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“王者・川崎”との対峙で中村敬斗は何を感じたか。

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【KEYWORD】
「(プロに入っての出場が)4試合目なんですけど、一番パス回しが上手くて、総合的にも強かったのかなと思う。」
(G大阪 MF 38 中村敬斗)



中村敬斗は好きな選手だ。名前は聞いていたがプレーは生で目にしたことが無い中で観に行った昨年末の関東プリンス、ジェフ千葉U-18との一戦で躍動する彼の虜になった。なんならユニフォームも買おうと思っているくらいだ(まだ買ってないのかよ、というツッコミはなしで)。

ざっくりと試合展開をまとめると、三菱養和は開始早々に先制するも、前半の内にあっさりとセットプレーから2失点を喫してしまう。しかし後半、右サイドで圧倒的な爆発力と推進力で敵陣深くまで侵入していく中村敬斗を誰も止められなくなり、彼の起点からオウンゴールで同点となると、終盤に得たゴール正面のFKを直接蹴り込みチームの逆転勝利を呼び込んだ、というものだ。誰がチームを勝たせたかと言われたら中村敬斗が勝たせた。そう言える試合だった。


【photo  ボールを置いているのが中村敬斗。この直後、FKを見事に沈める】



強烈な個の印象を脳裏に焼き付けてくれた彼は飛び級でガンバ大阪へと進み、高校2年生ながらプロ生活をスタートさせることとなる。街クラブから飛び級でプロになるというのは香川真司以来ということでサッカーファンは沸いたし、ちょっとしたニュースになったので既知の通りであろう。

中村は第1節の名古屋戦でプロデビューを果たして早速の存在感を見せ、その後も出場機会を掴む。そして迎えた第3節、前年度王者の川崎フロンターレとのアウェイ戦で初スタメンを果たすことになる。

ある程度長い時間が保証された中でどこまでできるかを期待していたのだが、結果的にこの背番号38はピッチ上のほとんどを苦い時間で過ごすことになってしまった。

「今日は一番難しい試合でした。」

試合後の彼が話すトーンは当たり前に低かった。そして、自身とチームの課題についても言及してくれた。

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