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マネックス・アクティビスト・ファンド 『愛称:日本の未来』 ーアクティブファンドを眺めてみよう #43

アクティブファンドを眺めてみて、そのファンドから

「企業価値を探究しているか?」

そんなオーラが感じられるかをメンバーの皆さんにお尋ねするシリーズの第43回です。

これまでの眺めてみた軌跡を収載したマガジンは こちら です。

今回眺めてみるのは

マネックス・アクティビスト・ファンド 『愛称:日本の未来』

です。


2020年6月設定。運用実績は3年半あまり。

このファンドに関心を寄せた理由は、エンゲージメント

交付目論見書 より

エンゲージメント(対話)を前面に押し出している点です。

交付目論見書、月次レポート等

ファンドのコンセプトが示されています。

エンゲージメント(対話)の特色
・変革期を迎える日本企業を中心に、経営陣との信頼関係を構築し、信念をもって、多面的にエンゲージ メント(対話)を実施していきます。
・株主価値の向上のみを目指すのではなく、企業価値の向上を促すような視点に立ち、中長期的・継続的 に投資家と企業にとって双方に利益となるような提案とエンゲージメント(対話)を行います。
・投 資 対 象 企 業 と の エ ン ゲ ー ジ メ ン ト( 対話 )だ け で は な く 、個 人 投 資 家 へ の 啓 蒙 や 意 見 の 吸 い 上 げ を 行ない、投資に関わる様々な立場の方々を巻き込んでオープンで総合的な活動を行います。

エンゲージメントの内容ですが、過去の運用報告書を確認してみると以下のような説明がありました。

運用初年度である当期においても、積極的に経営陣との対話を実施し、特にジャフコ グループ株式会社において、エンゲージメントの成果を受益者の皆様にご報告することが出来ました。

第1期(2021年3月)

当期においても、積極的に経営陣との対話を実施いたしました。特に、株式会社セプテーニ・ホー ルディングスにおいて、エンゲージメントの成果を受益者の皆様にご報告することが出来ました。 加えて、ENEOSホールディングス株式会社による株式会社NIPPOの非公開化を企図した公開買付け に際しては、少数株主の利益保護について公にエンゲージメントを行いました。

第2期(2022年3月)

当期においても、積極的に経営陣との対話を実施いたしました。複数の投資先において、増配や 自社株取得等の資本政策の強化、経営者や従業員への譲渡制限株式の付与等のガバナンスの強化が 行われました。

第3期(2023年3月)

月次レポート を確認してみましょう。

https://www.monex-am.co.jp/fund/detail/?id=121001

設定以来のレポートが全て閲覧できるようになっています。素晴らしい。

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