夏川みわこ

演劇好きの文字書き。「わたし」のお話、並べてます。

夏川みわこ

演劇好きの文字書き。「わたし」のお話、並べてます。

マガジン

  • わたし。

    「わたし」というお話。 日記ではない。「わたし」のことをとりとめもなく、まとまりもなく。

  • こえ。

    朗読など、声にしてみたものを並べます。

  • 「わたし」特別篇

    コラボさせていただいたものや 企画のために書かせていただいたものなど。

  • 演じる。

    稽古日記、声劇記録、活動報告その他もろもろ。 趣味の素人演者ですが、あしからず。 背景はもずねこさんよりお借りしてます。

最近の記事

92.わたし東京へ帰る電車で。

久々に綴りたくなってここを開く。 擦れた気持ちなの、 それでいて何かを生み出したくなるような、 不思議な夜。不思議な街、東京。 鈍色の街に虹色の絵の具を ぶちまけたいのに 夜空には牛乳をこぼして 天の川でもこしらえたいのに マスクの下、無表情を決め込んだわたしには そんな力はなくて ガラガラとスーツケースを引いて 大股に現実を歩く、現実へ歩く。 東京には何でもあるね、なんて 今ある宝物に気がついていない人が吐く台詞だわ ここには何でもあるけど なんにもないの 空っぽを

    • 91.わたし、少女を捨てられない。

      お久しぶりのわたし。 思い悩んで、わたし。 どうぞ綴らせてください。 どうか語らせてください。 変化を求めて飛び込んだ その世界で 求めていたはずのものを得たはずなのに 結局わたし少女を捨てられずに 自分自身への嫌悪感を強めています。 愛されたいと願ったくせに 愛されることが、怖い。 応えられない自分が苦しい。 あの頃のわたしを振り返る。 あの頃のことを決して後悔だけのものに したわけではないのに やっぱりどこかで傷ついてたのかしら。 それでこんなにも痛いのかしら。

      • 90.わたし、茹で蛙にされる。

        まるで見えない牢獄に閉じ込められたような生活に ついに窒息しそうになって 逃げ出した先の井の頭公園で引いたおみくじ。 大吉のくせに 良いことはみんな「おそくくる」と書かれていた。 遅くって、いつですか。 いつまで待てば良いのですか。 そのうちによぼよぼの おばあちゃんになっちゃっても 知らないんだから。 どこかに行きたいのに どこにも行けない休日。 休みが来るたびにその息苦しさに 溺れそうになる。 明確に辛さがあるわけではないから 泣くこともできない。 まるで茹で蛙

        • お仕事の大きな山を ひとまず越えましたー!(´;ω;`) 頑張りました。疲れたぁ。 今日は自分を褒めます!笑

        92.わたし東京へ帰る電車で。

        マガジン

        • わたし。
          87本
        • こえ。
          5本
        • 「わたし」特別篇
          2本
        • 演じる。
          6本

        記事

          なるべく誰も悪く言わないようにして 「仕方ない」と引き受けて、立ち回って… 時間外労働。時間外労働。休暇取り消し出勤命令。愚痴くらいこぼさせてくれ。同情より残業代。 #大丈夫全てコロナのせい

          なるべく誰も悪く言わないようにして 「仕方ない」と引き受けて、立ち回って… 時間外労働。時間外労働。休暇取り消し出勤命令。愚痴くらいこぼさせてくれ。同情より残業代。 #大丈夫全てコロナのせい

          89. わたし、ダイジョウブ。

          大丈夫、大丈夫 仕方がないと頭では分かってる 「大丈夫?ごめんね」 と言われればダイジョウブですって 言うしかないじゃないですか。 気を張って頑張って、頑張って 別にいいのだけど なんとなく、蔑ろにされてるようで 自身のダイジョウブに、心が軋んだ。 どんなに笑顔で頑張ってても ひとつのことで信頼は削がれるし その頑張りはまるで無意味なようで 見てもらえてないような気さえして 人間、疲れればミスが出る。 本当は労り合うしかないんだ みんなみんな疲れてる。 でも何故か

          89. わたし、ダイジョウブ。

          88.わたし、どうすれば恋ってできるの?

          一人でご飯を食べてると寂しい。 明日は休みの予定だったけど、 急遽出勤になった。 チームの先生の娘さんがお熱だそうだ。 いいんだけどね。 だけど、これだから独り身はって思う。 休む理由となる同居人はわたしにはいない。 恋って、どうすればできるの? 友達はアプリで出会った人に プロポーズされたのだそうだ。 そのまた違う友達は、長年付き合ってた彼と別れ またすぐに彼氏ができた。 街コンで出会った人だそうだ。 正月には そのまた違う友達から結婚式の写真を使った 年賀状が

          88.わたし、どうすれば恋ってできるの?

          87.わたし、2020年を振り返りながら。

          明けましておめでとうございます。 長らく更新せずにいました 皆さまいかがお過ごしでしょうか? ここにひどいメッセージを残して 姿を消しておりました。 あの時は本当に本当に 誰にも言えない秘密を抱えて その秘密に引きずり込まれ 息ができなくなっていたのです。 それを打ち明けて 色々泣いたけれども 結果から言いますと、劇団を辞めました。 それなりにひどい辞め方でした。 でも、こんな時代だったからこそ それを盾にもできたのです。 「もしも演劇を捨てたというならば もう

          87.わたし、2020年を振り返りながら。

          今なら後半のニーナをそれなりに演じられるのではないかと考えてしまうあたり、役者としての自分が生きてて滑稽ね。通常な人の精神構造的にはどうかと思う。 一連諸々ごめんなさい。 ちょっと大きなものに立ち向かうために 気持ちの掃き溜めとさせてください。

          今なら後半のニーナをそれなりに演じられるのではないかと考えてしまうあたり、役者としての自分が生きてて滑稽ね。通常な人の精神構造的にはどうかと思う。 一連諸々ごめんなさい。 ちょっと大きなものに立ち向かうために 気持ちの掃き溜めとさせてください。

          例えば変な例えだけど、トイレで腹痛で苦しんでいる人を、あなたはドアの外で心配してくれることはできるけれど、それ以上のことはできないでしょう?これはわたしの問題なのです。わたしが、膿を出すしかないのです。その存在は感じています、ありがとう。

          例えば変な例えだけど、トイレで腹痛で苦しんでいる人を、あなたはドアの外で心配してくれることはできるけれど、それ以上のことはできないでしょう?これはわたしの問題なのです。わたしが、膿を出すしかないのです。その存在は感じています、ありがとう。

          書くことは一種の防衛なのだ。だから今、またわたしがこうして文章を綴りたくなっているということは、心がSOSを出しているのだと思う。腹の中に抱えた秘密を、誰かに打ち明けたい、助けてと縋りたい。もう普通になりたいのだ、普通に………

          書くことは一種の防衛なのだ。だから今、またわたしがこうして文章を綴りたくなっているということは、心がSOSを出しているのだと思う。腹の中に抱えた秘密を、誰かに打ち明けたい、助けてと縋りたい。もう普通になりたいのだ、普通に………

          86.わたし、「死」について思う。

          先日書いたはずの あなたがまだ生きていた頃の文章は 何故だが下書きには残っていなかった。 感情のままに書くここでの文章は生物だ。 その時を逃したらもう駄目なものになってしまう。 いつ死ぬかもしれないと言われていた 父の兄弟の1番上のお兄さんが、 今日亡くなったそうだ。 わたしもたぶん会ったことのあるだろうその人を しかしわたしは、思い出せなかった。 1947年生まれの父は6人兄弟の末っ子。 歳は離れているお兄さんだけど、わたしは あぁ、遂に死の順番は父の兄弟のところま

          86.わたし、「死」について思う。

          85.わたし「甘える」が分からない。

          泣きはらした目に 1万円札しかないお財布は 自動販売機で飲み物が買えないから貧しい。 こんな顔でコンビニなんて入りたくないのにさ 泣き疲れたら喉くらい乾くだろう? 生き方は にゃんにゃんにゃん そう簡単には変えられないの それにわたしを飼っている 女の子を一人にできないわ ねぇ猫ちゃん、疲れちゃったよと話しかけたが その子は何やらがぶがぶと食事に夢中になっていた 生まれ変わりたいと ふと口にしてみる 二重生活はもうギリギリで 事務仕事は貯まる一方 休みの日でも仕事し

          85.わたし「甘える」が分からない。

          84.わたし、いつの日か。

          ここに文章を綴らずに済んでいるのは わたしが大丈夫になってきた証です。 あの時のわたしより、幾分大人になりました。 ウソツキだった猫は 嘘上手になって 今日も今日とて今日をそれなりにやり過ごし 時に芝居に本気になって のらりくらりと1匹で気楽に過ごしております。 時折耳に入ってくる 死にたくなったあなたの話。 あぁ、元気そうなその声の裏側に 人はなんてものを秘めているのだろう。 今日を生きていてくれてありがとう。 できればどうぞ死なないでいて あなたの創作に、わたしを

          84.わたし、いつの日か。

          83.わたし、ひとりぼっちは怖くない。

          好奇心がわたしを強くする。 どこにだって行ける気がするのが東京の利点だ。 今日もひとり、わたしは電車に揺られ旅に出る。 電池の切れない言葉を紡げるツールがあったならいいのに、ノートではあまりにも零れ落ちるものが多すぎて。 ひとりぼっちはとても身軽だ。 ひとりぼっちは怖くない。 でもたまに、ふと、誰かに会いたくなる。 カバンの中には台本が入ってる。 音楽を聞く機械も入ってる。 でも、きっとそんなもの 触れることなく目的地に着いてしまう。 想像力もわたしの強みだ。 まるで

          83.わたし、ひとりぼっちは怖くない。

          82. わたし、愛想笑いも。

          近頃、愛想笑いをする機会を なるべく減らしてきたように思う。 なるべく 楽にいられる場に身を置いて 愛想笑いをしなければいけない場を避けて。 たまたま 昨日今日と久しぶりにそういった集まりが続いた。 職場の飲み会と、大学時代のクラスの集まりだ。 今日、無理に笑っているせいか 頬が痛くなってきている自分に 心の中で苦笑い。 似つかわしくない場に、無理に身を置き続けるのは辛い。 そういうオーラ、きっと隠しきれず出てるんだろうな。 でもちゃんと。 昨日は、ほとんどの人が2次

          82. わたし、愛想笑いも。