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2018.09/01 Xデザイン学校大阪分校 第4回 「質的調査と記述」@京都市男女共学参画センター ウィングス京都

Xデザイン学校大阪分校の第4回が京都で行われ参加させて頂きました。今回のテーマは「質的調査とフィールドワーク」でした。

プログラムとしては、
浅野先生からの講義、説明フィールドワークKAカード作成価値マップ作成価値分析発表
という流れで行われました。

最初の浅野先生からの講義でよく出てきた言葉はエスノグラフィー。エスノグラフィーとはエスノグラフィー(ethnography)は、ギリシア語のethnos(民族)、graphein(記述)から来た英語のこと。
フィールドワーク、行動観察を行い記録する事。
エスノグラフィックインタビューとは、
・現場で行う
・ユーザーに聞いてはいけない
・何をしているのか?見ることが大切
・思い出して後から語ってもらうのはダメ
分析するのには定性的なデータだけでなく様々なデータと組み合わせる定量的なデータも必要になる

フィールドワーク

フィールドワークのテーマは「人はどのような時に豊かな生活を感じるのか」ということ。
AIには概念化できない「豊かな暮らし」を見つけるためにグループのメンバーを半分に分け、京都の街に出ました。
嬉しい、楽しい、などの感情は見つけやすいのかなと思っていたが、"豊か"というのを見つけるのはすごく難しく感じた。それは自分の中で、豊かとは?人それぞれあるし、声に出して豊かだな〜とかいうセリフは聞いたことなかったからかもしれない。しかし、フィールドワークの場所が京都ということで都会のような効率化されたものではなく非効率なところにある豊かさがあるのではないかなと思っていた。
その中でも浅野先生が仰っていたように、バイアスを無くし、無になって、調査をしないといけない。
これが本当に難しかった。
人の振る舞いを見つけるのがエスノグラフィの鉄則であるが、
 参与観察する時間の無いラピッド・エスノグラフィでは、モノの上に人の残像を想像するのも大切だ。(浅野先生のブログより引用しました) この言葉の通り人の振る舞いも観察するとともに、同時にモノにも視点を向けて観察しました。

幸いにも、浅野先生とも一緒にフィールドワークに出ることができたので、少しでも何か盗んでやろうと観察していましたが、神社や、住宅街を回る中で、私達が何もインサイトと呼べるようなものを見つけられずにいる中で先生は既に4つ見つけられていたようで、「いつのまに!」という感覚になりました。同じ時間、同じ場所を歩いてもやはり普段からの見方が違うのかと感じました。
ただ、今回のフィールドワークを終えて、これまで普段何気なく歩いていただけの時間から少し変えていこうと思いました。


KAカード作成価値分析

フィールドワークの観察を終えて、それぞれの写真をKAシートに記入し、パターン分けをし、発表するというのが今回の最後。
ここでは価値を言語化する事、パターン分けの際に、カテゴリで分けない事。コンテクストで価値を分けないといけないということに注意しました。

特に、価値を言語化することと、カテゴリわけではなく、コンテクストで分けるためにどうすればいいのかなど、様々な疑問が出てきた。スムーズに進みすぎるのも怖いし、言語化するのも難しくて頭が痛くなるような感覚。。。
かなり時間が足りなくて、最後まで詰めて考える事が出来なかったのが悔しかったですが、ワークショップなので時間内にまとめ上げないといけないなと思いました。

今回の気づき、学び
・分析するのには1つのデータで語ってはいけない。様々なデータを組み合わせる。
・観察、調査ではバイアスをなくし、無になって行う必要がある。
・単一の情報からのKAシートではパターン分けが難しくなる。

フィールドワーク、価値分析等、自分の力のなさを痛感する1日目になりました。。(毎回ですが、、)


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