投資信託の目論見書、運用報告書が気になって仕方が無い理由


現在、投資信託の目論見書、運用報告書についてのアンケートをやってます。

https://goo.gl/UQkTwX

投資信託をご利用の方、ご協力くださると嬉しいです。

さて、こんなアンケートをはじめた理由。それは、目論見書、運用報告書のことが気になって仕方が無いからです。

ここからは個人の意見ですので、異論反論等を抱かれる方も出てくるかもしれません。

投資信託の本質は何だと思われますか?

資金を託す時、託される時に交わされた約束がしっかりと果たされているか否か、こそが投資信託の本質があると私は考えるようになりました。運用成績はもちろん大事ですが、これは市況に大きく左右されます。長く支持される投資信託には、投信会社、販売会社と投資家との信頼に基づく関係が必須だと私は考えます。

ですから、その約束を投信会社が示している「目論見書」は大変重要です。同時に、その約束を守ったか否か、その結果、運用成果がどうなったかを説明する「運用報告書」も同じだけ重要です。

つまり、「目論見書」と「運用報告書」が投信会社と投資家の関係、信頼を育てる極めて重要な媒体だということです。長い関係を築くための基礎の基礎なのです。

しかし、この目論見書、運用報告書、とりわけ運用報告書は内容が画一的になっています。フォーマットの大枠を業界団体で決めちゃっているようです。結果、個性が無い、つまらない。尖がった、際立ったものが出づらいようです。ここにチャレンジしてくれる投信会社を待望しています。

上記のような事情があるせいでしょうか、運用報告書は業界標準にあわせておいて、「月次報告」等で工夫を凝らして差別化を図ろうとしている投信会社もあります。しかし、月次だけではなく、一年を総括する、詳しい資料があって然るべきだと考えています。

上場会社であれば、決算短信、有価証券報告書だけでなく、アニュアル・レポート、統合報告書や決算説明会用のIR資料があります。同じく、広く遍く公に資金を募っている公募投資信託も同じようにIRに取り組んだって良いのではありませんか。

もちろん、小粒で規模が小さい投資信託でここまでのことは無理でしょう、しかしです。今は小さくても、長く広く信頼される投資信託を目指す投信会社は徐々に意識して、ディスクロージャーの、IRの質を高めていくべきだと考えます。そんな意識がステキな投資信託を育てていく一歩になるものと私は信じています。


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