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わたしってこんな人

わたしってどんな人かなぁ

ママ友というコミニティーに属していると
お互いを「ちゃん」付けで呼び合うしきたり?があって
それに従い、うふふっと可愛く生きているのだけれど

ある仲良しママ友さんに

「ふなこちゃんって『フナコ』って感じだよね、なんか呼び捨ての方が似合うし、そしてひらがなよりカタカナって感じ!」

と言われてわたしはとても嬉しかったのです

実際に学生時代に可愛いあだ名などはなく
ずっと呼び捨て、メールや手紙などの表記はカタカナ

ドンピシャです

そして男の子を泣かせてしまうような女の子

というと、なんだかイメージが悪いよなと思いながら

あれは小学校1年生のこと

「おとしもの係」になったわたしとケンジくん

ケンジくんは地元のでっかい病院のご長男で
お肌は白く、目はくりっくり、まさしく絵に描いたようなお坊ちゃん

ケンジくんは先生が用意したであろうお菓子か何かの箱の前に

「おとしものばこ」とカラフルな文字を書いた紙を貼ったんだけど

わたしはなぜか

「おとしものっていけないものでしょ。楽しそうな感じじゃなくて、もっと注意する感じの赤とか黒とかで書いた方がいいよ」

みたいな注意をしてケンジくんを泣かせてしまったのです


そんなケンジくんはお家柄、まわりの男の子たちから

「医者のむすこ〜」
「金持ちはやっぱちげえなー」

と今でいう「いじられる」ことが増えていきますが

そんな小言は気にもせず
調理実習のときに

大きな発泡スチロールに大量の高級調味料を持参して

「お〜すげえ!」と歓声を浴びるような大きな男へ成長していったのです

男の子たちの人気者になったケンジくん(小学校5年生)は

お誕生日パーティーを開きました
そしてずっと同じクラスだったわたしも招待してもらいました

大豪邸のうわさは全て本物で
プール、ゴルフの練習ができる広いお庭
映画館のような上からスクリーンが降りてくる部屋
もちろん両サイドに大きなスピーカー有り
その部屋で男の子たちは
当時流行っていたキングオブファイターズという格闘ゲームで
大盛り上がり

結婚式かな、という三段重ねのお誕生日ケーキを
美人なお母様が丁寧にカットしてくれたものが
うすくて子どもがふれてはいけないような綺麗なお皿にのって
たくさんたくさん配られていきました

素敵なお誕生日会が終わって
「ケンジん家っていいよな〜」と口々に言いながら帰ったっけな


その数日後

ケンジくんが休んだ日の帰りの会で
担任の先生が
「目を瞑ってお話、聞いてね」

「ケンジくんのお母様がご病気で亡くなりました・・・」

先生の優しい話し方からの推測通りでも胸がバクバク


それから先生は、ケンジくんは今どんな気持ちでいるのかとか、みんなには何ができるかとか、とにかく一生懸命色々と話してくれて

啜り泣きも聞こえてきて
わたしたちはまだ目を瞑ったままで

わたしはお誕生日会の風景ばかりが浮かんできて

あんなに素敵な一日だったのに
ケンジくんもケンジくんのお母さんも
心の中には
こういう日がくる覚悟みたいなもの、あったのかなって思って

目に見えるものがすべてじゃないって

そう強く感じた日になりました


ケンジくんが何事もなかったかのように学校に来た日
仲良し男の子たちも何事もなかったかのように戯れて

あれはたしか、6年生を送る会のために
5年生全員で「カントリーロード」の演奏と歌を贈ろうということになって

音楽の先生が

「ギター弾ける子がいたら放課後音楽室に来てほしい」

と言うので行ってみると

男の子六人、その中にケンジくん
そして唯一の女の子がわたしで

「じゃ、この七人で決まりね!」

とギターのメンバーが決定し
コード表が配られ、これから放課後に練習することが決まりました

放課後の練習が終わっても
まだギターを弾きたりない日は
家に帰ってランドセルを置いて
自転車で数分の川辺へ行き
ちょっと背伸びしたようにギターを弾くのが最高でした

一人だったり
二人だったり
四人だったり

ふらりとゆるりと

たまたまケンジくんと二人の川辺
ケンジくんがカントリーロードを弾きながら泣いていても
何も言わずに隣にいて
聞こえないふりをして一緒にギターを弾いて歌っていました


涙で男は強くなる

フナコ、小学五年生の学び


「わたしってどんな人だろう」
って考えたら思い出したケンジくんとの時間



同じ著者に惹かれて
わたしをフォローしてくださっている方がいて
少し嬉しかったので
自己紹介のために書いた文章です

そしてわたしは現在
別の物書きのお仕事をしていて(お小遣い程度です)
お腹に赤ちゃんがいて
赤ちゃんが産まれてくるまでの自分の時間を
大切に使おうと思っている最中です

noteを書きながら
実の母親を恨んでしまう自分に出会い
そんな自分を全て包み込んでくださる方に出会い
そういう「負」の感情を文章にしてもちっとも面白くないなって
カッコ悪いなって
涙を流したこともあります
原動力にしようとしたんですけれどね
同じ立場の人に寄り添えるかな、とも少し思いましたが
わたしが未熟すぎたために
途中で終わる文章も多々あり
結局「負」の感情をエネルギーにするのは難しく

やっぱりnoteは気持ちが良い場所にしたいな


また時々顔を出そうと思っています


そんなふなこでした^^

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