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何故ロシアは北方領土を返してくれないのか

タイトルのこの写真は、私が実際この目で見てきた、知床峠から見た国後島です。

北方領土は頭の痛い問題です。相手が社会主義国のロシアだからこそ。

私は北海道の知床峠で、この目で見てきました。
写真だと遠く感じますが、実際見てみたら、すぐ隣で、手が届きそうなくらい近くにある、国後島
以下の文章は、客観的にはこういう問題なんだよね、ということを書きますが、私はあの国後島を見て、あそこが昔は日本の領土で、住んでいた日本人がいて、生活をしていた日本人がいて、先祖代々のお墓もあるんだと思うと、客観的にはこうだ、とわかっていても、割り切れないものを切実に感じました。


日本は島国です。そしてロシアは大陸の人民です。
日本は長い間一強の幕府や天皇等が、ある意味ずっと独裁政治を敷いていた為、戦国時代や処々の反乱・動乱などはあれども、戦乱の時代は大陸諸国よりは少なかったと思います。
そのため、日本国民には「長いものには巻かれろ」という考えた肌に染みついています
それは一強の世界を生き抜く知恵でしょう

そしてロシア。
ロシア帝国時代もありましたが、基本的に大陸諸国は世界史を見ていてもわかる通り、同じ場所であっても、ある時はアルメニア朝が支配していたり、ある時はローマ帝国が支配していたり、またある時にはユダヤ帝国が支配していたり、オスマン帝国が支配していたりしていました。
同じ場所に住んでいても、突然国名が変わったり、自分が違う国の人間になったりしました。
そしてまた、権力を持とうとする人、そして領土を拡大しようとする権力者は、常に戦争で領土を獲得し、国土を広げていくという歴史をずっとずっと繰り返してきました。
それが大陸の歴史です。

アメリカは親日政策を取り、資本主義国になった日本に対し同盟国として、対価を要求はしたものの沖縄返還をしてくれました
しかし、ロシアからしたら、そういう歴史の中で育ってきた人民ですから、ある意味ロシアと戦争をしてでもないと北方領土を取り返せない可能性は、確かにあります。
ここは日本の外務省の外交力に大変期待したい所ではありますが…。
むしろ「第二次世界大戦で、こちらも損害を被ったものの領土を獲得することができた。なのに平和になったとたんに何故返さねばならない?」というのが多分ロシアの率直な考え方でしょう
それはなぜかというと、そういう歴史をたどってきた人民だからです
それがいいとか悪いとか、正義とか悪とかではなく、そういう歴史を持った人たちなのです
更に第二次世界大戦でソ連が参戦したのは、ヤルタ会談にてアメリカの要請があっての参戦でした。そしてその見返りが北方領土。
だからああやって堂々と自国の領土だと言っているのです

しかし、アメリカはああやって戦争が終わったからと沖縄を返してくれたのに、何故ロシアは返してくれないのか、と思うでしょう
私も思います
でも、そういう考え方の人民である、という風に理解すれば、客観的には、理解できるかな、と思います


でも、私もあくまで大陸の人間ではなく、島国日本の人間であり、この目で、あんなにはっきりと、港まで見えるくらいきれいに国後島を見てしまったあとでは、「ロシアの人民の考え方はこうなんだから仕方ない」と言い切れない気持ちがあります。
もう第二次世界大戦が終わって何年経ってますか?
いつまで日本は敗戦国扱いなんでしょう?
次の大きな戦争が起きるまででしょうか?
でも次の大きな戦争は核戦争になり、間違いなく人類は吹き飛びます

ロシアが欲しいのは、北方領土ではなくEEZ、そしてEEZで撮れる魚、そして地下資源。結局はお金なんですよね
なんとかそういう意味でも、日本も上手に外交交渉して返してもらえたらいいなと思います。


もし心に響いたならば……投げ銭のひとつやふたつやみっつやよっつ!!よろしくお願い致す!(笑)