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【報告】20代・30代有志を中心にUターン促進策を語り合う 第2回「成人式・三十路式タウンミーティング」を開催

 若手公務員を中心にUターン促進策を提言する「官民共同チーム『匠』」は、7月25日(木)の夜、山形市南部公民館にて第2回「成人式・三十路式タウンミーティング」を開催した。

 これは、同チームが昨年度から提唱している「地元出身の若者が一堂に会する成人式等を、Uターン促進のチャンスとする」という考えを、地域への具体的提案へと練り上げるもの。20代の学生、30代の社会人を中心に、行政・教育関係者などが集まり、それぞれの立場から、経験や実感に基づいた意見が交わされた。

第1回の報告はこちら

官民共同チーム「匠」の提言

 第2回となる今回は、前回課題として挙がった「目指す成人式等で中心的ターゲットとするのはどんな若者か」という問いを軸に議論が展開した。
 ターゲットについては、基本的に「この先都会で生きるともUターンするとも特に決めてない人」であり、であれば成人式という節目に加え、20代の途中で地元を再認識する機会があると望ましいことを確認した。そのような新成人や20代に「山形でいける!」と思い込ませる体験をさせることを狙う。

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 また、このタウンミーティングを経たチームとしての方向性も思案され、新成人または20代向けに小規模でも自主企画のイベントを実施し、その成果や参加者データを根拠として、より説得力ある「成人式大改造」案を市町村に提案していきたいとの方向で一致した。

 さらに、7/7(日)に酒田青年会議所が主催した地元企業の合同就職説明会イベントの様子が報告され、これを参考に「東根市で成人式に併せ新成人と地元企業との交流イベントを開く」という構想が提案された。

 会を通しての主要な意見は下記のとおり。

【開催概要】
・日時:2019年7月25日(木)18:30~20:15 (終了後、有志で酒食を交えた「延長戦」へ)
・会場:山形市南部公民館 研修室2
・主催:官民共同チーム「匠」(若手公務員中心の有志のプロジェクトチーム)
・参加者:11名
 属性:大学生2、公務員4、教育者1、青年会議所1、市議会議員1、その他民間2
 年代:20代 3、30代 4、40代 3、50代 1

【主要な意見】
・人は、選択肢として目に入らないものは考えもしない。Uターンの選択肢をより多くの人に想起させることが、Uターン促進に有効なはず。
・「人生の転機」でUターンする人のパターンがいくつか想定できる。
 1)都会を脱出、2)子育て環境を求めて、3)地元で独立志望、4)嫁・婿ターン
 各パターンに対応する地元暮らしのメリットを、ターゲットにアピールしたい。
・当事者自身が「山形でもいける」と考えなければ始まらない。
 「山形でいける!」と思い込ませる(勘違いさせる)体験をさせよう。
・当事者に「Uターンの選択肢(+メリット)が伝わったか」「それはどれほど有力と思うか」のデータをとれば指標になるのでは。

・「官営成人式」より魅力的な「民営成人式」を開いて支持を競いたい。20代向けイベントも。
・小さい市町村で実行例(社会実験)を重ねていくとよい。トライ&エラー。
・イベントを第1部(前座)・第2部(本番)に分け、第1部をステージ形式(動画上映、プレゼンテーション、トークショーなど)、第2部をパーティーにしてはどうか

〔東根プロジェクト構想〕
・酒田の地元企業説明会をモデルに、新成人と地元企業との交流イベントを、2020年東根市成人式(8/15)の前日に設けて新成人を参加させる(20歳前後の若者を対象)

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