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マニャラ湖国立公園にて

ガイドのクロアが入場料の支払いを済ませて戻ってきたので、サファリカーに乗り込み、出発。タンザニアに来て、マサイ族が飼っている牛などの家畜には遭遇したが、野生動物はまだ遭遇していなかったので、期待が高まる。

車を走らせてすぐ、ヒヒの家族に遭遇した。
毛づくろいをしていたり、気にぶら下がって遊んでたりしている。
これは車から撮った写真だが、これだけの至近距離でも特に驚いたりせず、マイペースに毛づくろいを続けている。時折、道路の真ん中で座り込んで動かないヒヒのおかげで、車が停まる。いや、そもそもここの主人公は野生の動物たちで、僕たちは来訪者なのだ。

ヒヒの群れをかき分け、数分車を走らせると車が停まった。
ガイドのクロアは木の枝が揺れ動く方を見て注意深く音を聴いていた。
「ゾウガイマス」と教えてくれるので、クロアが指差す方向を見る。
すると、木をかき分けてこちらにゾウが向かってきた。
ついにゾウとご対面だ。

ヒヒに比べて、ゾウは警戒心が強いようで、足早にまた木々の奥の方に消えていった。
道の両側はずっと木々が生い茂っていたが、しばらく走らせると視界が開けていく。そして完全に開けた草原地帯に入る。

草原地帯に入って初めて遭遇したのはバッファローの群れだ。
草を食べたり、水を飲んだりしている。
バッファローはパワーがあり気性も荒く、アフリカではトップクラスに獰猛な野獣であり、毎年200人以上の死者も出ているそうだ。
この大きな身体で、あの角で突進されたらひとたまりもなさそうだ。

ここでちょうどお昼どきになったので、マニャラ湖国立公園内にあるロッジへ。ロッジの近くに、こんなものを発見。
wifiが繋がっていたら思わずメルカリに出品するところだった。

かぶろうかと思ったが、似合わなそうだったのでやめた。
しかしこんなところにロッジがあって大丈夫なのかと一瞬不安になったが、お腹がへったので、気にせず気にせず。

ロッジのレストランはブッフェ形式になっている。
ポテトはとても美味しく、日本人の口にも合うと思う。ランチを終えたら次はマニャラ湖でのカヌーサファリだ。

マニャラ湖(マニャラこ、Lake Manyara)はタンザニア北部のアルーシャ州にある浅い弱アルカリ塩湖である。グレート・リフト・ヴァレーの谷底に連なる湖のうちの一つであり、西にエヤシ湖がある。「マニャラ」の名前はマサイ語で、敷地の周りへと植えるトウダイグサ属の一種、アオサンゴ(Euphorbia tirucalli)を指すemanyaraに由来する。

この炎天下の中をプカリと浮きながら、ゆっくりゆっくりと進んでいく。
魚は見えない。水は1ミリ先も見通せない程の濁り具合だ。
これは楽しみ方が良くわからないので、パドルを漕いでくれていいる人に色々聴いてみることにした。

僕「何歳?」
彼「29歳だよ」
僕「同じくらいだね!結婚しているの?」
彼「しているよ」
僕「子供は?」
彼「まだ生まれて半年だよ」
僕「おお!夜泣いたりする?」
彼「うん、だから今ちょっと眠たいよ。笑」

こんな他愛のない話をしながら結局1時間弱、カヌーを漕いでいたが、特に魚が見えるわけでなく、遠くにフラミンゴらしき大きな鳥が見えただけで終了。ただ、こうやってゆっくりタンザニアの同年代の人と話せたのはここだけだったので、いい思い出だった。

時計の針は15時を過ぎたところ。
そろそろ次の目的地に向かう時間なので、彼らと分かれクロアと合流。
次の目的地はセレンゲティ国立公園だ。


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