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「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#78

「エイジレスで定年のない働き方」の実現をサポートする中高年専門ライフデザイン・アドバイザーの木村勝です。

ピンチこそチャンス~定年後にイキイキ働くシニア全員に共通すること

先ほど日本の企業の70%が「やる気がない」というギャロップ社の調査結果のなかで、シニアの場合は特に役職定年と定年再雇用のタイミングでやる気を落とすケースが多いことをご紹介しました。

なぜ2回のタイミング(「役職定年」「定年再雇用」)でシニア社員は、モチベーションを下げてしまうのでしょうか?

それは、この2つのタインミングを会社人生におけるキャリアのゴールと考えてしまうからです。

人生80歳現役時代、役職定年の55歳から25年、定年の60歳から20年間、これから先が長いのです。

私の周囲には、70歳は当たり前、80歳を超えても元気に仕事で活躍している人がたくさんいます。年齢にかかわらず元気で働いているこうしたシニアの皆さん全員に共通していることがあります。

それは例外なく現役時代のある時期に何らかのキャリアに大きな影響を与える人生のイベント(どちらかというと不遇なイベント)を経験していることです。

「キャリアの挫折」(思っていたポジションに昇格できなかった)であったり「病気」「休職」「両親の介護」「リストラ」であったりそのイベントは人それぞれです。

年齢に関係なくイキイキと働いているこうしたシニアの皆さんとお話をうかがってみると、皆さんこうしたタイミングで立ち止まってご自身の将来キャリアを冷静に見つめ直す機会を持ってきたことに気がつきます。

「災い転じて福となす」ではありませんが、ピンチの時こそ実はチャンスなのです。

課長⇒部長⇒役員と順調に出世することがサラリーマンの現実的な夢の一つではありますが、そのレールに乗り続けるためには最後まで「出世のエンジン」を吹かし続けなければいけません。

サラリーマンとして「功成り名遂げて」役員になっても毎年の株主総会で役員退任になればそこでお終いです。

「出世のエンジン」を最後まで吹かし続けなければならなかったことにより、今までのキャリアを振り返る機会を持てなかったことが人生100年時代にはかえってリスクになってきます。

ピンチはチャンスです。


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