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「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#58

「エイジレスで定年のない働き方」の実現をサポートする中高年専門ライフデザイン・アドバイザーの木村勝です。

キャリアも「アナロジー思考」で考える

「アナロジー思考」という言葉を聞いたことがありますか? 

コンサルタントの細谷功氏が「アナロジー思考」(東洋経済新報社)で詳しく解説していますが、日本語でいえば「類推」、すなわち「類似のものから推し量る」思考法です。

この考え方はキャリアについても適用できます。

ご自身の今までのキャリアを「関係性」という観点から抽象化し、それを業種・職種といった枠組みを超えて思つかないような遠い領域で適用してみるのです。

この章の前半でご紹介した「ポータブル(トランスファラブルスキル)」と似た考え方ですが、ポータブルスキルが仕事を行う上での普遍的なスキルを言うのに対して、アナロジー思考は、今まで携わってきた環境など関係性からスキルの応用性を探る考え方です。

具体的に考えてみます。官公庁相手の営業を長年してきたサラリーマンは、官公庁独自の仕事の進め方に精通しています

学識経験者による研究会や審議会のタイミング、予算編成の時期、施行規則や通達の読み方など、官公庁を相手に仕事を進めるためには外してはならないマイルストーンや暗黙のルールが存在します。

一般的には、自分が所属する会社の業種や担当職種からしかキャリアを考えませんが、例えばこうした「官公庁との民間企業間での仕事」という関係性に着目してそれを他の領域に活用できないかと考えるのがアナロジー的思考です。

官公庁の許認可を受けながら新たな業務領域を開拓していくベンチャー企業にとっては、この関係の下で効率よく仕事を進めることができる人材は貴重です。

キャリアを「〇〇メーカー」「〇〇業界」「人事・経理・営業」といった一般的な枠で留めておく必要はありません。

自分の当たり前」が、実は自分の関係ないと思っていた遠い領域で実は貴重なノウハウということも多々あるのです。

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