れぬ

思ったことを、無様に書き散らしてみたいだけ。ほんとのことも、そうじゃないことも。誰かが…

れぬ

思ったことを、無様に書き散らしてみたいだけ。ほんとのことも、そうじゃないことも。誰かが読んでくれても、くれていなくても。痛みを残すための備忘録のような。フォロー等は、ご自由に。

最近の記事

生まれて初めてフローラを選んだ話

この文章には、「ドラゴンクエストⅤ ~天空の花嫁~」のネタバレを含みますのでご注意ください。なお、3DS版をプレイした話にもかかわらず、それに関してはほぼ言及しておりません。あらかじめご容赦ください。 __________________________________________________ みなさんは、ドラゴンクエストというゲームをプレイしたことがあるだろうか? ご存じの通り、ドラゴンクエスト、通称ドラクエは日本を代表するRPGの金字塔である。主人公である勇者

    • 灰が降る夜

      昔のことを、ふと思い出す。 もう十年ちょっと前のこと。 当時は中学生で、バスケ部だった。それなりに熱心に続けた記憶がある。 決して強豪校ではなかったが、部員数はそれなりに多く、活発な部だったと思う。 自分はスタートの5人に入れるわけもなく、大概Bチームの試合に出れるぐらいだった。 しかし、たまにAチームの試合に出ることもあった。もちろん、交代でだが。 そういう時、チームメイトは羨ましがる。別に自分の時だけでなく、他のメンバーが交代で出る時も、ベンチは羨望の眼差しを向

      • 乱反射、雛鳥が啼く

        じっとりと汗が滲む。そんな、なんとも不愉快で暑い日のこと。 駅からの帰り道、自転車を押して歩いていた。タイヤはすっかり正気を失っていた。何を踏んづけてしまったのかなあ。はあ。 少しだけ遠回りをして、寄った自転車屋。 随分と年季の入った様子の、店舗と呼ぶのはどうも違和感を感じてしまうような小さな建物。どう考えてももう使わないようなフレームやタイヤが積まれている。薄暗く、案の定冷房は無い。 入ってすぐの所に、何やら作業中の店主。よく日に焼けた肌で、髪や髭は白色が目立つ。貫

        • 見えぬ刀身、朽ちた土偶

          昨夜はなかなか寝付けず、しっかり睡眠不足を決め込んでしまった。脳が十分に機能していないのが嫌というほど伝わってくる。横になりたい。 この文章を書いているスピードも明らかに遅いし、何回も書き直している。いつも以上に、整理されていないのだ。 昨日はいつも通っている病院に行ってから出勤した。自分でもそれなりに分かっていたが、経過は順調。ただ、いつどうなるかは、誰にもわからない。 半年前から毎週通院しているので、まあいつも通りだった。ただひとつ違うのは、通院後に向かうのは家では

        生まれて初めてフローラを選んだ話

          心より大事な何かが あってたまるものか

          本当に寒くなった。 西日本の方では、大荒れの空模様だと。 そして、久しぶりの投稿。いやあ、本当に久しぶりだ。 しばらく文章を書くことから離れていたのは、飽きてしまったわけではないんだと思う。ある程度僕の心が静まってくれたから、無秩序な文章に逃げ出さずに済んでいたんだろう。 少し前から、社会に復帰した。 やはり大変なことは幾つかある。単純に体力が落ちまくっているから、階段を昇れば息が切れる。そんな身体的問題はまあいい。僕は職業柄、比較的多くの人間と接しなければならないの

          心より大事な何かが あってたまるものか

          上を向けよ、少年

          最近はもう夏らしさを感じることが少なくなり、心地いい。けれど、個人的にはもう一声だ。厚手のパーカーを着て少し寒いと感じる温度が僕の理想。それにはまだ気温が高い。 今日は久しぶりにいつものカフェに行った。少しだけ長居をしてしまった。ゆっくり時が流れる感覚が、優しく思えた。 日が短くなり、17時半なのにもう真っ暗。すごく嬉しい。息が白くなるのはいつだろうか。 相変わらずテレビでは台風への警戒を呼びかけている。 いやあ、さすがに怖い。ビビってるよ。勇気があったところで、何の役

          上を向けよ、少年

          神様がくれた飴玉

          つい最近、新しいスニーカーを買った。 靴擦れが、痛い。でも、いいや。 前から靴が好きで、道行く人の足元を見るのはある種僕の趣味かもしれない。こんなスニーカーあるんだ、と大きな発見をすることもある。 服もそれなりに好きだが、今日はこの靴を履きたいからという理由で身なりを整えることもしばしばある。他人には分からない、僕だけのこだわりが、どこか幸せをもたらすのだ。 どの靴も長く履きたいので、毎日同じものを履き続けないように一応気を遣っている。たまに酷使してしまうのは、許して

          神様がくれた飴玉

          愛想笑いの上手な旅人

          久しぶりの投稿。僕は、ちゃんと生きている。 今日もまだ、夏を思い起こさせる日差しが照りつけている。秋は、もうすぐだと思うのだが。 しばらくの間投稿をしていなかったが、特段理由はない。そしてもちろん、久しぶりに投稿する今日という日にも意味はない。それで、いい。 少し前から、ダーツを始めた。学生時代から時折嗜んでいたのだが、ここ最近特に熱が入っている。単純に面白いというのもあるが、愚直に矢を投げることで、余計なことを考えずに済む。なかなか上達しないのは、多少気になるところ。

          愛想笑いの上手な旅人

          出来損ないの旋律

          なかなか文章を書く気にならず、今日は久しぶりの投稿になる。前にインプットとアウトプットのことを書いたが、極端に前者を減らしすぎたのかもしれない。吐き出すものがなかったのだ。 かといって、今日も特にはない。いつも通り通院を終え、薬を処方してもらった。 少し前まで、通院などの一連の流れは非日常的だったのに、今ではこれが当たり前。そして、普通の社会人として生きることが非日常の世界になってしまった。見事なまでの逆転劇だ。 今の期間で、多くのものを得ながら、それと同量の何かを失っ

          出来損ないの旋律

          老いた白虎の夢を追う

          昨日は木曜日。僕の、少し新しくなった通院日。生活のリズムが乱れていたのを踏まえ、薬を飲むタイミングが少し変わった。そのおかげか、今日はいくらか頭がスッキリしている。思わずiPhoneとスピーカーを用意して、Siriに向かい、オススメの音楽をかけてと語りかけた。まあまあなチョイスだったな。 数日前、何曜日かは忘れてしまったが、涼しい日があった。けれど、また夏らしい日が続いている。 週明けには台風が直撃するかもしれないと、天気予報士が注意喚起をしていた。僕にはあまり関係のない

          老いた白虎の夢を追う

          小麦の一閃、偽の死神を突く

          目に見えるものや、なんとなくただぼんやりと浮かぶもの。僕はそれらを蓄えすぎてしまったかもしれない。頭が、重い。首が支えきれていない。 インプットとアウトプットの天秤が傾いているのは薄々感じていたけれど、見えないふりをしていた。消化できないものを摂取しすぎて、胸焼けしてしまったのだろうか。 いや、単純に身体的な問題な気もする。微妙な首の倦怠感、目の奥は少し痛み、重力に根負けしている頭蓋。座っているだけで、苦しい。昔からの酷い猫背も、影響しているのだろうか。 本当は文章を書

          小麦の一閃、偽の死神を突く

          みんな、かっこいいなあ。生きてるって、すごいことだよ。生きてる人は、ほんとに、かっこいいよ。

          みんな、かっこいいなあ。生きてるって、すごいことだよ。生きてる人は、ほんとに、かっこいいよ。

          貪れ群青

          少し前の日のこと。夜にコンビニに向かっている途中で、何処からかお香の匂いがした。僕の好きな、白檀の香り。 僕が白檀のお香が好きになったのは、古着屋の影響だ。もちろん古着特有の匂いもあると思うが、白檀のお香を古着屋はよく使うという情報を知り、自宅でも愉しむようになった。火を付けた瞬間から、なんとも心地良い空間が出来上がる。ありがたいことに、お香は値段も手頃で、気軽に楽しめる。 今日は帰ったら久しぶりに焚いてみよう。なんだか、少し胸が躍ってきた。そのまま眠ってしまわないように

          貪れ群青

          夢、醒めて向日葵

          八月が、終わった。 夏といえば八月のイメージが強いのは、世間一般でもそうだろうか。もちろん暑さは続くのだけれど。ただ、呼び方は残暑に変わることが多いと思う。まだまだ、熱中症には要注意なのに。 心に積乱雲が渦巻いてから、食欲に異変が起きていた。食べたいと思うものがないのだ。あと、突然空腹に襲われるようになった。空腹に気付いた時には、気持ち悪さを感じてしまう。 でも、もしかしたら、夏バテというやつなのかもしれない。暑さに耐性がなさすぎるせいで、僕はほぼ毎年夏バテになる。僕の、

          夢、醒めて向日葵

          飢えた蛇、凛と成す

          昨日、通院の後のこと。 これは毎週のルーティーンのようになっているのだが、病院近くの本屋に立ち寄ることにしている。 主に眺めるのは、音楽雑誌。表紙を見て、買うこともある。僕は立ち読みをすると貧血を起こすので、本屋からすれば良客だろう。たぶん。 昨日は、無印良品にも寄った。ここ数年、よく利用するようになった。特段良心的な値段というわけでもないが、シンプルで物持ちもいいので、気に入っている。 そして、思わず購入してしまった。 ヌメ革の財布だ。 実は半年ほど前から、この財布

          飢えた蛇、凛と成す

          紫の少女と蓄音機

          少し前に、僕は一つ歳をとった。二十五。 実にくだらない歳の取り方をしてしまったものだ。巧みに言うならば人生においての稀有な経験なのかもしれないが、そんなこともないだろう。 誕生日の翌日に、僕が休職中にもかかわらず管理職から連絡があり、僕の様子を気遣いつつ、お祝いの言葉を頂いた。情けない気持ちが心を刺す中、無機質なお礼の返事をした。 いつからか、誕生日というものに関心がなくなった。いや、元々なかったのかもしれない。 昔は欲しかったゲームを買ってもらったりだとか、家族でケー

          紫の少女と蓄音機