飲み会のお菓子の定番といえば、お酒に合う塩辛いものが多いが、カントリーマームもよく選ばれていたような気がする。甘いものなんかいらないよ、という人もいるかもしれないが、自分も含めて周りに甘党が多かったせいか、結構甘いものを買うことも多かった。そして、最近、そのカントリーマームにとんでもないシリーズが売り出されている。チョコまみれである。

ただでさえ甘いカントリーマームが"チョコまみれ"なのだ。とんでもなく甘いに決まっている。ダイエットだの糖質制限だの言っているこの時代に、これだけ「甘いです!!」と主張しているお菓子も珍しい。スーパーで安売りしているのをいいことに、ついつい買ってしまう。カントリーマームの域を超えて、もはやただのチョコレートである。

似たような例というか、ハンバーグタイガーという店も時代に逆行して、「肉をがっつり食べよう!!」のようなコンセプトである。このお店は、ヘルシーブームに乗っかって、一時期ダイエットメニューのような位置付けのっ商品を出したそうだが、さっぱり売れなかった。それとは反対に、レギュラーサイズよりもはるかに大きいハンバーグや600gのステーキなどが人気を出していったそうだ。

どんなに流行があったとしても、それを食べたい人がいれば、チョコレートにしてもハンバーグにしても売れる人に対しては売れるということだ。それを下手にコンセプトを曖昧にして中途半端にしてしまうほど危ないことはない。何を提供したいかがハッキリしているものは、いつの時代も誰かがきちんとついてきてくれるということなのだろうと思う。