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顧客セグメント/問題意識/ヒント

宿を運営するにあたって、どのようなお客様に来ていただくかをある程度イメージして、施設の改修やサービスや、食事内容や人員配置などを考えるという方法がありますね。

それをイメージしないで、老若男女、誰にでも来てほしいということにすると、結果、誰もが抵抗感なく利用できる宿を目指すことになります。それですとなかなか印象に残りませんし先細りするように思うのです。

だって、今は旅の宿泊先としてビジネスホテルとも競合しますよ。清潔で安全に泊まれれば、夜は街に出てその地方の美味しい店で食べるという旅のスタイルが確実に定着しています。まして最近は温泉大浴場付きのものも多くなってきています。

ですので、当館はこのようなお客様に来ていただきたい。そのためにこのような対応や設備をご用意してあります。という方向が、集客力につながるのではないでしょうか。絞り込むことで市場が広がるし深くなります。

私のお客様で、赤ちゃんや小さなお子さんとの旅を快適に過ごしていただくという考えのもと施設やサービスを企画されている宿があります。

最近新しくできた小さいお子様との食事会場に行ってみますと、各食事テーブルはそれぞれブースになっていて、パパママの食事テーブルのほか子供が遊べるスペースを隣接させていて、ブースごとに子供たちは食事に飽きたら遊べるという仕組みになっていました。

この会場にはお子様連れのお客様のみ集中させています。近々テストで猫型ロボットも動かすそうです。これはもう笑うしかありませんでした。でもスタート好調です。

もちろん大人のゆっくりとした食事空間も完備していますので、うまくお客様の対応を分けています。なかなか大胆な発想ですので面白かったのですが、このアイデアのネタ元は昨今のカラオケチェーンのファミリールームやベビールームでした。

小さな子供たちを飽きさせずに親がカラオケを楽しむための仕掛けとしてもう一般的な装置だそうです。ネットで検索したら数えきれないほどの事例が確認できました。

アイデアはどこにでも転がっています。問題意識さえ研ぎ澄ましていれば。ヒントはどこにでもあります。やはりターゲットは絞ったほうが、やりやすいですよね。多分。


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