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#マザーハウス x #鎌倉投信 イベント ~社会性とビジネスを両立する第三の道を探して~

#鎌倉投信  さんの受益者総会の翌日、京都で催されたイベントに参加しました。こちらのイベントは鎌倉投信さん と #マザーハウス  さんとの共催イベントでした。マザーハウスさんは、鎌倉投信の運営するファンド「結い 2101」の投資先の1社で、社長の山口さんは前日の受益者総会でもご登壇されていました。この日、山口さんと共にご登壇されたのは、マザーハウスの山崎さん(前日の受益者総会の展示ブースで、山口さんの著書他の販売の現場で切り盛りされてました)と、前日の受益者総会では一度も壇上に登場されなかった鎌倉投信の鎌田さんでした。

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イベントに参加しての感想を一言にすると、「参加して良かった、本当に良かった」です。

イベントの冒頭で山崎さんが、鎌倉投信やその投資先との「つながり」についてお話されたのですが、そうした「つながり」が広がっていることは素晴らしいことであると同時に、一方で、それほど大きくない(;この形容をどうするかは難しい)コミュニティの中でグルグル回っているような感覚もある、との指摘をされていて、「そうかもしれない、いや、そうなんだよなあ」と感じていました。

最初は、鎌田さんが鎌倉投信の紹介をされました。

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鎌倉投信の投資哲学、Webではより詳細に説明されています。

**投資とは、本来株価を追うものではありません。 **
短期的な株価の値動きで利ザヤを稼ぐ投機とは一線を画すものです。
鎌倉投信が考える投資とは、投資する先の会社が行う事業やその会社に関わる様々な人によって創造されるほんものの価値豊かさを蓄えて行くものです。
そして、これからの社会に本当に必要とされる価値を創造する会社を見極める眼力や価値を創造する会社の事業を長きにわたって支えようとする想いが“まごころ”です。

https://www.kamakuraim.jp/yui2101/  

マザーハウスさんに関するエピソードとして、鎌田さんのご紹介されたお話の一つが印象的でした。「結い 2101」の投資先の1社で勤務されていた男性社員の方が、鎌倉投信の受益者総会でマザーハウスさんと出逢い、山口さんの話に感動、結局、マザーハウスさんに転職されたそうです。転職後、マザーハウスさんのお店で鎌田さんは、その方とお会いになって「転職して幸せです!」と聞いて、二人で涙したそうです。このような出逢いをいくつも鎌倉投信さんが演出し、そこからの新しい変化を生み出していることを感じました(この種の話、鎌倉投信での出逢いがきっかけの一つとなって新天地に活躍の場を移されたお話、は他にもいくつも知っていますが、スゴいことだといつも感じます)。このようなお話も"まごころ"の一つの表れ方だと感じます。

続いて、山口さんが、マザーハウスさんと新著「サードウェイ 第3の道のつくり方」についてご講演されました。

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今回のイベントのテーマは「社会性と経済性」。「サードウェイ」でも一番最初に「社会性とビジネス」としてこのテーマが取り上げられています。これについて、「社会性」を理由にして打って出る場所、ステージを限定するべきではない、自分たちが登りたい場所に行き着くためには何が必要なのかを考えるべきなんだよ、と。実践されてきた本人のナマの言葉には強い力を感じます。自分たちが登りたい場所を目指そうと奮闘するからこそ、社会に訴えたいメッセージがさらに強くなるのだ、と。

最後のパネルトークで印象的だったのが、山口さんが「ファッションだから良かったんです」とお話されたこと。背景にあるストーリーを全く知らなくても、モノが素晴らしければ、魅力的であれば、かわいければ、お客さんは評価してくれる、選んでくれる。「通りすがり」であっても買ってくれる。実際、マザーハウスさんのお客さんの7割は、その製品がどうやってつくられたかという背景を知らずに買われているそうです。「通りすがり」で出逢ったモノからその背景を、ストーリーを知る。山口さんはこの状況を「健全」とお話されていました。商品やサービスの質を磨き上げてその「力」を蓄えていくことが、ストーリーの伝播力を強くする、ということですね。

「サードウェイ」でも紹介されていましたが、ネパールでの事業には苦労されたそうです。マザーハウスさんの株主総会で3回連続で「撤退すべきではないか」とされたのを、乗り越えて今があるそうです。これは、マザーハウスさんが株式会社だったからこそのエピソードなのだと感じます。株主という利害関係者がいたからこそ、そのプロジェクトをどこに向かわせるべきなのか、を絞り込むことができたのではないか、と。と、何だか分かった風に書いているとちょっと恥ずかしくなりますね。この辺にしときます。

ご参加されていた方のツイート。

投資、金融には、出会いをつくり、"つながり"を想像する素晴らしさがある

まさに「その通り!」だと感じます。そこにこそ投資の醍醐味があり、生き方の幅や奥行きを広げてくれる可能性につながるのだと感じる、今回の京都滞在でした。
このイベントでも痛感したことは

30年前、いや、20年前の自分が聴いていたら、、、

でした。違う言い方をすると、こんな機会を「通りすがり」の若い人たちに届けられたらなあ、と強く感じました。

今回の京都滞在でのインプットです。良かったら一緒にご笑覧ください。


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