2018年シーズン、わかりうる限りの大卒選手の戦力査定 J1編
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新卒Jリーガーの「説明書」
2018年シーズンのJリーグの日程が発表されてもう開幕が今週となった。
各チームは二回のキャンプを終え、ほぼチーム内での序列も決まってきたのではないだろうか。その中で気になるのが、いわゆる“新戦力”はどれだけチームで活躍してくれるのか、というところだろう。
多くのチームのファンがそこを気になっていると思うし、特に実態がわからないのが大卒選手だと思う。
ここ数年で注目をされ始めてきたとはいえ、大学サッカーは冬の高校サッカーなどと異なり受動的に受けられる情報は少なく、メジャーなジャンルではない。その一方で大卒=即戦力という図式が共通認識として形成されており、ひいきするクラブへ大卒選手の内定が発表されればそれなりの実力者であることを期待してしまうファン心理も存在する。
ただ、繰り返しになるが情報がないからどの程度の選手なのかわからない。こういう状況にいる国内サッカーファンは多いのではないだろうか。
今回はそんな方たちに、J1、J2全クラブの“大卒選手”がどれほどの実力の持ち主なのか、そして加入先クラブにおいてどの程度の立ち位置を残せるのかを自分の大学サッカーからの取材経験を元に“査定”(言葉があまりよろしくないかも?)してみる。
評価はA〜Cの3段階。それぞれ、以下のような形。
A:レギュラーも取れる、即戦力レベル。今後のリーグを代表する存在に成り得る。
例)谷口彰悟(川崎F)、車屋紳太郎(川崎F)、江坂任(草津)、 三竿雄斗(湘南)、菊地俊介(湘南)など
B:1年目からはチャンスは貰えて、A契約までには到達できるレベルの出場時間をリーグ戦で得られる。十分に戦力として計算できる。
例)阿部浩之(G大阪)、和泉竜司(名古屋)、稲垣祥(甲府)
C:出場機会は少なそう(試合数でいうと二桁には満たない)。2年目以降が勝負か。
例)町田也真人(千葉)、長谷川竜也(川崎F)
-:取材経験が無いので、査定が不能
基本的に自分は関東1部をメインとしており、プラスアルファでインカレに出場する九州、関西の大学を取材している。それゆえ、関西リーグの下部や関東2部の中位以下となると情報が無い。そのカテゴリからプロ入りした選手については情報も取材経験も乏しいため「査定不能」を設けた。ここはご了承いただきたい。ちなみに今回はJ1クラブに内定した18人のうち、長崎の本多琢人とC大阪の魚里直哉のみこれに該当する。
では、流通経済大のストライカー・ジャーメイン良を獲得したJ1・ベガルタ仙台から見ていこう。
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