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Civic Tech Live vol.3 レポート!

昨日11/12(火)にCode for Japan主催のイベント、Civic Tech Live vol.3 "多様性とともに考えるテクノロジーの活用" に参加してきました!

イベントに参加したら、レポートを書くまでがCivicTech!!だと思っているのでイベントレポートを書きます!(これまで3回全てのCivic Tech Liveに出ているくらい好きなイベントです)

イベントレポートを書くまでがイベント参加!の文化が広がるといいなぁ…(チラ見)

自分が感じた結論

Accessibilityってめっちゃ大事!!

大西さん イベント説明

Code for Japanインターンの大西さんによるCivicTechやCode for Japanの説明です!トビタテやCode for Youthなどここ半年で劇的にイベント運営と開発の経験を積んでいる大西さんが、Civic Techとはなんぞや?という話をしてくれました。自販機型ではない共創のものづくり!!!

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青木さん 今回のテーマの説明

今回のテーマは「多様性とともに考えるテクノロジーの活用」ということで、特に視覚障害の話に絞っていろいろなパネリストが登壇されました。今回の企画をしてくださったのがCode for NerimaでUDトークという音声自動記録アプリを開発している青木さんです。

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興味深かったのがAccessible TechnologyとAssistive Technologyという両方の観点から考えるテクノロジーの話です。

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多様性のためのテクノロジーを考えるときに、日本はどうしてもAssistiveな視点から考えることが多いけれど、Accessibleな視点も一緒に取り込んだプロダクトデザインやテクノロジーを考えるともっと大きいインパクトが生み出せるんじゃないでしょうか、という話が出ていて確かに…と思いました。ただ困っている人を救うだけでなく、他の人も巻き込めるようなテクノロジーが増えると誰も取り残さない社会を作っていける気がします。

中根さん 全盲×IT

中根さんはfreeeでAccessibilityに関するエンジニアをされていて、中根さん自身が全盲の方です。セッションでは、目の見えない方がPCやスマホを使う上でどんなテクノロジーを使っているのかを実演形式で見せてくださいました。点字ディスプレイやWebサイトのスクリーンリーダーなどは実物を初めて見ました。

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中根さんの話でもAccessibleとAssistiveのお話が出ましたが、日本の行政や企業のサイトはAccesibility対応で不満を感じることは多いみたいです。例としてスクリーンリーダーで実際にWebサイトを読み上げてもらったんですが、画像のalt-textをちゃんと設定してるかとか、landmark設定をしているかなどでサイトが理解できるかかなり変わってくるなぁと思いました。一方でAppleやGoogleなどアメリカ大手会社はカンファレンスでもかなり重点的にAccessibility対応は行っているようで、Google SlideやDocsのような複雑なアプリでも使いこなせるよう徹底されているそうです。サービスの便利さばかり気を取られていましたが、そういう細かいケアが強い会社たる所以なんでしょう。

阿部さん スマホ×視覚障害

阿部さんもfreeeで働かれているiOSエンジニアになります。阿部さんからは特にスマホのVoice Over機能についてAccessibleな視点から「目が見える人でも便利だから使って!」と熱いメッセージをもらいました笑
Voice Overは目が不自由な方でもスマホを使えるようにアプリを読み上げてくれる機能です。設定から探すとVoice Over機能が使えます。

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kindleで買った本を読み上げてくれる機能めっちゃいいです…帰ってすぐに使ったんですが、積ん読してた本が横になりながらかなり読み進められました。みんなもVoice Over機能使いましょう。

伊賀さん 色弱の人はなぜ遅れてくるのか

伊賀さんはカラーユニバーサルデザイン(CUD)で色弱の方向けのカラーコーディネーターを行っている方です。伊賀さん自身も色弱(プレゼン中の言葉で言うと2色型ヒト)で、色弱の人がどんなふうに世界が見えているのか、どうやって多数の3色型ヒトと共存するかと言う話をしてくださいました。

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色弱は日本人男性でも20人に1人、欧米だと12~3人に1人とかなりメジャーなものですが、特に2000年ごろから色弱対応のアプリケーションやサービスがどんどん開発されてきていて、2色型と3色型の色感覚がシームレスにつながるようなカラーデザインを目指しています。

パネルディスカッション

セッションが盛り上がって時間がおせおせだったので、1つだけむりくりパネルディスカッションでした笑。お題は「こんなテクノロジーやサービスがあったらいいなってあります?」

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画像認識や文章認識のレベルが上がって自分の身体を自分の外に置くことが可能になってきているので、人の視界が自分の目になるとか、誰かが聞いたことを目で見れるとか、身体機能をよりワイドに捉えるテクノロジーに対する期待が大きいという話が面白かったです!
あと、「Accessibilityには怠ける心が大事」という話も出ました。あれもこれも便利にやってくれないかなぁ、という視点から考えるテクノロジーがAccessabilityに繋がるので、それにAssistiveな視点が加わると良いよね!

感想

初回のCivic Tech Liveが「共創を生み出すコミュニティデザイン」、2回目が「人が集まるオフラインコミュニティについて考えよう」と2連続でコミュニティについての話だったのですが、今回はCivicTechのTech部分に着目してテクノロジーに振っているまた違ったテーマで面白かったです。
僕自身も吃音持ちなんですが、自分の吃音も最近はテクノロジーで解決しようという流れが少しずつ起きていて、クラウドファンディングでも吃音VRや音声認識で症状の特定など最新技術を用いた治療が多数紹介されています。

「より早く、正確に」吃音治療を変える音声認識AIを開発したい
https://readyfor.jp/projects/poststutter

今回のイベントを聞いて、よりAccessibleな吃音治療ってなんだろう?と考えました。例えば吃音者は人と一緒に読むと吃らない人が多いことを使って、プレゼン発表などを事前に他の人に読んでもらってそれをBluetoothで聞きながら発表すれば、事前に読む側はプレゼン内容ややり方について知れるよりAccessibleなやり方なのかなぁとか、そこまでやらなくても耳元でメトロノーム流してくれるだけでもだいぶ役立つし、音楽やる人にとってもメリット大きそうだなとも思います。Accessibility, これからのホットワードっすね!

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