なぜか「損な役回り」をいつも押し付けられるあなたへ
なぜか面倒な仕事はいつも自分に回ってくる。
町内会やPTAで大変な役を依頼される。
小さい頃からいつも面倒な係ばかりやっていた。
それでも誰かのためになるのならって思ってはみたものの、特別周りから感謝されるわけでもない。
最終的には周りから「好きでやっているんでしょ」なんて言われて、なんか釈然としない。
ひょっとして、あなたもそんな人ですか?
私もどちらかというと「損な役回り」を押しつけられるタイプでして、なんでこんなに理不尽な依頼が自分に舞い込んでくるのかしら?といつも思っていました。
それはどうやら「自分は他人との境界線をちゃんとひけていないのではないか?」との考えに至ったので、今回はそのあたりを書いてみます。
他人との境界線をひくとは?
他人との境界線ひくとは、自分と他人との間にしっかりと線を引いて「この線からこっちは私の領域」「この線からあっちはあなたの領域」とちゃんと区別をつけることです。
小学生の頃なんかに隣の席の人と「この線からこっちは自分の領域だから入ってこないでね」なんて遊びをやっていたのを思い出してもらうとわかりやすいかもです。
物理的なレベルでも、感情的なレベルでも、その線引きがあいまいなままだと、いつのまにか他人から損な役回りを依頼されてしまう可能性があります。
スマホ画面を見せてと友人から言われたら断れる?
例えば、ある友人があなたのスマホ画面をのぞきこんできました。そして「へえー、そのアプリ面白い。他のも見せて」っと言ったとしましょう。
おそらくその友人は自分のスマホ画面を見せることに抵抗のない人なのでしょう。別に悪気があって聞いている風でもなさそうです。
このとき、もしあなたがスマホ画面を見せたくないっと思ったとしたらちゃんと「それはできない」と断れるでしょうか?(言い方は色々あるでしょうが)
スマホの画面はプライベートな領域です。それをみればなんとなくあなたの行動パターンがわかったりします。
それを見せて欲しいと言われたとき、あなたはちゃんと自分のプライベートな領域にその友人が入ってこれないように線を引くことができるでしょうか?(スマホ画面を見せることに抵抗のない場合は手帳や日記帳のケースを想定してみてください)
相手の感情をこちらが引き受けていないか?
このケースではもう一つ、感情レベルでの境界線を引けているかどうか? を確認することもできます。
本当は見せたくないのに断れない人が考える理由の一つに「こちらが断ると相手が不機嫌になるのではないか?」という思いがあります。
相手は悪気があって聞いているわけじゃないのに、自分がここで断って不機嫌にさせたら嫌だなっと思う。だから、本当は嫌なことでも断れずに受け入れてしまう。
それは感情のレベルで自分と相手との境界線があいまいになっているからこそ、断れないと思ってしまうのです。
よくよく考えてみると相手が不機嫌になるかどうかは本当のところはよくわかりません。そして、もし仮に相手が不機嫌になったとしても、その人が不機嫌になるかどうかの責任はその人にあるのであって、自分が引き受ける必要はないのです。
自分の気持ちと相手の気持ちの間にちゃんと線を引くこと。自分は自分、相手は相手とその感情がわき起こる責任をはっきりと区別すること。
それが感情のレベルでの境界線を引くということです。
境界線をひけていないと友人を嫌いになっちゃう
自分と相手との間に境界線をちゃんとひけないと、相手との関係に後々まで悪い影響を及ぼしてしまうことがあります。
先ほどのスマホ画面の例でも、仮にあなたはみたいと言った友人に対して嫌々ながら見せてしまったとします。
すると、その友人にちょっと嫌な感じを覚えてしまうかもしれません。極端な場合、その後もその友人から距離をおきたくなったりして、こちらの領域に入ってきたその友人に対して負の感情を覚えてしまうことがあります。
そして、そんなことが何度か続いたりすると本当にその友人のことを嫌いになったり、いい加減にしろっとか言って激しくあたったりするかもしれません。
自分と相手との境界線をちゃんとひかないことで、相手のことが嫌いになってしまうことがあるのです。
境界線が曖昧な人は実は他人もどこまで踏み込んでいいのかわからない
さらに自分と他人との境界線をちゃんと引いていないと、実は他人もあなたの境界線がはっきりしません。なので、どこまで踏み込んだらその人が嫌なのかイマイチわからないことになります。
そして、あなたとの境界線がわからないので、相手は独自にあなたの好き嫌いを判断し始めます。
そのため、相手もここら辺までは大丈夫なんだろうなって感じで、とくに意識することなく色々な頼みごとをあなたにしてきます。
そして、なぜかいつも「損な役回り」を押しつけられる人になってしまいます。
頼みごとをする人にとっても、あなたがそれをそんなに嫌だとは思っていないので、こちらから見れば理不尽な要求をさ何の気なしにしてきます。だから引き受けたとしてもあまり感謝もされません。
相手はどこまで踏み込んだらいいのかわからないだけなのです。
自分も相手の境界線を踏み越えてしまう人になる
しかし、そうは言っても(私自身もそうですが)、ちゃんと嫌なことを嫌というのは中々難しいものです。
しかし、ちゃんとノーを言えないと、先ほどは長期的な関係が悪化するとも書きましたが、もう一つ、自分自身にとってもありがたくないことがあります。
それは自分の境界線が曖昧で他人に侵入を許していると、自分も知らず知らずのうちに相手の境界線を踏み越えて侵入しやすくなるということです。
例えば、「自分はこんなに我慢してこの役員を引き受けたのだから、次の人もこの役員を引き受けるべきだ」なんて気持ちになっちゃうことはないでしょうか?
スマホの画面の友人に対しても、日頃こんなに我慢しているんだから、ちょっとくらいあなたに無理なお願いごとをしてもいいわよねとか思うことはないでしょうか?
その友人ではなくて、例えば後輩とか子どもとか、自分より立場の弱い人に対してはつい過干渉になってしまう。なんてこともあるかもしれません。
自分と他人との境界線があいまいだということは、いつのまにか自分も他人の領域に踏み込んでしまうことだってあるのです。
ちゃんと嫌なことを嫌というのは悪いことではない
そう言った負の連鎖を止めるためにも、中々ハードルは高いのですが、自分自身が嫌だと思うことに対してはちゃんとノーという習慣をつける必要があるのです。
嫌なことを嫌というのは別に悪いことでは無いのです。
いきなり最初から難しいことをする必要はありません。
できるところから、少しずつ始めてみるといいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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