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ヨナ抜き短調5音階A

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ラ・シ・ド・ミ・ファ・ラの音階。左手はラ・ミ。いわゆる「ヨナ抜き短音」の5音階(ペンタトニック)。西洋の短音7音階のうち、レとソを抜いたもの。
このヨナ抜き短音階は、厳密には日本伝統音階ではなく、都節音階(ミ・ファ・ラ・シ・ド)〔註〕を西洋の短音階(ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ)に馴染ませるために3つ目の音(ラ)から始める形にした折衷的な音階。日本ポピュラー音楽の祖・中山晋平が開発したとされ、その後古賀政男などによる継承・洗練を経て、現在の「演歌」のプロトタイプとなった。有名なのは「船頭小唄」。

註:なお日本の伝統音階を、都節および田舎節の2音階に整理し、その後の日本伝統音階論の基礎を築いたのは上原六四郎であるが、彼のいう都節音階、別名「陰旋」は、上行音型においてはミ・ファ・ラ・シ・レ、下行音型においてはミ・ファ・ラ・シ・ドとされている。したがって「ヨナ抜き短音階」は、上原都節のうち下行の方を援用したものとなっている。ただし小泉文夫の理論による都節はシンプルにミ・ファ・ラ・シ・ドのみ。

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