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7年タバコを吸っていた私がタバコを辞めた体験談

そうそう、最近すっかり忘れていたのですが、私って元喫煙者なのですよ
もう懐かしい~の域ですね
多分タバコ辞めたいけど辞められないって思ってる方、多いと思うんですよ。てか、タバコ吸ってる人は全員「できれば辞めたい」と思っていると思います。
だって、体にタバコの臭いつくし、服にも髪にもつくし、最近はタバコ吸う場所もかなり限定されていてなんだか囚人みたいな気分だと思われますし、タバコの値段はどんどん上がっていますし、体には良くないし、気づいたら机の灰皿がクラッシュして机中灰だらけ「あーーもーーー!」
しかも若い間はカッコイイとか思えるかもしれませんが、オジサン・オバサンになってもカッコイイとは思えないし思ってないと思います。

いいこと、ないです。
それは吸ってる方が一番わかってることだと思います

さて、それでは私の喫煙及び禁煙体験談をお話したいと思いまーす

私がタバコを始めたのは、当時の彼氏がタバコを吸っていた影響ですね。
誕生日を迎えるちょっと前の19歳の時に吸い始めました。周りにバンドマンが多くて、喫煙者率もかなり高かったので、まぁ流れとしてはいつかはそうなっていたかなーというカンジでもあります。
バンドマンで喫煙率、高いんですよ。今でもスタジオ行くと結構多いです
そこで手にしたのは、バージニアスリムの1mgタバコ

パッケージが懐かしいです。少し普通のタバコより細くて長いのが特徴。
女性向きってやつですね。
このタバコ、どこの自動販売機にでもある、という訳ではなくて、むしろ結構ない方でして、似ているピアニッシモ1mgを買ったことがあるのですが、気持ち悪くなってしまって、結局こちらをずっと吸っていました。
なんか、メンソールが違うんですよねぇ

吸っていた量は、当初は1日3~5本程度。家にいれば食後のみって感じでした。
そして飲み会があると、タバコってお酒に合うのでついつい吸ってしまい本数が増える、という程度でした。
しかし、それがストレスを感じると吸うようになったりするようになるにつれ、段々本数が増えていって23歳の頃には最低で1日10本程度になっていました。飲み会が入るとかなり増えます。
この「ストレスを感じると吸う」というのがクセモノで。今考えたら最初は「私は怒ってるぞ、ストレスを感じてるぞ」というアピールのために吸っていたような気がします
それが、次第にストレスを感じると吸わないと落ち着かない、というような精神的依存をしていくようになりました
そして25歳を過ぎて、そろそろ結婚を考え始める頃になると、タバコどうしようって悩みが深くなりました。小さい子を連れて、タバコを吸っている女性を見かけると「きっと辞められなかったんだろうな」って思って、私もそうなってしまいそうで。
そんな時に、私の大好きなバンドGLAYのメンバーが、禁煙本を読んで全員禁煙に成功した、というニュースを耳にしました。
GLAYのメンバーは元々結構ヘビースモーカー。ホントに!?と思って本屋さんへ駆け込みました。GLAYさんが読んだという本そのものを買いました。
その時私は27歳。


そしてこの本を買い、家で読みました。「タバコを吸いながら読んでいいよ」というくだりから始まり、タバコがいかにつまらないものか、というものが滔々と語られているものでした。
そして決定的だった言葉は

「タバコは精神的依存でしかない。習慣になっているだけ」
「妊娠してもタバコを辞められなくて、自分自身も責めながら周りにも責められながら出産するなんて辛すぎますよ」

「もしあなたが今ここでタバコを辞めないなら、生涯で払うタバコへの平均金額は400万。辞めた後、吸いたくなったら”この後こんなつまらない無駄なものに400万払う覚悟”で吸いなさい。その1本は400万だと思いなさい

という言葉でした。
特に女性で適齢期だった私には2番目の言葉が響きました
勿論、自分の体を悪くするために400万払うのもいやだった

でも私はもう習慣になっているので、無意識にタバコを探して吸っちゃいます
ただゴミ箱に捨てるだけでは拾って吸ってしまう。
そう思った私は、私がタバコを吸うことに一番反対している母に、今持っているタバコ全部と、ライターのすべてを母に預けました。「私が辞められたら捨ててくれ」と頼んで。
こうして私の禁煙が始まりました

最初の一週間は、正直辛かったです。
私は1mgのタバコだったので身体的依存はさほどなかったと思います。
でも精神的依存が凄かった。定期的に口に何かをくわえたくなる。だから、私はその度にアメをなめました。
その飢餓具合というのは、喉が渇いているのに、水を飲んではならんと言われているような感じでした。

「習慣になっているのに、その習慣を辞める」というのは、こんなに大変なんだと思いました
夢で何度も、タバコを吸ってしまって「しまった!!」と思う夢を何度も見ました

しかし、人間はありがたいことに忘れる生き物なので、習慣を断ち切る・精神的依存を断ち切るという意味で辛かったのは一週間だけでした。
その後は、結構普通に生活できたんです。イライラするとタバコ欲しいとか思ったりしましたが、それは、考えすぎて頭が疲れた時に甘いものが食べたくなるのと似ていました
別に、我慢できない程ではない感じ。
次第にアメもなめなくなっていきました。
一か月たった頃には、タバコを吸うという感覚も忘れていきました。
でも、タバコを吸ってしまって「しまった!禁煙してたのに!!」という夢は1年ほど、時々は見ていましたね
そうやって、自然とタバコ自体を忘れていきました。
多分依存というのは、その依存対象を忘れることが一番脱出できた証なのではないでしょうか。
1年ほどたって、タバコの夢すら見なくなった頃には、完全に禁煙成功した、と言っていいと思います。
実際もう吸いたいとも思いませんでしたし

そのお陰で私は、妊娠・出産のときにタバコに悩むことなく、心穏やかに出産を迎えることができました。
あの時辞めておいてよかった
早めに本を読んでおいてよかったな、と思っています
今でも飲み会などで「タバコ、似合いそう」と言われて苦笑してしまいますが、吸いたいとは思いません
私が吸わなくなってから、条例で道路での喫煙が禁止され、どんどん喫煙者が囲われていってしまっている姿を見て「私はあの中に入らなくて良くて、良かった」と思いました
タバコの値段も上がりましたし、あの頃のように気軽に買える値段じゃなくなったのは良いことだと思います。
本当にタバコを1箱1000円にしたら、辞められる人多いんじゃないかなぁって思うのですが…。
でも、タバコを辞められない人たちが、1000円になったら…っていう不安を感じる気持ちも、わかります。

タバコを辞めたら、まず、ご飯の味がすごくわかるようになりました。
味が深くわかるようになったんですね。ビックリしました。何を食べてもとてもおいしい
でも別に太るほどではなかったですね。
口が寂しくなったらアメ!というのを徹底していたからかな~?
そして、タバコをやめて一週間もたたないうちに、当時やっていたジョギングでいつもより+1キロ走ることが全く苦にならなくなったのにはとても驚きました。それだけ肺に負担がかかっていたのでしょうか…。この変化が一番ハッキリわかって、タバコ辞めた力ってスゴイって思いました
服や髪にタバコの臭いがつくこともなくなり、嗅覚が強くなりました。だから、タバコを吸ってきた人の臭いがわかるようになって、ああ、これが家族が嫌がっていた「タバコ吸った後は深呼吸すっごいしてきて!」という言葉の意味か、とわかりました。
あとは、お金がかからなくなったこと、わざわざタバコの自動販売機やライターを探さなくて良くなったことも、いいことの1つかもしれません。それで非喫煙者の方をお待たせすることも何度もありました
一度タバコを辞めることができてしまうと、もう一度吸いたいと思うことはなかったです。
ずっとタバコを吸いながら「いつかは辞めたい」とずっとずっと思っていました
だから、辞められて嬉しいし、辞められたことを家族や友人がとても褒めてくれることが嬉しくて、全然欲求はなかったですね
そしてタバコのことを忘れていたら数年たっていた~みたいな感じです。

人間の体は、骨も何もかも含めて2年で細胞がすべて入れ替わります
きっと私の肺はもう黒くないんじゃないかなって思うと嬉しいです

旦那も非喫煙者ですし、私も旦那もこれから吸うことはまず考えられないので、家の壁が黄色くなることもない。子供に副流煙を吸わせることもない
いいこと尽くしです。

でも辞められない人の気持ちも、痛いほどよくわかります
私も、辞めたいと思いながら7年吸っていました。

だから、喫煙者の喫煙する権利もあると思うから、あまり囲い込んでしまわないで欲しいなぁ、とも思っています
分煙!分煙が一番です。そして、喫煙者の方の煙の臭いが非喫煙者の席に届かないようにして頂く。きっとそれが一番良い住み分け、なんじゃないかなって思います

私が読んだ本はこれです

良かったら是非、騙されたと思ってお手に取ってみてください
ヘビースモーカーだったGLAYメンバー全員も、この本でタバコを辞めたそうですよ
本自体も、説教的だったり、吸ってる人に否定的ということはなく、「吸いながら読んで下さい」とまで書いてありますし、読みやすいです

もし心に響いたならば……投げ銭のひとつやふたつやみっつやよっつ!!よろしくお願い致す!(笑)