どうして「働く」を「幸せ」にしたいのか

https://youtu.be/6OY1EXZt4ok

いきなり初稿がオススメ映画から始まるというのも、何だろうか。(笑)

spike jonze監督『 i'm here』

ダウンロード (5)


『アイム・ヒア』 は、2010年のアメリカの短編映画。人間とロボットが共生する世界で、2人のロボットの恋を描くSF恋愛映画(wikiより)

とてもいい映画なので観てください。他にも、最近だと「her」や、「かいじゅうたちのいるところ」少し前だと「アダプテーション」「マルコビッチの穴」など映像美の名作ぞろい。(ブラックムービーと言えばのスパイク・リーもいいですよ。名前が一緒なので流れで言ってみた。)

この話、ロボットの恋愛映画といってしまえばそれまでですが、映画の中で暗渠のように一本静かに筋の通ったテーマがあり、公開当時映画館で鑑賞した際、特にそのテーマの象徴的なシーンを境に堰を切ったように涙が零れてしまったのを今朝、思い出しました。
そのテーマというのは、自分の存在の証明を、関係性-社会-のなかで獲得することが、「幸せ」なのではないかというものです。
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作中ロボットの主人公は音楽が好きなだけで、これといって特徴のない、いたって真面目な小市民のロボット。

ロボットであるという設定自体からも強く印象付けられるのですが、産業構造における代替可能な存在のロボットとして、社会がつきける「自己」へのラベリング。”お前は〇〇だ”という外からの固定観念。
彼が「生活」を過ごしているシーンにも何気なく、彼がこれまで何度も”お前はロボットだ”とラベリングを受けてきたのだろうと感じる、眼差しが描かれていて、勤務先へのバスの車窓から交通事故で壊れて路傍に横たわるロボットを見て形のない不安を募らせる日常が描かれている。

そんな日常を変えたのが、ロボットの女性への恋だった。世間の顰蹙を買ったり、無茶をして怪我をしたり、一見奔放にも映る彼女は誰よりも自由であろうと生きている。彼は彼女に興味を持ちはじめ、彼女の仲間たち数人でドライブに出かけ、モールかな?大きなパーキングで車を停め、仲間たちがたむろするのをよそに、1人彼女がふらふらと歩いていくのを追うと、「I`m here」"私はここにいるよ"とタギングをする彼女を見つける。
※タギング・・ストリートカルチャーのグラフィティにおける名前などを標す手法を指します。

自分が"ここにいること"を示すように「i'm here」というタギングを繰り返す。それはどんなに彼らが代替可能な存在であるとしても、彼ら自身は1個の独立した、代替不可能な「私」であるということを叫んでいるようでとても美しく感じた。(当時、割と序盤のこのシーンから顔面崩壊号泣してしまった・・・・)

彼は彼で、レッテルから自由であろうとする彼女と過ごす中で、タギングとはまた別の、「I`m here」を獲得していくのですが、それはぜひ映画をご覧になっていただければなと思いますので、ここでは控えます。

さて、前置きが長くなりましたが、
私が勤める株式会社オクトは建築建設業界向けの Vartical SaaSの企業として、&ANDPADを開発提供しています。

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私たち株式会社オクトのミッション
建設建築業界で働くすべての人の「働く」を「幸せ」にする

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↑合宿の時の各チームの発表の時の写真(2019年8月某日)

このミッションと弊社のバリュー草案の発表を夏に行われた合宿で代表の稲田さんから聞いたとき、「I`m here」のテーマに美しさを感じた時と同様に、感情が昂りすぎて溢れる涙を抑えることができなかった。

感情が昂るようなことになったのは、ミッションに高い振り幅で共感をしたのもそうですが、恐らく、この事業の達成に向けて仕事に邁進すれば、それを通じて自分自身が「幸せ」になることを強く信じれたからだと思う。
そもそも、そう信じることができる事業、会社にいること自体が相当に「幸せ」なことで、どうしてかと言えば、

&ANDPADという製品の開発の歴史を振り返っても、
経営陣の考えと照らしても、
或いはBiz、Dev双方の社員の想いと行動を鑑みても、
一切にミッションに対して、嘘がなく、信じられた。

加えて、ミッションが言語化される以前に、業界の負を解消しようと強い意志を持って日々仕事に取り組んでいるオクトのメンバーの存在。彼らの存在が非常に大きい。

合宿中彼らと”私たちの「働く」とは何か”、”ミッションを実現するためにはどういう行動規範が必要なのか”、ということに対し議論を重ねていく中で、目的に対してスクラムを組み、高いレベルのプロフェッショナルとして相互に気持ちを通わせ仕事をすることが、「働く」が「幸せ」であるための極めて重要な要素だと気づいた。
と同時に、自分にとっての「働く」にまつわる負の存在も気づくことができた。
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前職はBPOとしてクライアント企業の受託営業を行っていた。音楽をしながら並行して仕事を無理なく行うにあたってはとてもやりやすい環境だったし、SaaSビジネスにおけるインサイドセールスの知見と、オンラインセールスとしてのスキルと経験を得ることができたのはとても意義があった。
ただ、前職だけに限らず、親と大学の狭間に揺れて大学を中退をしてから、これまでの自分にとっての仕事は、仕方なく生きるためにしているだけだった。

ー恐らく、そうしたある意味「押し付けられた」仕事に対しての考え方は、大学を辞めなくてはいけない状況に追い込んだ物事に対しての他責の感情が長く作用していたのだろうと、今では自戒をもって捉えるできるー

26歳のころ前職に入社をしたタイミングで、人生の伴侶となる人とも出会い朧気に将来このままではいかんと思いはじめるとともに、音楽をしている時間だけが「私」であるという自己認識を疑い始めた。この疑念を持てたというのが、今思い返せば幸運だった。

音楽をしている時間だけが活き活きとして色鮮や人生のハイライトで、仕事をしている時間は「過ぎるのを待つ」モノクロで退屈なものだと、捉えて鬱積していた。誰か知らない敵を想定し、ルサンチマンを抱いていた。
ただどこかでそれではイカンと思っている自分もいたのが幸いで、このままの仕事の仕方では自分の時間を浪費するだけでダメだと捉え直し、24時間、寝てる時以外は全てに本気で取り組んでいこうと考えて、前職の仕事に打ち込むようになっていった。

ただそこで打ち込んでいく仕事が、冒頭で触れたような「I`m here」とタギングできる仕事であったかというと、まったくそうではなかった。

業務について言えば、極端な話、職務遂行と成果物納品がスコープに沿って行われていれば十分で、プラスアルファ、クライアントやクライアントの顧客のために何かできないかなどと考えることは、スコープの範囲外の仕事であり、特に利益を生むわけでもなく、ややもすると邪魔な考えとして取り扱われる空気があった。
それに加えて「仕事は苦労」と捉え、時間がいかに早く過ぎるのかを首を長くして待っているような人たちの僅かばかりのモチベーションとうまく付き合い、目標達成に向けてマネジメントするということが、極めて重要なスキルだった。
この環境ではせっかく芽生えた「24時間寝てる間以外は全てに本気で取り組んでいこう」という意欲も、窮屈で、腐らせてしまうと危機感を感じていた。

「インサイドセールスのキャリアを伸ばしたい」というのが転職の大きな軸だったが、思い返してみれば、仕事において自分のモチベーションをより高いモチベーションで跳ね返して高めあえる、戦友となる人間たちと背中を合わせて戦うことを渇望していたのかもしれない。

誇張ではなく、水中で酸素がなくなるまで潜水をするしかないような窒息めいた仕事の風景から一変し、社内に流れる澄んだ空気を力いっぱい吸い込んで働ける環境に変わった。社外で会う人、会う人になんかレオ楽しそうだね、と言われることも多く、実際に活き活きしてるんだろうなと確信をもって思える。

オクトに入ってから日々感じ、合宿を通じて確信に変わったことが、
大義に向かって組織も個人も日々チャレンジし続け、楽しく戦っていられる状態こそが、自分がこれまで本当に欲していた環境であるということだ。(裏側では自分にとっての「働く」における負について、明確に捉えることができた。)

チームのメンバーとして早くからジョインしてくれたKG、KBのリーダーコンビはじめ、目線を高く持とうとチャレンジをし続けてくれるインサイドセールスグループのメンバーには改めて感謝している。やる気のある君たちの成功を支援する機会に恵まれているこの環境は、仕事冥利に尽きると心底思います。

子細に入りすぎてしまった感がありますが、
僭越ながら、自分自身が「働く」の負を自覚し、「幸せ」に変えていくプロセスを経験しているため、オクトのミッションに鋭く深く共感をしているし、本当に「働く」が「幸せ」に変わった世界を実現したいと考えています。

ありがたいことに、社内には業界出身者で「働く」の負を実体験として語ることのできる方々がいる。
彼らへの共感を礎に、日々お電話で会話するお客様の業務レベルでの負を、ひとつひとつ、向き合いながら解消していくお手伝いをしていきたい。
現在しているが、もっとしたい。

建設建築業界で「働く」に負を感じている方々が、「働く」は「幸せ」だと感じ、それぞれの「I`m here」が実現される未来を私はオクトで作りたい。
表題に戻りましたが、これが私の「働く」を「幸せ」にする理由です。

色々語りましたが、現在株式会社オクトでは一緒に働く仲間をあらゆる職種で募集をしています!
いい環境そうだな、と思っていただけたら、ぜひ話を聞きに来てください!
目下日々、成長痛を味わっているインサイドセールスグループのマネージャーからでした!
https://www.wantedly.com/companies/88oct




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