見出し画像

「主務」と「練習生」の決意。早慶戦・AT3分の〝等々力劇場〟を生んだゴールの舞台裏(青木ひかる)


-------------------------------------

※本文の無断転載、スクショによるSNS等への投稿はいかなる理由であろうと禁じます。

※単発での購入も可能ですが、月刊で「国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話」を定期購読していただくほうが圧倒的にお得です。

本編は「公開後24時間無料記事」になります。

https://note.mu/reona32/m/m68cadaa1d9be

-------------------------------------

夏のお知らせは突然に

「今年も早慶戦の取材に行きたい人挙手。」

レオナマガジンの運営用slackに、今年も夏のお知らせがやってきた。早慶サッカー定期戦。

試合日の7月12日は華の金曜日。今年は2016年大会ぶりに、平日開催の日程となった。

新入社員ながら、金曜日に午後休を獲得することができた私は、ひょっこりslackに手のスタンプを押し、「サッカー行ってきます」と昼過ぎに会社を抜け出して、等々力陸上競技場へと向かった。

平日開催に合わせ、毎日のように続く雨の中で客足が心配されたが、早慶戦開催の時間に合わせて雨は上がり、涼し気な風がスタジアムを包みはじめていた。

等々力劇場


結論から言うと、試合は1-0で早稲田大学が勝利した。90+1。試合終了まで残り時間が少ないの状況で、10番を背負おう加藤拓己が、クロスからの浮き玉に体を張りダイビングヘッド。

フロンターレのホーム試合ではなかなか見られなくなってしまった「等々力劇場」を早慶戦で見られてどこか不思議な気持ちになった。

2017年大会から3回目の観戦となるが、ここまで互角の戦いを見たのは初めてだった。

「均衡を破って1点入れたことのどこが劇場なんだ」
「等々力劇場はそんなもんじゃない」とフロサポに怒られそうだが、劇にも厳しい稽古が、試合には練習や見えない部分があってこそ本番がある。

そんな彼らの見えない部分のストーリーを話したい。

ここから先は

2,249字 / 2画像

¥ 150

読んでいただきありがとうございます。頂いたサポート資金は、より面白いコンテンツを届けるための遠征費や制作費に充てさせていただきます!