コツとテキストとキャズム理論と

毎度おなじみ、レストランマジック研究所小林です。
今回は少々毛色の違うnoteになるかと思いますが
よろしければ、お読みください。

何かを手に入れることは可能かと思います。

ジョニオ氏のツイッターで

とあって、おじさんは
「そうそう、そうなのよ!」

と思ってしまったわけです。

僕の過去と現在に興味がある方は少ないでしょうが
現在は占い師としての部分もあり、過去においては予備校勤務という
社会生活が営めていた貴重な時間もあります。

その予備校勤務時代のことになるのですが、大学卒業と
同時に校舎勤務で浪人生の担当にしてもらいました。
正直、年齢なんて4,5歳しか変わらないんですよ。

でも、その4,5年の間で僕はホッピングの現場を山ほど経験し
それなりに痛い目に会ってきていますので、まあ人生の経験値は
異なりますし、大人の中でもまれても来ましたので、実年齢よりも
迫力はあったようです(人はそれを「老けている」と表現します)。

で、生徒の一人が
「テキストにさ、すげーいっぱい書かれていて
 どこを覚えたらいいのかわかんねーんだよね」

って言っていたんです。

生徒同士で何気なくしゃべっている会話を
たまたま通りがかって聞いた、って程度のことです。

日本史のテキストだったかな?
確かに分厚い、でも山川の教科書から比べたら
全然書いてあることの分量は少ないわけです。

僕はその瞬間に
「いや、そのテキスト、テストに出るところだけに
 絞って書かれているんだから、全部覚えろや!
 おまえ、まだ楽したいのか!!」
って思ったのですよ。

これ、まさにジョニオ氏の言葉かなあと。
(ちょっと違う?でもジョニオ氏の言葉で浮かんだ情景はこれでした)

その生徒、確かその時で26歳くらいで
高卒で仕事してたけど、受験を考えて予備校に
って感じだったはず。

つまりは「受験勉強」とかしてこなかったんですよね。
学校の授業も、それほど真面目に聞いていたとも思えない。

自分で試行錯誤してこなかったので、試行錯誤の結果
究極に絞られて作られているテキストに対して
「分量が多い!」ですって。

その生徒は文系で、僕は理系担当だったので
直接の生徒ではなかったですが、まあ結果は言わずもがな
ということで。

何らか全体像が見えていたり、試行錯誤をした経験があると
予備校の授業とかって活きてくるんです。
でも、そういった経験が無い子には、学校の授業の延長にしか
感じないんでしょうね。

もちろん、そういったことを見込んで、学校の授業の延長的な
予備校もあるかと思いますが、そういった所って
恐らく大学入試特化講座が別途あって、結局費用がかかる所が
多いのでは?って思います。

その辺は企業の理論なので、まあさておき
安易にコツだけ覚えてしまうと、それを支える周辺の知識や経験を
後付けで体に入れこまないといけなくなることもあるでしょう。

結果的に、成長しにくいとか、時間がかかるってこと起こりやすく
なるかもしれません。

結局自分が強くなるとか成長するためには、コツだけ手に入れても
なかなか難しくって、やっぱり愚直な苦労って必要になってしまうことが
あるんですよ。

人や企業の成長における理論の一つにキャズム理論があって
(キャズムとは「谷」の事)
ある目的を達成する、とか成長において、2回のキャズムがあり
それを超えていくことで、成長ができると言われます。
(少なくとも、そういった感じの論があり、僕はそう信じています)

映画なんかでもこの理論は使われていて
1回目のキャズムで仲間との別れがあり
(家族や仲間との別離など、映画で言えばスターウォーズでルークがタトゥイーンを離れるとか)

2回目のキャズムはラスボスの直前とかに起こるわけです
(大事な仲間との死別等、スターウォーズならデススターで仲間が倒され絶望と悲しみの中、ルークは内なる声に従うわけです)

まあ、人間の成長物語を2時間に集約されているために
映画は感動するようにできているのですが、その辺はまた別の話。
(または、小林に直接聞いてください、こういった神話の理論も勉強していますので)

こういったキャズムをしっかりと体験してないと
やっぱり強くはなりにくいんですよね。

簡単に「上手くなる」という、物理レベルでのコツは
即効性があるかと思うのですが「成長するか」ということになると
やっぱ苦労してきた人の方が強いし、応用がきくし、結果的に
上手くなると思います。

逆に成長をしたいのなら、多少遠回りになる道を
通っていくのも、1つってことですし、みんな楽をしたがるこの時代
意図的にそういった道を見つけ出して歩んでいくことで
唯一無二であったり、一騎当千の猛者になることもできるのでは?
と思います。

なので、非常に昔になりますが、とある若いマジシャンから
「どうしたら成長できますかね?」といった感じのことを聞かれた際に


「早めに千尋の谷に落ちておいた方が良いと思うよ。そこから這い上がってきたら本物になれるし、強くなれる。若いうちなら体力もあるから這い上がってくるもできるはず。年取ってから谷に落とされたら、這い上がる体力と時間が無い。それに、自分で意識して千尋の谷に落ちるなら、無駄な傷もつかないから安全だろうし。不意に落ちたり、誰かに落とされると、がっつり傷つくと思うから。」

と言った感じのことをアドバイスしたと思います。
つまりはキャズムの理論で、谷を経験しておけば次のフェーズに行けるし
その時には成長しているってことで。

アドバイスが役に立ったのかは分からないのですが
僕はキャズム理論を信じていますので、こういったパターン認識の上で
行動をしたり、自分の人生を考えます。

ま、特に近道をしようとは思いませんが
自分の装備をより良くする位の事はしていきたいですから
学びやトレーニングはしていこうと思います。

それは、キャズムに落ちても、自力で上がってこられるように。
さて、あなたはどんな成長に対してどんな準備をしていますか?

成長のルールを知っておいて、そのタイミングの理解をしておいて
そして日々頑張っていくってことでしょうか。

では。

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