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作曲、DTM、ボカロについて(2)

作曲に関する情報が少ない時代

今、まったく1から 作曲を学ぶ場合でも、Youtbueに色んな動画があるし、作曲本もアマゾンで選び放題です。DAWも無料バージョンがあるし、iphoneやiPadにもGarage Bandがついてます。

作曲することがそれほど特殊な趣味でなくなってきている感じがします。有名なボカロPのインタビューとか聞いても、Nintendo DSのソフトを使って作曲を始めたとか、ゲーム感覚で始めている人も多い感じがします。

でも、昔(主に90年代の話)は音楽に対する敷居はもっともっと高かったです。まず、楽譜を読めなければ話になりませんでした。まず、作曲本が、楽譜読める前提で書かれている。

写真は、初めて買った作曲本です。完全にカセットテープ時代の本で、やっぱり楽譜中心の説明でした。キー(調)の概念も知らなかったときに、キーのことが分かってる前提で書かれていたので、混乱しました。

こういう時代だったので、「まずは楽譜を読めなくちゃならん!」と思って、前の記事で書いたように、「楽譜の読み方」みたいな本を一生懸命読んでいたんですよね。そして、音符を入力したとおりに鳴らしてくれるパソコンのソフトがすごくほしかったです。

DAWに興味を持つ

色々と時系列が前後して申し訳ないのですが、前回の記事でフリーソフトのDominoについて書きました。

Dominoで何曲か作っているうちに、DominoのようなMIDIシーケンサの上位版とて、現在DAW(Digital Audio Workstation)というのがあるのを知りました。何やら、Dominoよりもっと良い音がするらしく、オーディオの録音もできる。

で、初めて買ったDAWが、RolandのMusic Creator5というの物でした。

これを使い込んで、めちゃ作曲能力がUPしたかというと、全然そんなことはなく、マニュアルを読んでもさっぱり何のことを言っているのかわからず、先に進むことができませんでした。初心者チュートリアル的な冊子もついていて、一通り打ち込みの基本も紹介してあったんですが、その通り打ち込んで、ソフトウェアシンセの音がきれいだなあと思ったぐらいで、それ以上進歩できませんでした。

そして、これを使いこなせないのは、これがCakewalk SONARの廉価版で情報が少ないせいだ、人気のDAWのSONARの方がもっと情報が多いはずだ、と思ってか、当時はCubaseと人気を2分していたSONARを買うことにしました。


これはのProfessional版はグレード的に3バージョン存在する中の中間バージョンだったと思います。
このSONARは、今はフリーソフトになっていて、Cakewalk by Bandlabとしてリリースされています。
しかし、SONAR買ってもあまり作曲しなかったんですよね。なんかいろんなことが難しすぎて、「自分にはこういう高度なソフトを使っての作曲するだけの技量がない」と思っていたように思います。
また、病状が思わしくない日々も続いていました。

そんな感じでDAWは自分には取っつきづらくて、ただお金をかけただけになっていました。そうこうしているうちにSONARが開発中止に。Gibson社の破綻によるものでした。 なんかがっくりしましたね。 これは、もう、Cubaseに移行するしかないでしょ、と思って、思い切って次はCubaseを買いました。

もう、これが最後のDAWだ、絶対曲作るんだと思って思い切ってPro版を買いましたよ。かなりの出費でした。

自分の場合だけかは分からないんですが、DAWってホント取っつきづらい、初心者に優しくないです。DAWマスターコースなどの講座に通って教えてもらう人も多かったような気がします。お金があればそれでいいんですが、こっちはお金がなくて、マニュアル的な書籍を買うだけでヒーヒーいってるぐらいだから、ホント困ってました。

Youtubeなど動画でのDAWの解説が増えてくる

しかし、時代はだんだんと動画の時代に移っていきました。そうこうしているうちに、ネット動画でDAWの解説をしているのが多くなってきて、それらの動画を見ているうちに Cubaseも割と操作できるようになっていきました。本当に良い時代の到来です。

そして、次に、初音ミクとの出会いです。

初音ミク・・・自作曲を歌ってくれて超感動!

インストゥルメンタルの曲だけを作っていくつもりでした。初音ミクの存在は知っていたけど、「ちょっとオタクっぽいな・・・」という偏見が自分の中にあって、今一歩手を出せていませんでした。

でもどんなものだろう、とは興味があったので、結局購入。
で、そもそも曲がないと歌わせられないですよね。
何か有名な曲のカバーでも良かったんでしょうけど、自分の曲をミクさんが歌うのを聞きたかったので、歌詞を作るのは苦手だったけ何とか「仮に」という気持ちで曲を作ってみました。


これは、ネット初公開、晒せなかった黒歴史・・・
でもまあ、いいです。
基本的にこのレベルから現在まであまり進歩してないですね。
最近の新参ボカロPの人たちはデビューしてすぐにめっちゃ本格的な曲を
作って、何千再生とか言ってるけど、僕はああいう今風な曲は作れないし、カッコいい歌詞もかけないし、視聴者を魅了する動画も(MV)も作ることができない。
ネットに上げて100再生ぐらいがいいところです。
ニコニコ動画のボカコレルーキー枠に参加して、500再生行ったことがありますが、自己ベストです。

作曲力の進歩は、ゆっくりしたもの

なかなか再生数が上がる曲を書けないのは、いろいろ原因がありますが、

まず、歌詞を書くのが苦手です。想像力が乏しいので、どうしても実体験寄りの歌詞になってしまいます。実体験はそんなに多くないので、多くの歌詞が書けない、という感じのジレンマに陥っています。

そして、アレンジをどうやったらよいか分からない問題があります。
どういう楽器をどういうメロディで使っていけばいいのかとか、引き出しがなさすぎます。

なかなか曲を量産できないんですが、これからも少しずつ、自分の身の丈に見合った進歩をしていければいいと思っています。

人生第2の後悔ポイントは、デジタル化が進んだ現代に生まれなかったこと。もっと遅く生まれたかった。

最後に、ネットに曲を上げ始めてから2番目に書いた曲を紹介します。
もしこれまでの記事を読んでくださったなら、この歌詞を書いた気持ちも理解していただけると思います。


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