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【感想】デリシャスパーティ♡プリキュア第29話 子どもは大人のポテンシャルに、大人は子どものポテンシャルに過干渉しない

ナルシストルーをクッキングダム送りにするところからセルフィーユの成長ストーリー、セクレトルーの初出勤と色々凝縮されていた29話。今回はナルシストルーの処遇とセルフィーユがクックファイターになるまでの過程について思ったことを書き連ねようと思います。


1.自己紹介

オレオです。
プリキュアがすき。
私事ですが、この回は日曜だけど学校に駆り出される催し物があったのでデパプリでリアタイできなかった唯一の回なんですよね()。

2.本編感想

ナルシストルーがクッキングダムで兵隊さんらしき人に引き渡されるまで、プリキュアは誰ひとりとして彼に言葉を投げかけませんでした。このことに関してX(旧Twitter)では「敵の改心にプリキュアが関わらないのはおかしい」「大人任せすぎる」とかなり批判の声が上がっています。私も、ジェントルーのときはゆいちゃんを中心として真摯に向き合って洗脳解除に導いたのに、ナルシストルーに関してはかなり扱いが雑だなと感じました。けれど、あとのセルフィーユの展開と比較すると、まぁ納得できなくはないかなぁと思います。

勇気がなくてクックファイターになれないセルフィーユ。そんなセルフィーユに「本当に怖いのは1歩目だけ」と、恐怖に打ち勝つために助言をしたのは子どもであるあまねちゃんです。けれど、あまねちゃんの言葉だけでセルフィーユがクックファイターになれたかと言われればそうではないと思います。戦闘シーンでは、怯えているセルフィーユを助けようとするマリちゃんが描かれました。しかし、マリちゃんはフェンネルさんに止められます。このシーンから私は、大人は子どものポテンシャルの覚醒に過干渉しすぎない、過干渉しなくても子どもは大丈夫というメッセージを受け取りました。もしもセルフィーユをマリちゃんが助けていたら、セルフィーユのポテンシャルが顕在化してクックファイターになることはなかったと思います。

これとは対に、ナルシストルーに言葉をかけたのはマリちゃん、大人です。マリちゃん(大人)がセルフィーユ(子ども)に過干渉しなかったように、プリキュアたち(子ども)もナルシストルー(大人)に過干渉しませんでした。確かに『プリキュアシリーズ』の展開として考えれば、物足りなさはあります。ですが、セルフィーユのことと対になっていると考えればこのお話の完成度は高いように感じられます。

今回、セルフィーユに声をかけたのがあまねちゃんであるという点は驚きました。いつもであれば「おばあちゃん言ってた!」と和実語録を披露する展開。けれど(言い方は悪いかもしれないけど)おばあちゃんの言葉の受け売りではなく、あまねちゃんが自分で考えて自分の言葉を発信したのは流石ゆいちゃんたちより1つ年上なだけあるなと思います。20話でここねちゃんに「ご両親から大切なものを受け取っている」と伝えたように、物語の要所要所でキャラクターにはっとさせるような言葉をかけているあまねちゃん。まるで大人のようだけど、実際は中学3年生というまだまだ子どもの年齢です。ゆいちゃんたちよりは年上だけどマリちゃんたちほど大人ではない。そんなあまねちゃんの年齢って絶妙で良いポジションだなぁと思います。

3.最後に

セルフィーユ、個人的に結構好きなキャラクターなのですが、1年を通してあんまり出番がなかったのがちょっと惜しいところ。
また気になった回があれば感想書きます。

おまけ

最近の主はセルフィーユの中の人(津田美波さん)が声を担当する戦う女の子が登場する別コンテンツにハマっております。こちらの女の子も最初は戦う勇気がなかったのですが、掛け替えのない義姉妹との関係性の中で戦う意義を見出し、シルト(妹)に世界の美しさや儚さを教えているので、気になった方は調べてみてください。
なんと津田さんの舞台出演も決まりました。

引用:アサルトリリィLast Bullet

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