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「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#20

「エイジレスで定年のない働き方」の実現をサポートする中高年専門ライフデザイン・アドバイザーの木村勝です。

前回では、これからのシニア層の給与水準を考える上で、同一労働同一賃金の動きも大きな影響を与えること、そのため、正規従業員である同期、後輩のみならず職場の若年非正規社員の方々との仕事の比較競争がこれから始まってくることを解説させて頂きました。

そうした競争の真っただ中に飛び込む際に自覚しておくことがあります。

それは、特に一社滅私奉公型のキャリアを歩んできたシニアの方は、就職氷河期という荒海を渡ってきた若手・ミドルに比較すると自分の売込みが絶望的に下手であるということです。

若手・ミドルは、厳しい就活を通じて「いかに自分をPRするか」訓練してきています。ネットやSNSを駆使して自分を売り込む経験を豊富です。

一方、シニアはそうした経験もなく、せっかく素晴らしいキャリアをお持ちの方でも「見せ方」「売込み方」の稚拙さで損をしているケースもよく目にするところです。

キャリアは、継続したプロセスで成り立っていますが、最終ポスト(自分は部長だった等)でしか、自分を語れない人や会社の仕事は(自分の手柄でなく)チームワークでの実績であることを理解していないシニアもいます。

シニアからのキャリアチャンジで衰えるのは体力ではありません。むしろ気力と自信です。その意味でもシニアからのキャリアチェンジで次の仕事まで空白期間を空けるのはリスクです。

早期退職優遇制度に申込んだ方などによく見受けられるケースですが、一時金としてそれなりの金額が振り込まれたことに安心して、半年か一年くらい一息ついてそれから再就職活動しようと考える方がいらっしゃいます。

自分ではキャリアの充電期間だと思っていても実はキャリアの放電期間になっています。一度放電したバッテリーへの再充電は難しいことは人間もスマホも同様です。

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