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ローリング・リターンを月次レポートに載せるファンドを発見しました

お久しぶりです。月次レポート研究所としての久々の投稿です。

ローリング・リターン をご存知でしょうか。

検索してみると、こんな結果が表示されます。

最初に表示されたページからです。

ローリング・リターンとは、リターン計測期間の起点と終点をずらしながら一定の保有期間となるすべてのリターンを計算したものです。
· 例えば、保有期間 1 年間のリターンは、2012 年 1 月から2013 年 1 月までの 1 年間、2012 年 2 月から 2013年 2 月までの 1 年間…というように 1 ヵ月ずつリターン計測期間をずらして計算していったものであり、グラフは 1 年間保有した場合の最高値、最低値、平均値を示しています。
ローリング・リターンは、投資のタイミングによる影響を軽減してリターンを確認したい場合、短期保有と長期保有のリターンの差を比較したい場合に有効です。

https://www.mizuho-sc.com/product/toushin/pdf/important_faq_stock_kokunai.pdf

個人投資家向けの投資信託のほとんど全てが、いつでも(営業日であれば)買い付けることができて、いつでも解約できます。それを考慮すると、ローリング・リターンにもっと注目すべき!というメッセージをずっと訴えてきました。

2019年12月につくった記事です。

そんなローリングリターンを月次レポートで大きく取り上げているファンドを見つけました(他のファンドがあればぜひ教えてください)。

https://www.fivestar-am.co.jp/wpfsam/wp-content/uploads/fund/pdf/1003_mr_20240329.pdf

レポートの最初のページからなかなかユニークです。

このファンド、過去1年分のレポートが閲覧できます。

2023年12月末基準のレポート はローリングリターンの記載がありません。表紙もおとなしめ。

月次レポートが変身を遂げたのは、2024年1月末基準のレポート のようです。このレポートからレポート全体が大幅に変わりました。

BEFORE

AFTER

米国には、ベンチマーク(参考指数)との比較をしているファンドもあります。

https://www.royceinvest.com/funds/royce-premier-fund/ryprx

10年のローリングリターンでは、計測可能期間の67%の期間でベンチマークのRussell 2000をアウトパフォームしている、と述べています。


ポートフォリオの状況には、アクティブシェアのほか、流動性が示されているのがユニークです。

ポートフォリオの特性として、バリュエーションについてのデータもあるといいかもしれませんね。

ローリング・リターンが掲載された月次レポート、初めて見ました。繰り返しになりますが、他にも掲載されている月次レポートを発信しているファンドがあれば、コメント欄で教えてください。

ユニークな月次レポートを見つけたら、また更新します。

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