やり遂げる力とそのプロセスの重要性について

「レジリエンス」では、「やり遂げる力」が大事だという。

目標達成のために、120%の力を振り絞って、歯を食いしばってやり遂げたときの達成感は相当高いものだと思う。

但し、大事なことは、その「プロセス」において、様々なステークホルダーが関係しており、「和して同ぜず、同じて和せず」という目線と、コミュニケーション能力による調整力が必要である、ということは言わずもがなである。

私が敢えて表現したのは、「成果主義」の強い組織では、「結果重視、プロセス軽視」になりがちな一方、「役割重視」の強い組織では、「プロセス重視、結果も重視」という事実がある、と経験しているからである。

ただ、「プロセス」自体が商品となるようなサービス業等では、「プロセス最重視」ということもありえるだろう。

「成果主義」が馴染みにくいのは、日本のカルチャーに関係しているのかもしれない。

ただ、私の経験上では、「プロセス」の組織内での「軋轢」を、その組織内で消化できる場合もある、ということである。

「個」の確立した組織の集合体では、そもそも、協調的ながら、個人間の関係性に「規律」があり、「共依存」という要素は殆どない。

一方、「共依存」の強い「共生組織」というよりは、「ムラ社会」と言われがちな組織では、「プロセス」での「軋轢」は、「大事件」として取り上げられる。

「和」をもって尊しとなす、ということについては、全く異論はないのであるが、「円周率」がゆとり教育の中で「3」となっていた驚くべき三角形の理論は別としても、「円周率」が「割り切れない」のと同様に、「組織の和=円」というのもなかなか「割り切れない」要素を多く含んでいる。

果たして、「やり遂げる」ための「暴走」は論外として、「プロセス」での「軋轢」をどう評価するのが妥当なのか。

これは多くの専門家の方々にお聞きしたいところである。

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