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「私楽譜読めないから・・・」と楽器を学ぶのを躊躇する人たち

世の中の人の多くは、楽譜嫌いのような気がすします。
今まであってきた人たちの中で、「オタマジャクシを見ただけで拒絶反応」というような人たちは結構いたような気がするし、これが世の中の一般的な楽譜に対するイメージ・反応なのかと思います。

確かに、学校の音楽の授業だけでは、楽譜は読めるようにはならないと思います。学校の音楽では、ほとんど歌わせることだけがメインで、
リズムについてや、調(キー)のことなど学んだ記憶がなありません。
#(シャープ)や♭(フラット)などが、調号としてついているのと、
臨時記号でついているのの、違いがそもそも何なのか分かりませんでした。

楽譜はずっと呪文のようなもののまま、学校教育を終えたと思います。

楽譜は読めないと公言しているミュージシャンだっているから、「楽譜は難しいもの」として、余計に楽譜に対するイメージは悪くなっているのかと思います。

でも、僕は、どうしても楽譜を読めるようになりたかった。楽譜に対して拒絶反応ではなく、「どうしても知りたい秘密」を含んだ、何かわくわくする宝物のような感じでとらえていたと思います。

それで、大人になってから、いろいろな努力をして、楽譜を学ぶようにしてきました。最初は、「楽譜の読み方」という本を買ったと思います。特に、大人になて20代になってからは、CD付の本が出回るようになって、教本の中の楽譜を演奏した音源がついているものもちらほら買えるようになったので、かなり理解が増したような気がします。

ハッキリ言って、本を読んだだけでは楽譜は読めるようにはなりません。音源と照らし合わせみることが絶対必要だと思います。

ドレミファソラシドなどの音の高さについては、五線の中のどの段に音符が来るかを見れば読み取れるけれど、問題は、リズムの読み方だと思います。4分音符と8分音符だけの童謡のようなメロディなら、割と簡単に攻略できますが、16分音符を含むメロディの中にタイがたくさんついていたりするポピュラー音楽のようなものだと、はっきり言って意味不明。

音源を聴きながら楽譜を追うことに加えて、どうしても実践(楽譜の音程やリズムを把握しながら、実際に楽器で演奏してみること)がどうしても必要な気がします。

あれ、多くの人は、「楽譜が読めないから楽器は・・・」と言いますよね。
そうじゃなくて、楽器を練習する過程で、楽譜を読む訓練をしないから、楽譜を読めないんです。順序が逆です。

上のようなリズムを読めるようになったのは、僕の場合、ギター(アコギ)を練習するようになってからです。ギターは通信講座で習ってました。
コードストロークを習うのですが、そのストロークパターンとしてこういったリズムが出てきます。実際に音源を聴いて、自分でギターのストロークをやってみて初めて、このリズムが自分に身に付きました。

ピアノも1年半習ってやって基礎をやりました。そのなかで、楽譜を見て、実際に指を動かしていく中で、楽譜の読み方に対する理解も深まっていきました。

加えて、「歌本のメロディ譜を見ながら、CD音源を聴く」ということも好きでやっていました。メロディのリズムに注意し、タイで伸ばす音の長さなどに注意を払いながら歌を聴いているうちに、大抵の歌は、聞きながら音符を追えるようになりました。

このように、実際に楽器を弾いたり、音源付きの楽譜をみたり、という経験の中で、現在は、ある程度、楽譜を読めるようになったんじゃないかと思います。しかしまだ、めちゃくちゃ難しいクラシックのピアノ譜だったり、超絶技巧・速弾きのエレキギターのタブ譜などは、まだ読めない、と言えるかもしれません。

長いことぐだぐだと述べてきましたが、言いたかったことは、
「楽譜が読めないから私は楽器はちょっと・・・」という方、
あなたは楽譜を読めないから楽器を始めることができないと思っていますが、本当のところは、楽器をやらないから楽譜を読めないんです。

もし、音楽が好きで、楽器を弾けるようになりたいというあこがれがあるなら、楽譜が読めないという理由で諦めないでほしいです。むしろ、楽器を初歩から習ってください。そして、分からないところは先生に聞いて、徐々に楽譜に対する理解を深めてください。

また、昨今は、動画(Youtube)という、強力なツールがあります。
そこに、音楽を教えてくれる先生がたくさん存在しています。
独学でもいろいろ学べる環境が整ってきました。だから独学でも大丈夫だと思います。

僕は、学校を卒業するまで、楽譜は呪文でしたが、今は、ある程度基礎的な楽譜なら読めるようになりました。そして、昔も楽譜が好きでしたが、今はもっと好きになっています。

そんなに難しくはありません。皆さんもチャレンジしてみてはいかがですか?

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