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謎に包まれているスポンサー業務がよく分かる!第4回レオナゼミ講義レポート

皆様、こんにちは。
レオナゼミ運営サポートの、穂積由(ほづみゆう)です!

第4回レオナゼミが2019年5月20日(月)に開催されました。
令和初のレオナゼミでした。
その模様を、レポートしていきたいと思います!

今回のテーマは・・
「プロスポーツクラブ "to B ビジネス"の最前線」です。

当日のプログラムはこちら

①元某Jクラブスタッフによるスポンサー業務の実務についての講義②アースフレンズ東京Zの山野社長による講義③グループワーク④発表とフィードバック


まず、①スポンサー業務の実務についての講義です。

スポンサーシップの実務について伺いました。
「スポンサー企業の仕組みを理解すること」
これがスポンサーアクティベーションを行う上で最も重要とのことです。

◎大都市圏クラブと地方クラブ

 出典:Jリーグ公式ツイッター
スポンサーセールスといっても、そのクラブが本拠地とするエリアによって異なる戦略をとる必要があります。首都圏等の大都市を本拠地とする大都市圏クラブと、人口数万人の都市を本拠地とする地方クラブでは、とるべき戦略が異なります。

大都市圏クラブであれば地元への広告活動、一方で地方クラブであればそれとは違う視点で、スポンサーに対してメリットを提供しなければなりません。メリットを提供することができなければ、スポンサーを失うことに繋がります。

◎スポンサーとサポーター
スタジアムに来場するファン・サポーターの方が喜ぶことと、スポンサーが喜ぶことが必ずしも一致するとは限りません。利害関係やスポンサー企業側の仕組み・理屈を理解していないと、顧客満足度を下げたりスポンサーを失ったりすることに繋がります。

◎契約からアクティベーション
契約からアクティベーションの段階においては、意思決定や作業が週単位で細かく設定されています。一つ一つの過程を地道に進んでいくことが必要です。

スポンサー企業の仕組みを理解しないと、ただでさえ業務量が多いプロスポーツクラブにおいて、的外れな提案をしたり、余計な時間をかけてしまったりしてしまいます。仕組みを理解することで時間というコストを省くことが出来るのだと感じました。



次に、②アースフレンズ東京Zの山野社長による講義です。

アースフレンズ東京Zは2013年に設立された
東京都大田区を中心に城南地区を本拠地とする、B.LEAGUEの二部に所属するチームです。

・世界に通用する人材を輩出する
・ユニバーサル社会の一助になる
この二つの願いを込めて設立されました。


「勝ちにこだわることに加えて、ビジネスメリットを徹底的に提供する」

スポンサーさんに対して、常にこのことを意識していらっしゃるそうです。

スポンサーさんにとって自社プロダクトではないものに対して、10年後の利益等の長期的なメリットを語るだけでは不十分。直近である“今期“の利益や、具体的に得られるメリットをしっかり伝える必要があります。

「プロスポーツクラブの強いところは、どんな企業や団体とも付き合えること。その中でスポンサーさんに○○が欲しいと言われたら、そのニーズを満たす他のスポンサーさんと繋げる。」と山野社長は語りましたが、この“マッチング”という部分を強みにスポンサーさんとの関係を構築していらっしゃいます。


また、アースフレンズ東京Zの特徴として、ホームタウンに根付く活動が挙げられます。
ロゴ付きタペストリーの掲載やポスターの掲示はもちろん、地域や商店街とのイベントに一年間に200回以上参加し、バスケットボールやチアのパフォーマンスを披露したり、地域の学校を訪問してバスケットボール教室を開催したり…。

様々な地域連携活動に積極的に取り組んでいるとのこと。

ユニバーサル社会の一助になるべく車椅子の開発、点字名刺の導入、ユニバーサルシートの設置等様々な取り組みも行っていらっしゃいます。

「クラブ経営ってキラキラしているように見えるけれど、実際はそんなことない。優勝という点では、18チーム中1チームしか笑顔でシーズンを終えられない。うちでいえば、この終わったシーズンは、365日のうち勝利した22日しか喜べず、他の343日は泥臭く仕事している。」(山野社長)


この言葉に、プロスポーツクラブのリアルが凝縮されているような気がしました。


また山野様のお話の中でユニークだったのが、
「バスケはいろいろな楽しみ方があっていい。バスケと同じくらいチアを観て楽しんでくれる人もいるが、結果的に観客が増えれば良い。」という言葉です。

実際に、色々な方がそれぞれの楽しみ方を持っていらっしゃるようですね(笑)


そして、③グループワークです。

①②の内容を踏まえた上で、

・アースフレンズ東京Zの既存スポンサーの増額に向けた提案アイデア・ナショナルクライアントを獲得するためのアイデア

この二つの問いについてグループワークを行いました。


④最後は、発表とフィードバックです。

30分という限られた時間の中で話し合ったアイデアについて発表しました。


そして発表したアイデアに対してフィードバックを受けました。

ここから更にブラッシュアップをして、再び資料として提出をします。「地に足をつけて、しっかり落とし込みをすることを意識して」という山野様の意見を踏まえて、どのような提案になるのでしょうか。そして、ゼミ生たちのアイデアが実現する可能性は…


「勝利という最高の瞬間はあるけれど、地道な仕事の積み重ねが不可欠」

第4回のレオナゼミでは、スポンサー業務という"to B"の視点でクラブ経営のリアルに触れることができました。

私自身はファンの視点からスポーツを見ているので、どうしてもスポーツやクラブ経営に対してキラキラしたイメージを抱いていました。しかし今日のゼミで"to B"の視点を学んだことで、夢やパッションを持ちつつも、地道に着実にスポンサー業務に取り組むことが必要不可欠だということを実感しました。

以上、5月20日開催の第4回レオナゼミの講義レポートとなります。

毎回違った視点からリアルなスポーツビジネスに触れられることがとても楽しいです。レオナゼミで得られる学びをしっかり蓄えて、私自身もパワーアップしていきたいと思います!

6月の第5回レオナゼミにも乞うご期待!!

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