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【開催レポート】官民連携まちづくり塾 前編(大東市-ネオ3セク編-)

全国の先進的な公民連携の取り組みを実践している都市をモデルケースに学び、実践に繋げる「官民連携まちづくり塾」。通算5年目の開催となる今年度は、大東市と岡崎市の2都市で開催しました!
その開催レポートを2回に分けてお届けします。

前編は、12月2,3日に開催された大東市-ネオ3セク編-です!



はじめに

官民連携まちづくり塾って?

リノベーションまちづくりを行う/行おうとしている全国の行政職員が、官民連携まちづくりを学ぶ2日間のスクール。3,4人程度でチームを組み参加。先進地域の開催都市で、実践者の話を聞き、まちの取り組みを体感しながら、自分たちのまちでのプロジェクトと戦略を考え、講師たちのアドバイスを受けながらブラッシュアップしていきます。

大東市ネオ3セク編について

大阪府大東市のmorinekiプロジェクト元気でまっせ体操など、市民の生活水準の向上を目指しながらエリア価値向上につながる事業を展開し、運営者として地域に寄り添い、暮らしの価値をつくり続け「ネオ3セク」と呼ばれるコーミン。その姿を現地で体感しながら、これからの3セクのあり方を考えました。塾長は入江智子さん。講師に東克宏さん、三宅香織さん、逢坂伸子さん、中川健太さんをお迎えして開催しました。


【1日目】

ガイダンス

大阪府大東市のmorinekiにほど近い会場で「官民連携まちづくり塾-大東市ネオ3セク編-」を開催。北は北陸から南は九州まで、行政職員を中心に8チーム26人の方々にご参加いただきました。

オープニングのガイダンスで、官民連携まちづくり塾の趣旨説明や現地でインプットすべきポイントなどを整理したほか、参加者それぞれの参加目的を改めて確認。自己紹介を兼ねたチェックインで共有しました。

チームごとにシートを活用して現地で学びたいことやチームとして達成したい目標などを整理


morineki視察ツアー

午後はさっそく、今回の目玉であるmorinekiの視察ツアーです。
morineki内部と、周辺エリアをそれぞれ1時間ずつ、じっくり案内していただき見て回りました。

①morineki

morinekiを案内してくれるのは塾長でもあるコーミン入江智子さん。

市営住宅の内部。シンプルで機能的、外との繋がりも感じられる部屋。



  

②周辺エリア

周辺エリアの案内をしてくれたのは、大東市職員のみなさん。
最初に訪れたのはmorinekiの目の前に新しくできたもりねき書店
代表の竹中さんより、もりねき書店の成り立ちや、高校生とのプロジェクトなどご紹介いただきました。

  
morinekiのうしろには気持ちの良い青空と山が広がります
まわりの遊休土地の活用も考えています  
morineki周辺にもたくさんの市営住宅があります



大東市トークセッション(入江氏、東氏、逢坂氏)

視察の後は大東市の公民連携事業を推進してきた立役者の3人、入江さん(コーミン代表)、東さん(大東市 理事 兼 都市経営部長戦略企画部長)、逢坂さん(当時:大東市 保健医療部高齢介護室課長)のトークセッションを行いました。参加者から事前にいただいた質問を取り上げながら、3つのポイント(動機や目的、誰がやるか、どのようなプロセスで実施してきたか)について深堀りをしました。

交流会@ケイット ルオカラ

学びの詰まったトークセッションが終了するころには日も暮れ、一同は交流会会場であるmorineki内の北欧レストラン ケイットルオカラへ。

同じ思いを持った全国の参加者とつながり仲間が作れるのも、官民連携まちづくり塾の醍醐味。講師陣も混ざって、食事とお酒と交流を楽しみました。

夜のmorinekiの様子
北欧レストラン ケイットルオカラ



【2日目】

ショートプレゼンテーション

大東市の事例を体感した1日目の学びを元に、2日目はそれぞれ自身のまちにじっくり向き合います。事前にまとめてきた自身の地域課題とプロジェクトのプレゼンからスタート。

自治経営トークセッション(三宅氏、中川氏)

続いて、トークセッション。
三宅さん(元倉敷市 教育委員会学校教育部)中川さん(岡崎市 都市施設課QURUWA戦略係)が所属する「NPO法人自治経営」という外からの視点で大東市の特徴・特性を分析。「大東市だからできた」という個別解ではなく、参加者がどのように自分のまちで活かせるか、トークセッションで解き明かしていきました。

今回の官民連携まちづくり塾もそうですが、全国の様々な先進事例から学び、同じ志を持った行政、そして民間の人とつながり、インプットとアウトプットを同時並行して行っていくことの重要性を確認しました。

ワーク/最終プレゼン準備

参加者たちは再び自身のプロジェクトに向き合うワークの時間。講師陣もグループに入り一緒に作戦を考えます。最終プレゼンまで約4時間。限られた中で、問いを投げ、考え、対話し、自分たちのプロジェクトを作っていきます。

講師陣もチームに混ざって議論。共にプロジェクト案を考えます。


最終プレゼンテーション

そうして迎えた最終プレゼン。
日中のワークでブラッシュアップしたプロジェクトを最終発表。各チーム、講師陣からのコメントや更なるフィードバックをそれぞれ持ち帰りました。


まとめ

今回の官民連携まちづくり塾では、事業を推進するための手法だけではなく、「何のため」「誰と何をやるのか」など、マクロな視点だけでなく「実際の人と人との関係性は」などミクロな視点にもフォーカスを当ててきました。覚悟を決め当事者として動き続けている人たちがつくる、その風景・日常を実際に体感できたことが、参加者にとって大きな学びとなりました。

大東市のみなさん、講師のみなさん、ありがとうございました!

講師陣と受講生のみなさんと集合写真。
ありがとうございました!