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永遠の少女時代としての"J"

Jessicaのソロ。第2弾も「らしさ」が出た、すんばらしい仕上がりですね。かつて氷姫と呼ばれた彼女の、本領発揮ともいうべきビジュアルと、ひんやりとしていてやわらかなポップ感にあふれたサウンド…。

SMなんて軽く凌駕しているんじゃないか?という気にすらなるジェシカ専用制作会社CORIDELエンタの仕事も相変わらずゴージャスです。さすが大陸資本…桁違いという感じが…

ところで。

こういうこと言うのはよくないかもしれないのですが…この曲、MV。完全にジェシカらしい、ジェシカだけのための楽曲、MVなのだけど、同時に「少女時代」が成立しているような、不思議な感覚を覚えます。

少女時代にこういった曲が過去にあった…というわけではないのです。

でも、ジェシカの声の端正だけれど細さを補う入念な多重録音に耳をそばだてると、ふと8人の声を重ねてしまう。ここでパニが来て、サニーが来て、マンネがきて、そしてテヨン!といったように…。そんな力がジェシカの曲、声には宿っている、そんな気がします。

昨年の8人のカムバック。少女時代は、Party, You thinkそしてLion Heartの3曲で、その守備範囲の広さを示しました。しかしそれは同時に少女時代であることを示すのに3曲「も」必要とした、ということでもあります。

対して、ジェシカは、ものの8小節で「少女時代」をすっと成立させてしまうのです。それも、現在進行形の姿で。

永遠の少女時代としての”J"


…ただしこれは、単にジェシカがすごい、ということだけではなく、むしろ「少女時代」というコンセプトの深い謎に関わる事柄なのかもしれません。”다시 만난 세계”…デビューにして「また出会った」という、誠に不可解なタイトル。永劫の過去と未来を同時に生きることを宿命づけられた存在。これこそが「少女時代」の核心であり、その「少女時代」は、間違いなく、いまなお、ジェシカという存在によって生きられている…

…なんてな。

ジェシカも少女時代もやっぱすばらしいぜ!って話しです。

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