二つ道があれば、苦しい道を歩んだ方がいい??
今の20代、30代の世代で、「株クラ」という「株クラスター」と呼ばれる人達が増えています。
要は、節約・倹約を徹底して、入金力を高め、米国株・米国インデックス債に投資し、20年後にFIREを目指す人達です。
Twitterにはそういう人達が溢れ、今の米国市場の値動きに一喜一憂しながら、資産額を自慢しあっています。
私の20代、30代は、仕事・自己投資・遊び・トレードに一生懸命で、かなり睡眠時間を削っていましたが、毎日充実していました。
早く結婚して家庭を持ちたかったのですが、「今は自分を鍛え上げて、納得のいく人生を送る」という気持ちと、「納得のいく人としか結婚しない」という決意を持っていました。
今になってみれば、家族に恵まれ、圧倒的な自由も得たし、短時間で多くを稼げる腕も持っています。
これからの人生、ずっと家族と一緒だし、自由だし、楽しくてワクワクしています。
では、株クラの人達はどうでしょうか?
「仕事はそこそこでいいから、夫婦で共働きで入金力を高め、子供も基本的に持ちたくないし、家も買わない」という人達が多いそうです。
今、米国市場が揺れていて、株クラの人達にも動揺が広がっています。株クラの人達は、人生の全てを、米国という大国の成長に委ねており、特に自分で稼ぐ力を持たずに、所謂「卵を一つのカゴに盛っている」という危ない状況にあると思います。
仮に40代、50代でいまくいってFIREできたとしても、20年間の人生を何のために生きているのか、他人の人生ながら、若き世代がお金にしか希望を見いだせていない人達が増えているのを、少し残念に思います。
私は、大学時代の尊敬していた先輩が、「人生、二つ道があれば、苦しい道を選ぶ」と認めていて、共感して、自分もそうしよう!と思っていたのですが、その先輩は、程なくして、不慮の事故で亡くなりました。
昭和の世代の方々には響く言葉かもしれない、と思いますが、若い世代の方々からすると、私がそういうことを言うのは老害だ!なんて言われかねないですね。
ただ、事実として、人生、しんどい経験を敢えて自分に課して走り続けたら、アラフィフの私には、世の中の有象無象を達観できるし、圧倒的に稼ぐ腕も身につけたし、心に大きなゆとりがあります。
私の祖父は、一代で事業を起こして、大成功しました。今でも地元の記念館に祖父の写真が飾られています。
いつまでも支配されていないで、自分の人生は自分で切り開くんだと小さい頃から何となく思っていました。
労働という資本家からの支配から逃れたいから、株クラの人達は頑張っているのかもしれませんが、お金の奴隷になってしまっているのが残念です。
20年という年月を、何かに一生懸命打ち込んで、何かを達成できれば、その達成感はかなり大きいと思います。
私は心身ともに、大きな傷をたくさんつくってきましたが、常に前向きに倒れることを意識し続けると、傷口が盛り上がって、自然治癒力で治ってきた過去があります。
自分の過去を他人に押し付けることなど毛頭ありません。
ただ、20年という不確実性が高く、不透明感も高い未来を、流行のFIREムーブメントにのって、くもの糸みたいに皆でぶら下がっていても、20年後は圧倒的に変貌した未来になっているはずです。
自分の足、自分の腕、そして自分の頭でしっかりと日々を積み重ねていって、しんどいことにも挑戦していけば、その先にこそ、自由の光が差し込んでくるように思うのです。
皆さんはどう思われますか?
頑張っている時の方が楽しいですよね?
人生、楽あり、苦あり。
苦あれば楽ありだと私は思います。
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