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奈良 明日香村 岡寺

奈良県の明日香村にある岡寺。
西国三十三カ所観音霊場の第7番札所で、日本最初の厄除け霊場と言われています。

実は岡寺は正式名称を龍蓋寺(りゅうがいじ)と言うのですが、岡という地名から『岡寺(=岡にある寺)』と親しみをこめて呼ばれています。

ちなみに龍蓋寺という名は、昔、明日香の地を荒らし農民を苦しめていた悪い龍を、義淵僧正(ぎえんそうじょう)が法力をもって池の中に封じ込め、大きな石で蓋をして改心させたことが由来だそうです。

その池『龍蓋池』は、現在も境内に残っており、蓋である大きな要石を触ると雨が降るという言い伝えが残っています。

岡寺を開いた義淵僧正(ぎえんそうじょう)は、日本で最初に僧正の位を授った僧で、弟子には玄昉・行基・良弁など奈良時代を代表する高僧が名を連ねています。

四隅に阿獅子・吽獅子・龍・虎が配置された珍しい仁王門。

↑岡寺のホームページより↓

ご本尊は、奈良時代に作られた如意輪観音座像(にょいりんかんのんざぞう)です。
塑像(土でできた仏像)としては日本最大の仏様で、日本三大仏にもあげられています。

【日本三大仏】
・銅像の東大寺 毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ=奈良の大仏)
・木像の長谷寺 十一面観世音菩薩
・塑像の岡寺 如意輪観音座像

《塑像の如意輪観音坐像》
 岡寺のホームページより


高さは4.85メートルで、寺伝によると弘法大師が日本・中国・インド三国の土を以って造られ、それまで本尊とされてきた金銅 如意輪観世音菩薩 半跏思惟像(こんどう にょいりんかんぜおんぼさつ はんかしゆいぞう、31.2cmの小さな尊像)を胎内に納められ本尊とされました。

《金銅 如意輪観世音菩薩 半跏思惟像》
岡寺のホームページより


本堂の前では、龍玉願い珠(りゅうぎょくねがいだま)を奉納することができます。

料理旅館大正楼さんのブログより

願い珠から白い紙を取り出し、願い事を書いた後願い珠の中に入れて、モチノキや本堂縁側に吊るします。御守りとして願い珠を持ち帰っても良いそうです。

岡寺のホームページより

他にも境内には、参拝者が撞くことができる鐘楼堂や、三重宝塔、大師堂(四国八十八ヶ所の砂を埋めたプレートがありその上を歩くことでお遍路と同じご利益がある)などがあります。

さらに奥之院まで行くと『弥勒の窟(みろくのいわや)』といわれる石窟堂があって、洞窟の奥に弥勒菩薩座像が安置されています。

岡寺のホームページより

また最近では、花手水(はなちょうず) がSNSなどで話題となっています。

岡寺のホームページより


季節に合わせて樹齢500年のサツキやシャクナゲ、そしてダリア(天竺牡丹)が華やかに一面を飾ります。
前出の花手水もダリアの時期《GW中》に合わせて行われるのだそうです。

岡寺のホームページより

秋には紅葉も美しいので、ぜひ訪ねてみてください。

岡寺のホームページより


岡寺
奈良県高市郡明日香村岡806
0744-54-2007

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