見出し画像

調教師・平田修さんとは?実績と経歴、JRAの歴史などについて紹介

先日YouTubeを何気なく見ていたのですが、関連動画に競馬の動画が目に入ってきました。

競馬はそんなに興味がないのに、なぜ関連動画に?少し興味が湧いて、軽い気持ちでクリックすることに。

それは2分間の競馬レース動画で、どうやら競走馬の「ベルゼール」という馬に注目した動画でした。

再生してみると、この「ベルゼール」
1分後半までず~っと10位くらいを走っていたのですが、最後の直線コースで何頭もの馬をごぼう抜き!そしてついに1着でゴールインしたのです!!

あまりに鮮やかだったので、思わず一人部屋の中で「おお~っ!」と叫んでしまいました!

その時の動画かこちら。
現在は見ることができなくなってしまいました。

これは騎手のポテンシャルなのか?それとも馬の力が大きいのか?

この動画で色々と疑問が湧いてきたのですが、馬も人も同じです。

生まれつき天才でも育った環境によって大きくその後の活躍は左右されるはず!

つまりこの馬を活躍できる馬に育てた人がいるはずだ!

そう思い、調べてみました。

そしたら、どうやら「平田修」厩舎というところで育った馬のようでした。

平田修さんってどんな人なんだろう?どういう育て方をしたんだろう?

そこから興味が止まらなくなったので、今回は競馬の調教師「平田修」についてあれこれ調べました!

まずは平田修さんのプロフィールから。

平田修
生年月日 1960年5月29日生まれ
所属 栗東
免許取得年 2005年

略歴
1983年 - 競馬学校厩務員課程修了。厩務員となる。
1984年 - 内藤繁春厩舎にて調教助手となり、ダイユウサクなどを担当する。
以後森秀行、橋口弘次郎、石坂正の各厩舎の調教助手を経験する。
2005年 - 3月1日付けで調教師免許を取得。
2006年 - 3月1日付け厩舎開業。4月23日にゼッツーでJRA初勝利。
2007年 - 4月22日、ベッラレイアでフローラステークスを勝利し、JRA重賞初制覇。
2012年 - NHKマイルカップをカレンブラックヒルで優勝し、GI初制覇。
2013年 - 12月8日、中山7Rでサトノスーペリアが1着となり、JRA通算200勝を達成。

主な管理馬
・ストラタジェム(2006年天皇賞〈春〉3着)
・ベッラレイア(2007年 フローラステークス)
・ブライティアパルス(2010年 マーメイドステークス)
・ケイアイガーベラ(2010年 プロキオンステークス)
・グランデッツァ(2011年 札幌2歳ステークス、2012年スプリングステークス、2015年七夕賞)
・カレンブラックヒル(2012年ニュージーランドトロフィー、NHKマイルカップ、毎日王冠、2014年ダービー卿チャレンジトロフィー、2015年小倉大賞典)
・カレンミロティック(2013年 金鯱賞)
・ゴールドドリーム (2016年 ユニコーンステークス、2017年 フェブラリーステークス、チャンピオンズカップ、2018年 かしわ記念、帝王賞、2019年 かしわ記念)
・ケイアイノーテック (2018年NHKマイルカップ)

次に、平田修さんが所属する栗東トレーニングセンターについてご紹介します。
略称は「栗東トレセン」です。

栗東トレセンで働く人々

栗東トレセンでは騎手、調教師、調教助手、厩務員など、約1,400名の厩舎スタッフが働いています。

・騎手(約70名)
騎手は、競馬開催日にレースで騎乗するだけでなく、依頼を受けて日々の調教にも騎乗します。

また、厩舎に所属してその厩舎を中心に活動する騎手と、厩舎には所属しない「フリー」の騎手がいます。

・調教師(約100名)
調教師は、馬主から競走馬を預り、調教メニューや出走レースを決めて、雇用している調教助手・厩務員とともに厩舎を運営しています。

・調教助手(約950名)
調教助手は、調教師からの指示を受けて騎乗調教します。

また、調教師の代理として、競馬場での装鞍や馬装といった業務や、出馬投票や登録といった事務手続きも行います。

・厩務員(約250名)
厩務員は、調教師の指示を受けて担当馬の飼育管理、運動、手入れ、馬房掃除などの厩舎作業を行います。

調教には騎乗しない厩務員と、調教に騎乗することができる「調教厩務員」がいます。

栗東トレセンでの調教

・調教時間
栗東トレセンでは、夏は午前5時から9時春・秋は午前6時から10時、そして冬は午前7時から11時に調教を行っています。

寒さに強く、暑さに弱い競走馬にとって適した気温の中で調教を行えるように配慮してこの時間に設定されました。

トレーニング・センターができるまで、競馬場は競馬を開催する場所と、競走馬が生活し調教も行う場所という二つの側面がありました。

しかし、昭和30年代に入ると、高度経済成長を背景に競馬場周辺の市街化が進み、競走馬を飼育管理する場所として適さなくなってしまったのです。

また、競馬人気の高まりとともに競走馬の頭数も増加し、競馬場の厩舎だけでは手狭になりました。

そこで、レースの施行とファンサービスに特化した「競馬場」と、一定の自然環境の中で競走馬の管理・調教に専念した「トレーニングセンター」を分ける構想が打ち出されたのです。

そして昭和44年11月、競走馬の飼養管理に適した広大な土地を有し、京都・阪神・中京の各競馬場にもアクセスが良い滋賀県栗東市に栗東トレーニング・センターが誕生しました。

トレーニングセンターにも様々な歴史があるのですね。

また、現在は新型コロナウイルス流行のため休止していますが、普段はGI調教見学ツアーやトレセン見学ツアー、親子体験ツアーなどを行っています。

競走馬や調教師に興味のある方は、トレーニングセンターのサイトをチェックしてみてください。

JRAについて

競馬に欠かせない、JRAについてご紹介します。
JRAとは、日本中央競馬会のことです。日本の競馬の運営を行っています。

名称 日本中央競馬会
所在地 東京都港区六本木6丁目11番1号
設立年月日 和29年9月16日
資本金 49億2,412万9千円 政府全額出資
設立の目的 日本中央競馬会法第1条には設立の趣旨として「競馬の健全な発展を図って馬の改良増殖その他畜産の振興に寄与するため」とありますが、競馬施行の社会的意義は国民的レジャーを提供することにもあるといえます。
法人格 日本中央競馬会法(昭和29年7月1日法律第205号)に基づく特殊法人。

公共性の強い法人で農林水産大臣の監督下に置かれています。

・馬事振興への取組み
歴史を紐解くと、人類は「馬」と出会ったことで文明を飛躍的に発展してきたと言えます。

その関わり方は変化しているものの、現代の社会に至るまで、馬の力強さや美しさは世界中の人々を魅了し、その生活を豊かなものにしてきました。

日本においても、かつて多くの馬たちが農業をはじめとして産業を支え、神事や祭事といった場でも活躍してきました。

しかしながら、現在の日本においては、そのほとんどが競馬に関連した馬たちになってしまったのが実状です。

このように馬と出会う機会が少なくなった現代において、「馬」と直接ふれあい、馬の魅力を知っていただくことは、人と馬との関わりを振り返り、馬文化への理解を深めていただくことにつながると考えています。

これらを踏まえ、馬事公苑や全国の事業所において、馬とのふれあいイベントや初心者・少年団への乗馬指導などの活動を実施しているのです。

また、日本の在来種の保存、伝統馬事芸能の保存、及び内国産乗用馬の生産振興などの取組みを通じて日本の馬事文化発展にも貢献しています。

・馬事公苑
馬事公苑は、馬事の普及、馬術の振興、及び騎手の養成を主業務として昭和15年に設立され(騎手養成業務は昭和57年に競馬学校へ移管)、昭和39年の東京オリンピックでは馬場馬術競技が開催されるなど、長きに亘り日本の馬術競技の拠点としての役割を担ってきました。

そして、日本で開催される夏季オリンピックとしては、前回の東京大会から56年振り2回目となる東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下「東京2020大会」)において、馬事公苑は、馬術競技会場(クロスカントリーを除く)に決定されており、再び世界最高峰の競技大会の舞台となります。

そのため、現在、馬事公苑は、東京2020大会に向けた整備工事を行っており、再開苑は2022年秋を予定しています。

また、馬事公苑は、約18万平方メートルの敷地を有する「馬のいる公園」として、年間を通して一般開放された都市部の憩いの場として多くの来苑者にご利用いただくとともに、災害時の広域指定避難場所として地域社会に貢献してきました。

東京2020大会後の再開苑時には、オリンピック・パラリンピックのレガシー(遺産)として、ユニバーサルデザインに配慮し、どなたにも安心してご利用いただけれる公園的施設として、馬事普及・馬術振興の拠点となる計画としています。

・馬事イベント
全国の競馬場等において、土・日曜日を中心に、体験乗馬、馬車運行、及び馬とのふれあいなどの馬事アトラクションを充実させ、お客様に好評を博しています。

競馬場におけるイベントの一つとして、毎年秋には東京競馬場において、全国ポニー競馬選手権「ジョッキーベイビーズ」があります。

これは、全国各地で乗馬に励む子供達によるポニー競馬の全国大会で、イベントを通じて幼少の頃から馬にふれ、乗る機会が増えるよう取り組んでいます。

また、「馬に親しむ日」を開催して馬とふれあう機会を設けたり、さらには幼稚園・小学校へのポニー等の出張や地域主催のお祭りへの馬車派遣などを通じて地域社会への貢献に努めています。

・馬の利活用のための取り組み
従来の乗馬機会の拡充や子どもたちと馬とのふれあいの場の創出などに加え、障がい者乗馬・ホースセラピー活動、引退競走馬のセカンドキャリア利活用促進のための施策や馬術競技会、医療や教育等の現場における馬を介在とした事業、馬に関わる活動の環境整備や人材養成などに対する支援を助成対象団体を通じて取り組んでいます。

また、引退競走馬のサードステージについては、「養老・余生等を支援する事業」として諸活動を行っている団体に対し、活動奨励金の支援を行っています。

・馬術競技の健全な発展のための取り組み
自国開催となる”東京2020大会”は、馬術競技に対する人々の関心を高め、本競技への参加意欲や馬に係わる馬事文化・競馬事業等への理解を醸成する最大の機会でもあります。

そのため、より一層の競技力強化を図り、馬術競技・パラ馬術及び近代五種(馬術競技関連等)に対する競技強化支援や、大学馬術部に対しての繋養費、飼養管理費や競技活動等支援を行っています。

・馬の博物館・競馬博物館
根岸競馬記念公苑「馬の博物館」では、人と馬との関わりをあらわす歴史的な資料が保存されており、「馬に関する歴史・文化」における調査研究展示活動を見ることができます。

また苑内は広く一般来苑者に開放されており、春秋の特別展等をはじめ、ポニーセンターでは数品種の馬が展示され、「馬にふれあえる」機会を提供しています。

また、平成3年秋には「競馬」というスポーツの素晴らしさをより多くの人々に理解していただくため、東京競馬場内に「JRA競馬博物館」をオープンしました。

館内には、競馬を楽しむユニークなアトラクションの他、顕彰馬や顕彰者の栄光の日々を回想できるメモリアルホール、競馬の歴史や競馬のしくみをわかりやすく解説する展示室等があり、様々な視点から競馬の魅力を体感することができます。

・在来馬の保存
「道産子(どさんこ)」という呼び名を聞いたことがある方もいるかもしれません。

現在では北海道出身の方をこのように呼ぶこともありますが、元々は北海道和種という馬のことを指します。

北海道和種のように日本の地域に根付いた馬のことを在来馬と呼んでおり、現在は8馬種が存在しています。

これらの在来馬は農耕用や荷物の運搬用としてそれぞれの地域で活躍してきましたが、現在ではその需要が少なくなり、飼養頭数も減少しているのが実状です。

しかしながら、在来馬は、日本において人と馬が共存して生活してきたことの証であり、馬文化を次代に継承していくためにも大切に保存していく必要があると考えており、在来馬の保存事業を行っています。

・伝統馬事芸能の保存
「チャグチャグ馬コ」と聞いて馬のお祭りを思い浮かべることができたでしょうか。

このチャグチャグ馬コを含め、日本各地には馬に因んだ神事や祭事が数多く継承されています。

こうした伝統馬事芸能を通じて文化や歴史的な側面にふれていただくことは、人と馬との深い関わり合いや馬の幅広い魅力について理解を深めてることにつながると考え、日本の伝統馬事芸能を広く紹介することなどにより、馬事文化の振興や保存に取り組んでいます。

・馬事文化賞
JRA賞馬事文化賞は1987年に創設した賞であり、当該年度において文学、評論、美術、映画、音楽、写真、公演等を通じ馬事文化の発展に特に顕著な功績のあった者に授与するものです。

このように、人と馬との関係は非常に深いです。平田修さんを始め、調教師の方は人と馬が共存していくための一端を担っている大切な存在と言えるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?