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「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#10

「エイジレスで定年のない働き方」の実現をサポートする中高年専門ライフデザイン・アドバイザーの木村勝です。

埋まらない世代間の意識の溝~実は歓迎されていないシニア雇用~

シニア社員を巡っては、次の3つのフリクション構造があると考えています(図:シニアを巡るフォリクション構造)

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① 会社(人事部)とシニア、②若手社員とシニア、③家族とシニア、の3つです。

シニア世代の働き方を考える際には、シニア単独で考えるのではなく、この3つの関係性から考えていく必要があります。

まずここでは、②若手社員とシニアの関係を見ていきたいと思います。

年下から見て「何歳から上がおじさんと見なすか」という問いに関して、「『おじさん』は、自分より15歳(以上)年上の人のこと」という定義を以前見たことがあります。

22歳の大卒新入社員から見ると37歳のバリバリの中堅社員が「おじさん」に相当します。

この定義ですが、私の感覚にも近く妙に納得した記憶があります。

そうなのです、「自分はいつまでも若い、若者と同じ感覚」と思いがちなのですが、下の世代の見方は違うのです。

各種アンケート調査でも世代間意識の格差は如実に表れています。

少し古い調査結果ですが、財団法人企業活力研究所が実施した「シニア人材の新たな活躍に関する調査報告書」という報告書があります。

シニア人材(50歳以上)の新たな活躍の方向性につき、幅広い側面から調査した報告書です。

この調査の中で、シニアと若手・ミドル間のコミュニケーションや協力関係についてアンケート調査を行っています。

シニア層の男性41.7%、女性50.0%が「うまくいっている」という回答をしているのに対して、若手・ミドル層で「うまくいっている」と答えたのは、男性27.6%、女性35.2%とその意識に大きなズレが生じています。

また、「職場におけるシニアの地位・報酬」について、「適切」と思う人は若手・ミドル層に4人に1人(24.0%)、半数以上が「どちらともいえない」として態度保留になっています。

さらに男女とも年代が若いほど「適切でない」と感じる人が多くなっているのです。

時代は令和になりましたが、我々昭和世代と若手世代との意識のズレは広がることはあれ縮まることはありません。

次々の新しいSNSのコミュニケーションツールが出現していますが、職場の中で自分だけコミュニケーションの枠外といった事態は避けなければなりません。

若い世代から自分はどのようにどう受け取られているか、「職場の空気を読むデリカシー」も最低限ほしいところです。

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