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【DIY工作】ククサの製作(その①形作り)

先日兵庫の三木で開催されていた「三木金物祭り」に遊びに行ってたんです。主な目的は来日してる友人へのお土産とカミさんご要望のパン切り包丁の調達。

大盛況なお祭りの中で無事に欲しいモノを次々にゲット、とてもいい買い物が出来ただけでなく、日頃からお世話になっているメーカの方々と直に話して様々な情報を得ることが出来、大変いい時間を過ごしてきました。
そんな中、こんなのを自分用に買ってたんです。

左利き用の切り出しとフックナイフ。どちらも次に挑もうと思ってるアーチトップギターの製作用にと思って手に入れたんですが、せっかくなので前から作ってみたかった「ククサ」作りに挑戦して使い勝手を体感してみようと思います。


ところで「ククサ」って何って話なんですが、元々はスカンジナビア北部のサーミ人が樺のふしこぶから作ってたマグカップの一種だそうで、木工する人ならみんな一度は作るものらしい。
色んな作り方で皆さん作られていますが、今回買ったフックナイフは中を抉るのにとても便利らしく、それならと思い試してみます。


と言ってもぼくは現代っ子なので、文明の利器を使って手作業は美味しい処だけにしたい。
まずは適当な端材からバンドソーを使って外形を切り出します。70mm程の厚さのモンキーポッドの辺材が工房に転がっていたので、適当に外形を鉛筆で描いて切っちゃいましょう。

次にコップらしく凹みを付けます。一から掘るのは流石に億劫なので、ボール盤にフォスナービットを付けて荒く掘っていきます。

あとは根性と気合いを込めて手作業で掘るだけ。フックナイフは仕上げにはいいけどガンガン掘るのはのみの方が遥かに楽。結局荒仕上げは丸のみで掘り進める事に。

しかし硬い。もう面倒なので水に漬けてふやかしちゃう。ほんとはやっちゃダメだと思うけど硬くて凹み付けるの大変になっちゃった。

なんてことでしょう。一日水に漬けたらフックナイフでもサックサク削れちゃう。折角なので乾くまでに一気に進めてしまいます。なんだかんだで彫り進め、紙やすりで面を整えていくと中はいい感じに落ち着いてきました。

次に外形を整えていきます。持つ所に穴を開けたら、いよいよ切り出しの出番です。

コレはヤバい、左利き用の切り出しの恐ろしい程の斬れ味に三木の刃物の凄まじさを実感しました。モンキーポッドがサクサク斬れます。

外形の荒削りを終えて紙やすりで整えたら外形の出来上がり。

ココでひとつ大失敗をやらかしてしまいます。
ほんの少し整えてやろうとバンドソー回したら、避けてたはずのククサが刃に触れてゴツン!!

あーあ、結構な深さで刃が入り泣きそうです。仕方なく、以前アコギのロゼッタのために作ってた薄板の端切れを使って溝を埋めることにします。

なーに、お洒落なアクセントです(涙目。

ここまで出来たら一旦水拭きして毛羽を出します。今日はここまでですね。

次は塩茹でしてアク抜き、そして仕上げです。

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