。

小澤さんが語る実際のお話をお聞きすると、それだけでちょっと涙腺が、という感じなのですが、ただ、お涙云々ではないんですよね、本質は。「孤立」してしまった子どもが一人でも多く、未来を信じる力を持ってくれること、前向きに日々を過ごしてくれて、こうした動きが広がること、こそが大事。少額でも寄付することで、そこに関係者として参画することができる。


あらためて思いましたが、寄付も投資。

全くの個人的な価値観、考え方ですが、「投資」で一番大事ことは「その先」にいる人たちに共感できるか、「託したい」と思えるかどうか、です。その意味で、今回のようなイベントはとても、とても大事だと感じました。

「なるほど」と感じた、下山さんのご指摘。

寄付を受ける側が一番求めているのは、通常、マンスリーサポーターのようなコツコツ寄付してくれる人。でも、もうちょっと「その先」にいる人たちを理解してみたいよね、活動状況を見たいよね、という人もいる。そういう人たち向けにクラウドファンディングがあるんじゃないか、と。

というわけで、今回、こちらのクラウドファンディングに、まず参加してみました。

特典「お礼メール」とのことですが、いや、それは確かに嬉しいです。でも、大事なことは、こうしてファンディングしたお金をどう活かしたか、丁寧に説明してくださること、Investors' Relationsの発想だと思うのです。上手く行ったこと、行かないこと、色々あるでしょうけど、それを丁寧に説明してもらえる方が遥かに理解は深まると思いますし、共感も生まれます。これが「始まり」なので。一種のチームビルディングの過程だと思います。

もう一つ大事だと思ったことがあります。それは「人数」です。

たった今確認したところ、支援者は56人とのこと。そのうちの一人が私です。こうした課題は誰か少数のお金持ちに支えられるのも一つの在り方だと思いますが、沢山の人が共感して参画している方が良いのでは、と思ったのです。だから、金額はもちろんとても大事なのですが「人数」もそれに劣らず大事な要素かなあ、と感じました。あと43日、何とか目標額に達して欲しいなあ、と切に願っています。

もう一つ、下山さんがご指摘されていたこと。

寄付をしたら、それを発信すること。
そうすることで、そこに課題が存在することを伝えることになる。

ということで、今回、クラウドファンディングに参加したことを、ブログでも、noteでも、発信しました。

とにもかくにも、学び、気づきが非常に多いイベントに参加できて幸運でした。

イベントに関わられた全ての皆さんに厚く感謝、御礼の気持ちでいっぱいです。

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