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『オフィーリア』

これは幻だ 知ってる
思い出せない夢になる
だけど今はここにある
真っ暗な心の中に
『オフィーリア』作詞:尾崎雄貴

 すごいのが来てた。

 アニメ『あの花』などのタイアップで有名なGalileo Galileiや、その実質的な光景バンドBBHFのフロントマンである尾崎雄貴、彼のソロプロジェクト“warbear”の新曲が今日発表された。

 初期のガリレオガリレイではキラキラした青春感のあるポップな作品が多く、世間的なイメージもそのままだが、彼の芯の部分は耽美的で革新的だ。まあつまり、ちょっとわかりづらいし売れ線から微妙にズレている。

 ※2ndアルバムから『星を落とす』のライブ映像(転載動画です)。J-popとは少し違うスタジアムロックのような音像で、この頃にはもうすでに世間のイメージから逸れた独自の進化への舵を切っている。

 ガリレオの時期は、世間が求める若く(未熟で)瑞々しいイメージと自身の追い求めるギャップに苦しみ、解散したように思う。

振り返ってみると、Galileo Galileiというバンドは僕たちにとって、子供の時に大切に乗っていた“おもちゃの車”のようなものだったのかもしれません。 
けれど“おもちゃの車”では、庭の芝生から先へとは進めなかったのです。 
僕たちはその先にある、どこまでも続く険しいコンクリートの道路を走ってみたくなってしまったのです。 
そして大人になった今、この愛する“おもちゃの車”から降りることを決心しました。 
Galileo Galilei活動終了時の公式コメントより引用


 現在のプロジェクトであるBBHFやwarbearでは(それでも商売だから売れ線に寄せてるとは思うが)かつてよりも自由に音楽を発表できているように見える。

 まあでも作品のクオリティ相応には売れていない気がするなぁ、、、😓 ガリレオのファンだったが、こっちのプロジェクトの存在を知らない人も多いようなのでうまく露出を増やしてもっと広まってほしいものだ。(誰目線で書いてるんだよって話だが)やっぱ良い作品は聴かれてなんぼだからね。

 今回の『オフィーリア』は、来月リリース予定の2ndアルバム『patch』の一曲目となるようだ。先行配信シングルってやつですね。

 再生時間がたったの2分とは思えない、儚く清らかな極上ポップスなので是非とも広まってほしい。そして、この曲からどんな音楽の旅を体験させてくれるのか、今からアルバムが楽しみで仕方がないのだ。

 歌詞や世界観に関しては、シェイクスピアの『ハムレット』やそれをモデルに描かれた絵画『オフィーリア』にインスパイアされているのだと思うが、私が触れていないので語れない😭

 やはり色々な芸術に触れて感性を磨きたいものですね、古典も全部現代の作品に繋がってるんだから!!

 おしまい


 ※すげえ無粋だけどアニメ映画の主題歌に合いそうだと思うんだ。終盤の“ただそこにあって欲しいような傑作だったんだ”の部分でタイトルロゴが出てくる妄想をしてしまう。

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