[無料] 小説/好奇心トラップ 第4話

カナエ 2

少しだけカナエはためらっていた。
「わかりました、では扉を開けます。」
そう言ったものの体は動かない。本当に開けても良いのだろうか。開けた瞬間やはり手を掴まれ、顔を見られてしまうのではないだろうか。そうなったら私は終わりだ。私と知ったら拓人は許さないだろう。
けれど準備はできている。もう恐れるのはやめよう。あとは運任せだ。私はきっと大丈夫。
そう気持ちを整えカナエは扉の鍵を開けた。

ガチャ

そして開けた瞬間カナエは走り出した。とにかく顔だけはバレてはいけない。後ろを振り向いてみたが拓人は約束どおり追いかけては来ないようだ。少し安心したカナエは上階に通じる扉に向かって、足を早める。そこで薄暗い通路を走り出したカナエの足元で物音がする。

カーン

しかしその音を気にせずカナエは走って上階への扉へ入って行った。


つづく


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さくさく小説

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