今年は戦後78年だと聞く。

　78年。もちろん自分のこれまでの生涯より圧倒的に長い年月で、永遠のように感じるほどだが、人類の歴史を考えると大した年月ではない。

　例えば、近い年代で平和だったとされる徳川の治世よりも圧倒的に短い。まだ江戸時代の半分も経ってないのだ。あの時代の人々も平和な時代がずっと続くと錯覚したに違いない。だが実際のところは動乱が待っている。250年以上の実績があってもだ。

　そう考えると確率的にはこれから平和じゃなくなる未来を考えても不自然ではない。普通のことだ。今が戦前だと考えることは。

　というのもつい先週また地図上に戦地が増えたからそんな話がしたくなったのだ。

　ネット上では「第三次世界大戦」なんてワードが踊っていたがそうかもしれないね。SNSは特性上、冷静な、中立的な見解よりも、目を引きやすい極端な言葉の方が伝播しやすいから、使う側は気をつけなければならないが、もう既に我々は渦中に囚われている恐れは十分にある。

　第一次も、第二次も、「さあ、これより第◯次を始めます！みなさん位置についてヨーイドン！」って始まったわけではないからね。気がついたら塹壕にいたはずだ。

　まぁしかし我々は無力なものでこうしてどっちとも取れない文章をシコシコアップする程度の嫌がらせが精一杯ではある。検閲されないだけマシではあるだろうね。

　ぶっ壊れて欲しい社会が本当にぶっ壊れないよう思う夜です。