突然メールが送信できなくなった時の解決法(TLS対応) と Gmailに送信できない問題を解決する方法(DNS設定・SPF対応)

メール送信ができない 送信サーバーにアクセスできない Gmailに送信できない そんな困った時に解決の参考になる記事です

ビジネスやアフィリエイトで独自ドメインメールを使用している方にとって、メールが送信できなくなったら一大事です!!
2024年1月25日 突然メール送信ができなくなった方
コアサーバー(coreserver)等バリュードメイン(ValueDomain)のユーザーの方に多いのではないでしょうか?

コアサーバーに限らず、最近エラーメールが多くなった、Gmailに送信できない、failure noticeやMAILER DAEMONが多くなってメールが届かない…
今は普通に送信できていても、レンタルサーバー側でTLS1.0/1.1への対応を停止するとあなたのメールアドレスも突然送信できなくなるかもしれません。
そんな方、コアサーバーユーザー以外の方に少しでも役に立てばと備忘録的に記載します。

私もコアサーバーに各ドメインを設定してメール運用していますので、とても困りました。
メール送信設定を変更しても「通信エラーが発生しました。#5.7.0」…???
ググりまくってなんとかGmail、Yahooメールのアドレスへもメール送信できるようになりました。

ポイントとステップは3点

ステップ1) メーラーでのメール送信設定を「ポート587に変更/SSLを使わない」設定にする

ステップ2) 使用している端末(要はパソコン・タブレット)をTLS1.0/TLS1.1を使用できるようにする

ステップ3) レンタルサーバー設定の中で、ドメインのDNS設定にSPF設定を記述する

この3ステップでGmailやYahoo等のフリーアドレスへも送信ができるようになる方が多いはずです。

ステップ1)ステップ2)が完了すればメールの送信そのものはできるようになるはずです。
これはコアサーバー並びにバリュードメイン系ユーザーで突然メール送信ができなくなった原因が、TLS1.0並びにTLS1.1をセキュリティの脆弱性を理由に対応停止してしまったからです。

バリュードメインからは
全レンタルサーバーにおけるメールサーバーのセキュリティ強化(TLS1.0 / TLS1.1無効化)に関するお知らせ が届き、「TLS1.0とTLS1.1への対応を順次停止しております」とのこと。
メールソフトからサーバーへ接続する場合、TLS1.2以上に対応した最新のメールソフト、および端末をご利用くださいますようお願いいたします。と言われても???な方が多いはず。
さらに、「現在のメールソフトで「暗号化を使用しない、SSL/TLSを使わない設定」へ変更することで送受信可能となります。
・POPS:995ポート → POP:110ポート
・SMTPS : 465ポート → SMTPサブミッション:587ポート
・IMAPS:993ポート → IMAP:143ポート 」
と説明されて、説明通り設定変更してもメール送信できない方が多数という状況です。

ステップ1

ここではまずメーラー/メールソフトの各アカウントごとのメール送信設定を「TLS1.0/TLS1.1」に対応する状態に設定します。
各メールアカウントの送信設定画面でSMTPポート・送信ポート・ポート番号などと記載のある欄に「587」と入力します。
同じく各メールアカウントの送信設定画面でSSLを使用しない・SSL/TLSを使用しないなど、とにかく「SSLを使用しない」と設定します。
ここまで設定したら送信テストをしてみてください。
この段階で無事に送信が完了したら、端末自体は「TLS1.0/TLS1.1に対応している」のでステップ2は省略して大丈夫です。

ステップ2

ここでは端末(パソコン・タブレットなど)をTLS1.0・TLS1.1を使用できる状態にします。
Windows10、Windows11は対応が確認できていますが、「インターネットオプション」が開ける環境ならそれ以前のWindowsでも大丈夫かと思います。
手順は非常に簡単です。
タスクバーにあるWindowsマークをクリック⇒出てきた検索窓にインターネットオプションと入力すると、コントロールパネルのインターネットオプションが選択できますのでクリックして開きます。
「インターネットのプロパティ」画面が開きますので「詳細設定タブ」を選択します。
セキュリティと書かれた項目内に「□TLS1.0を使用する□TLS1.1を使用」とありますので両方ともチェックして「適用」して「OK」を押します。
これで端末がTLS1.0/1.1が使える状態になります。
※このステップ2が多くの方の盲点です。ソフト・アプリの設定はしたことがあっても、Windowsのセキュリティレベルを操作することはあまりないからです。
この段階でメール送信テストをしてみてください。
ほとんどの場合この設定で、メール送信ができるはずです。(但しGmailなどには送信できない、もしくは送信完了してもエラーメールが返ってきて届いていない状態が多いと思われます)(この段階でGmailにも問題なく送信できていればステップ3の作業は不要です)
尚、この状態はメーラー(メールソフト/メールクライアント)設定・端末(パソコン・タブレット)セキュリティ設定ともに"古い状態"にあえてすることで古いメールソフトでも送信サーバーにアクセスできるようにしています。この状態で(Gmailへの特定のメールへの送信以外は)送受信が問題なくできるようでしたら、この設定を標準としてあとは各自の状況に合わせてIMAPにする・SSLを使用する・ポート番号を変更するなど設定変更しても検証ができるはずです。ちなみにバリュードメインのサポートからの回答では「SMTP(送信メールサーバー)設定は 送信ポート:587 (SSLを使用する) 暗号化接続の種類:STARTTLS」と設定することが最適解のようです。

ステップ3

ステップ1/2ではメーラーと端末のTLS対応設定をすることでメールの送信サーバーにアクセスできるようにすることが目的でした。
ステップ3は、Gmailなどが要求しているセキュリティ設定をすることでGmailに送信できる・Gmailに拒否されない状況にします。そのためステップ3ではメールサーバーのDNS設定を変更します。
Googleでは「なりすましメール」を防ぐためにメール送信においてSPF設定かDKIM設定を要求しています。このSPF設定かDKIM設定をしていないメールはGoogle(Gmail)側で拒否されるため届かない・不着となってしまいます。
Gmail宛のメールの failure notice や MAILER DAEMON が多くなっていませんか?迷惑メールに溜まっていませんか?不着の場合は、届いていないと指摘されないと気づきにくいので注意が必要です。
さてステップ3の具体的方法について説明します。
レンタルサーバーにログインしてドメインのコントロールパネルを出します。
バリュードメインの場合は、バリュードメインからログインして表示されるコントロールパネルになりますが、管理情報の中から「管理ドメイン」を探します。
管理ドメインで「個数」が表示されていたら個数をクリックすると「ドメインの設定操作」画面になります。
変更できるドメインとしてドメインが列記されていますが、ドメインの右のボタンから「DNS/URL」をクリックします。⇒DNS設定画面になります。
ここで1行目を確認してください。「a * XXX.XXX.XX.XX」などのようにIPアドレスが記載されているはずです。1行目は確認したらそのままにします。
2行目「mx @ 10」はそのままにします。
3行目は 「txt @ v=spf1 ip4:XXX.XXX.XX.XX +mx include:mxr.valueserver.jp ~all」と書き換えてください。※実際にはXXX.XXX.XX.XXは1行目のIPアドレスをコピーしてください。
保存して完了です。
管理ドメインに他社管理ドメインがあり、そのドメインもメールとして使用している場合は、他社管理ドメインもバリュードメイン上でのDNS設定が必要です。
他社管理ドメインをクリックするとDNSを変更できるドメインが表示されますので、該当のドメインの右側「編集」をクリックします。
あとは上記と同様1行目のIPを確認、コピーして3行目を「txt @ v=spf1 ip4:XXX.XXX.XX.XX +mx include:mxr.valueserver.jp ~all」のように書き換えます。保存して完了です。
コアサーバー(coreserver)以外でもバリュードメイン(ValueDomain)・GMO系サーバー、バリューサーバー(valueserver)やXREAサーバーも「mxr.valueserver.jp ~all」で対応できるはずです。
以上でSPF設定ができているはずですので、Gmailへ送信テストをしてみてください。

バリュードメイン・GMO系以外のレンタルサーバーの方も諦めないでください。
サポートに問い合わせる際にも、「Gmail宛のメールも送信できるようにSPF設定をしたい。ついてはDNSの設定方法とその記述内容を教えて欲しい」と問い合わせれば回答もわかりやすくくれるはずです…

尚ステップ1/2の作業は、使用するメーラーと端末ごとに行う必要があります。
ステップ3の作業はメールで使用しているドメイン全てで行う必要があります。

説明は以上となります。
ひたすらググることとサポートとのやり取りで1日、この記事をまとめるのに半日…
私は運よく問題なくメールの送受信ができるようになりましたが、困っている方は多数いらっしゃると思います。そんな方の役に立てばうれしく思います。
もし本記事をご紹介していただける場合はNOTE以外にもサイトに記事があります。元URLが長いので以下URLをお使いください。
⇒ http://net0123club.net/123/howtosendmail
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