CL千葉使用(5勝3敗)構築~サナニンフ~

初めての方ははじめまして、そうでない方はお久しぶりです。
今回は公認大会千葉で使用したサナニンフの構築記事になります。
(過去の構築記事はこれとかこれとか)

1.当日の環境予想

なんか軽くバズった画像
結構マジで大外しはしてなかったと思います

BIG3について軽く

・ピカゼク
現環境を定義する、押しも押されぬトップメタ
おそらく参加者のほとんど全員が1度は採用を検討したはずのデッキ
デッキパワーは圧倒的である一方、メタられ具合も尋常ではなく、ミラーマッチを運以外で制する方法が少ないこともあり割と早い段階で候補から外しました
大会直前に「フラダリラボ」採用構築が公開、同時に相手のサイドプランを考え「サンダー」の採用数の減少(0~1)、「レスキュータンカ」不採用構築の増加が見られました

・ウルネク
ピカゼクに対抗するデッキの筆頭
鋼1超3で260点が出るため「ピカチュウ&ゼクロムGX」相手にサイドレースで有利がとれる、「ウルトラネクロズマGX」自身がたねポケモンであるため「マーシャドーGX」のシャドーハントを用いて雷全般の弱点を突けるため使用率が増加していました
また、非GXデッキに対しても、序盤を「ギラティナ」で攻め終盤に「ウルトラネクロズマGX」の滅亡の光GXで〆るという勝ち筋があり幅広い戦い方が出来るという特徴がありました
構築としては、打点ラインとして「190~210」「270~290」を要求される場面が少ないこともあり、「こだわりハチマキ」「ビーストエネルギー」の不採用、「マーシャドーGX」の採用に伴う「レスキュータンカ」「フィールドブロアー」の不採用構築が増えていました

・ジラサン
対ピカゼクについては「マッシブーン」のスレッジハンマー、または「ビーストリング」を絡めたふりまわすで捲りに行き、対ウルネクは「カラマネロ」「マーイーカ」を狩りながら「エレキパワー」をため、最終的に相手のポケモンGXのワンパンを狙っていました
CL新潟の頃と異なり、メタられる側からメタる側へと回った印象です
エレキパワーを除くと高打点が「カプ・コケコGX」のカプ・サンダーGX依存になりがちで、高速回復に弱いという点が残っていました

各デッキの太字部分を的確に突けるのが、今回私の使用した「サーナイト&ニンフィアGX」デッキになります

・2.構築経緯

時は昨年末、タッグボルト発売と同時にCMで「サーナイト&ニンフィアGX」の画像が公開されました。GX技の一部(手札をすべて)が隠れていましたが、文字数的に「手札をすべて」くらいしか入らないだろうと思い構築を考えはじめました。
一方それとは別に「アブリボン」と「アローラキュウコン(SM8b)」のシナジーについても考察をしており、この2匹が盤面に揃うだけで詰むデッキは結構あるだろうなと考えていました。この2匹の弱点は、打点が低く相手の非GXをワンパン出来ず、相手の非GXに突破されることでした。

GXデッキは「アローラキュウコン」で詰ませて、非GXは「サーナイト&ニンフィアGX」で倒し続ければ勝てるんじゃないか

これが今回の構築の原点になります
その後、「アローラキュウコン」採用かつ「カプ・テテフGX」不採用というコンセプトから自然に「アローラキュウコンGX」が入り、「アローラキュウコンGX」からアクセス可能なドローソースとして「ハンサムホイッスル」「ハンサム」を投入。年明け前(12/29頃)にはこんな構築になっていました

画像1

この時点でカードが29種という狂気の構築
当時は「フェアリーチャームかみなり」や「フェアリーチャーム特性」といったカードが公開されていなかったため、このような構築になっています
「フェアリーチャームドラゴン」は対「レックウザGX」、「隠密フード」は「ルガルガンGX」のブラッディアイを止めるため、「そらのはしら」は「サンダースGX」「マッシブーンGX」を止めるために採用していましたがみんな居なくなってしまいました

その後、1月4日にナイトユニゾンのカードリストが公開され、「フェアリーチャームかみなり」「フェアリーチャーム特性」といったカードが登場
当時は「強化された」とは思わず、逆に「これサナニンフ使う人出てきて対策されたら嫌なんやけど」と思っていました

登場した以上、今の環境で「フェアリーチャームかみなり」を使わない理由はなく即採用
ナイトユニゾンで登場した「デデンネGX」の影響で、「ピカチュウ&ゼクロムGX」主体のデッキが大幅に加速、勢力を伸ばしていました(当時は、「電磁レーダー」で非GXオンリーになったら即勝ちやんけくらいに思ってました)
チャームやスタジアムを入れ替え、「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキのやぶれかぶれ・ジャッジマン攻勢や速度に対応するため、(後述する)強いネストボールを4投し完成したのが現在の構築です

画像2


3.各カードの採用理由

・サーナイト&ニンフィアGX……3枚
メインアタッカー、初手に無くてもよく、2枚あれば十分な場面も多いので3枚。たまにサイドに2落ちしてて悶絶する
あまりこのカードがバトル場の状態でスタートしたくはないです

・アローラロコン……3枚
このデッキのスターター
「アブリー」が逃げエネ0であるため、かなり高確率で実質「アローラロコン」スタートが出来ます
後攻1ターン目にみちしるべから「アローラキュウコン」「アローラキュウコンGX」「アブリボン」を並べていきましょう
「ワンダーラビリンス◇」があると、「アローラロコン」が迷路で道に迷ってしまうので、エネを貼ってあげましょう

・アローラキュウコン……1枚
本当は2枚入れたいカード
「サンダー」不採用の「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキはこいつだけで詰むことも多い
他に詰ませやすいデッキに「サーナイト&ニンフィアGX」「ゲッコウガ&ゾロアークGX」「フェローチェ&マッシブーンGX」「ルガルガンゾロアーク」等がある

・アローラキュウコンGX……2枚
デッキの潤滑油兼サブアタッカー
サイドを2枚取られるというデメリットも、グズマを使われないこのデッキであれば、相手のサイド枚数さえちゃんとコントロールすればそこまで気にならない
基本的に「ハンサムホイッスル」と「ぼうけんのカバン」を持ってきて各2枚ずつサーチ、さらに「ハンサム」で3ドローの計9枚山圧縮を一瞬で実現するムーブがメイン
状況(「ハンサムホイッスル」やどうぐを素引きしたとか)に応じて「カウンターキャッチャー」「エネルギースピナー」を持ってくることもある
対ウルネクではこいつがメインアタッカーになる

・アブリー……2枚
本当は3枚入れたいカード、だがメタモン◇よりは優先度が低くなってしまった
年末段階では違う「アブリー」を採用しており、実際超ピンポイントな場面を除いてどちらでもいいと思っている(ゾロアのぶつかるより技を打つ機会はすくない)が、「相手の残りサイドが2枚の状況で、相手の「デデンネGX」に10点通す」可能性を考慮し、CL3日前に差し替え

・アブリボン……2枚
「サーナイト&ニンフィアGX」デッキの構築理由と言っても過言ではないカード
ナイトユニゾン発売前はそこまで認知されていなかった(「デデンネGX」がフェアリーだったらヤバいって言ってもそこまで伝わらなかった)が、今ではみんなが知るところになったヤベーやつ
こいつで止まるカードは「グズマ」以外に「キョウの罠」「ザオボー」「プルメリ」等がある
こいつはスカル団にいったいどんな恨みがあるんだ?

・メタモン◇……1枚
一時期「弱いアローラロコン」とか「逃げられないアブリー」とか言ってたんですけど、冷静になると採用するしかない最強カード
「アブリー」を2枚しか採用していない関係上、サイドに「アブリー」が落ちている場合はこいつの進化先を慎重に選ぶ必要がある

・ハイパーボール……3枚
元々は4枚採用していたが、とあるカードの採用により1枚減らす(後述)
このカードでしかサーチ出来ないポケモンは「アローラキュウコンGX」のみ

・ネストボール……3枚
元々は2枚だったが、序盤の安定を取るために1枚増加
事故盤面でも、ネスト連打から「アローラロコン」のみちしるべ連打で、相手のサイドは減るが盤面はごまかせる

・ハンサムホイッスル……2枚
これ以上入れると確実に腐るので2枚なんですが、このカードが強い強い
「アローラキュウコンGX」からアクセスできるというのもそうですが、実質ドロサポ枚数が増えており事故率が軽減していること、やぶれかぶれ・ジャッジマン耐性が上がることが現在の環境では非常に重要
「ハンサム」が1枚手札にある時に「アローラキュウコンGX」で「ハンサムホイッスル」を持ってきたあと、「ハンサム」を使って、手札リセットケアで「ハンサムホイッスル」を保留するというプレイングはそこそこやります

・フェアリーチャームかみなり……2枚
当初は「サイドに落ちててもまぁアローラキュウコンで戦えるし1枚でええやろ」という感じで1枚でした
貼れたら死ぬほど強いので2枚、というか、このフェアリーチャームが強いってそれ雷が異常に強いという意味で……
このデッキにはカルネが入っているので、1枚ブロアーを釣り出すのに使ったりもします

・フェアリーチャームUB……1枚
当初は(以下略)
2枚にするかはかなり悩んだのですが、2月に入って「フェローチェ&マッシブーンGX」の存在比が増していたので、ケアするために2枚
にしていたのですが、前日に「序盤にルガゾロとかのメタ外を踏みたくないなぁ」と思ってまた1枚にして下記の特性に差し替え
対ウルネク・対フェロマッシ1枚だと有利でと2枚だと大有利くらいの差かなぁと思います

・フェアリーチャーム特性……1枚
登場当初は1枚だったんですが、ルガゾロとレックウザが環境から消え去ったため0枚にしていました
ただ、CL前日になって某イベントでルガゾロ、カメックスと連続で対戦して「序盤にメタ外踏んで負けるの嫌だなー」って思ったためUBから1枚差し替え
結果的にここの1枚入れ替えは何にも関係なかったです

・ねがいのバトン……1枚
グズマを使えない相手にバトン見せる行為のズルさよ
このカードのおかげで「アローラキュウコン」、「アローラキュウコンGX」がアタッカーとして成立するようになっています
後1でアローラロコンにエネを貼るときに、保険で一緒に付けとくこともあります

・こだわりメット……1枚
対「ウルトラネクロズマGX」をケアして採用したカード、「フェアリーチャームUB」の採用枚数を悩ませた理由の一つ
「ウルトラネクロズマGX」の打点ラインが100・180・260・340であり、現環境で「こだわりハチマキ」の採用数が減っていること、「フェアリーチャームUB」だけでは「マーシャドーGX」をケア出来ないことから、最終盤面の詰めとして採用
ついでに「サンダースGX」や「フェローチェ&マッシブーンGX」を見たときに、ベンチの「アブリボン」に貼ってベンチ狙撃を止めることも可能

・ぼうけんのカバン……1枚
「アローラキュウコンGX」からアクセスすることで、実質サーチ枚数を1枚増やせるカード
どうぐはグッズなので、最悪サイド落ちしていても致命傷にならないことを考慮し1枚の採用、このあたりが「ハンサムホイッスル」の枚数との違い
「アローラキュウコンGX」から持ってくるカードは素引きするともっと強い

・カウンターキャッチャー……1枚
「アローラキュウコンGX」からアクセスできる「フラダリ」
無くても致命傷にならないし、サイドから持ってきても強い
「カルネ」で回収して一番「つえー」ってなるカード
このデッキは「アローラロコン」を倒されて序盤サイド先行されやすいので、使う場面は多かったです

・エネルギースピナー……1枚
「アローラキュウ(以下略)
後攻1ターン目で素引きしていたら雑にブッパ
「アローラキュウコンGX」から持ってきたときも、素でエネルギーを引く確率を上げるために「ハンサム」を先に打つ場面も結構ある、確率は大事

・レスキュータンカ……1枚
(以下略)
最初2枚入っていたカルネのうち片方がこれに変わった感覚
一番回収する機会が多いのは、タッグボルトGXで吹き飛ばされたアブリボン
回収から即進化でリカバーできるのはやはり偉い

・ハンサム……4枚
メインドローソース
ドロサポとして4枚って微妙に見えるかもしれませんが、連打すれば6枚だし、そもそも手札が10枚を軽く超えるので他のドロサポが微妙に使いづらいというのもあって結構マッチしていた

・リーリエ……2枚
カプ・テテフGXが入っていないので、初手で8枚まで引けることは少ない
じゃあなぜ採用しているのかというと、最近初手やぶれかぶれ、初手ジャッジマンとかキメてくる野郎どもが多いので、少しでも耐性を上げるために採用
それまでは「シロナ」→「フウとラン」→「リーリエ」と推移してきた枠

・カルネ……1枚
けっこう他のレシピを見てもあまり採用されていないカード
確かに、「サーナイト&ニンフィアGX」が倒されたときはこんなカード使ってる場合じゃないことも多い
でもまぁ「カウンターキャッチャー」を回収できれば十分強いし、エネも回収できる
一番強いのは、チャームを付けた「アブリー」を前にだして、サイド1枚で「フィールドブロアー」を釣り出して、「カルネ」で盤面回復する動き

・グズマ……3枚
当初4枚入れていたが、あまりにも頻繁にポーカーが始まるため3枚
そもそもこの構築は、サポート以外には自由にアクセス出来るので、山を削りに削って、その後の「ハンサム」で雑にサポートが引ける構築になっている
そのため3枚でも不足感はそこまでなかった

・アセロラ……3枚
当初は2枚だったが、グズマを1枚減らすのと入れ替わりで採用
チャームを付けたポケモンをバトル場に残してカレイドストームでエネを後ろに流すと、たまーにバトル場の「サーナイト&ニンフィアGX」がダメージを受けず、アセロラを使えないという事件が発生するので注意

・ウツギ博士のレクチャー……4枚
強いネストボール
このカードの採用により、序盤の安定感が急上昇した
中盤以降はただのゴミ(付けて手札を減らせないぶん、腐ったチャームより悪質)に成り下がるものの、4枚採用にはそれだけの価値がある
具体例はバトル場「アローラロコン」で後攻1ターン目にレクチャー→「アローラロコン」「アブリー」「メタモン◇」、後ろの「アローラロコン」にエネを貼ってみちしるべで「アローラキュウコンGX」と「アブリボン」をサーチ、って言うだけで盤面が整う
対「ピカチュウ&ゼクロムGX」ではこのカードが手札にある場合に限って後攻の方が優位まである

・ワンダーラビリンス◇……1枚
問答無用の採用カード
「ピカチュウ&ゼクロムGX」には微刺さり、「ジラーチサンダー」「エビサワカポ」あたりにはぶっ刺さりなカード

・無人発電所……2枚
超強力カード、世の「サーナイト&ニンフィアGX」デッキには間違いなく入ってると思っていい
先行で貼るだけで「ピカチュウ&ゼクロムGX」デッキが機能停止することもある
このデッキについては「アローラキュウコンGX」もいるので若干悩ましいが、出してから貼ってしまえばいいという面もあるし、手札が十分回るのであれば1ターン目から出してしまっても問題ない

・基本フェアリーエネルギー……8枚
足りない引けない、でも仕方ない
とか言ってたら初戦、2戦目でマジで引けなかったのでまぁ、うん

4.その他カードの不採用理由

・ゼルネアス◇
バトンと同時に採用すると強いと思います、160点出しながら耐久150より大きいですしね
ただバトンが2枚ないとカレイドストームでつけるしかないこと、その状況だと結局チャームでブロアーがないことを祈るしかないこと等などにより不採用

・ジラーチ◇
対「ルカリオ&メルメタルGX」等、逃げエネの思い鋼対策カード
10試合に1回ほど、サイドに埋まって事件を起こすが、採用理由はそっちではなくワザ
無色3つで相手を問答無用で気絶させる効果だが、普通は「グズマ」や「アセロラ」で逃げられてしまうため、相手依存となる点も含めて敬遠されがち
相手が「グズマ」言えないとしたら……?
エネルギーは主に「ねがいのバトン」で付けます
「アセロラ」についても、相手がフルメタルウォールGX後ならダメージが消えてアセロラ出来ません
が、そもそも「ルカリオ&メルメタルGX」がほとんど居ないと考えたため不採用

・ポケギア3.0
枠がないというのもあるのですが、結局あまり信用出来なかったこともあり不採用
本番では特に「終盤でサポが足りない」って場面は少なかったので問題なかったのですが、事前に対戦しているときに「最後グズマかアセロラがあったら勝ち」みたいな場面はあったので、序盤の自己回避ではなく終盤のテテフ代わりのために採用してもいいかもしれません

・こだわりハチマキ
「サーナイト&ニンフィアGX」から見て160~180帯と、「アローラキュウコンGX」から見て「レックウザGX」と「ウルトラネクロズマGX」がメインのターゲットになるが、いずれも「フェアリーチャーム」や「ねがいのバトン」を優先して付けたい相手であるため不採用、「ウルトラネクロズマGX」についてはサブリメイションGXでも倒せる

・隠密フード
「アブリボン」に装備し、フェザーアローやブラッディアイから守るために当初採用していました
……が、いずれも環境から消えたため不採用
さらに、いずれも「アブリボン」が立たなくてもそこまで不利ではないということもポイント

・ブルーの探索
アブリボンやアローラキュウコンが立つまでに好きなトレーナー持ってこれるので何度か試したんですが、大体「ぼんぐり職人」と同じ使い方になるのでこれじゃないなってなりました

・エリカのおもてなし
採用していたことはありますが、このデッキで手札が4枚以下になることが少ないため不採用
やぶれかぶれ・ジャッジマンケアとしては優秀ですが、単デッキの多かった今環境では微妙にアンマッチだったかと思われます

・シロナ、フウとラン
構築上、勝ち筋がLOになることもあるため当初採用していました
が、普通に殴り合った方が勝てる場面が多いこと、事故回避としては「ウツギ博士のレクチャー」からみちしるべ「アローラキュウコンGX」「ハンサムホイッスル」「ハンサム」とつなぐ方が優秀であることも

・そらのはしら
「アブリボン」をエレキバレット、ジェットパンチ、はくぎんのかぜから守るために当初採用していましたがはくぎんのかぜ以外はフェアリーチャームで対応可能かつ、「無人発電所」の優先度に負け不採用
後日「こだわりメット」を採用したためさらに採用理由はなくなる
ただ、かいてんひこうはこのカードが必要になる

・トキワの森
先攻1ターン目で対ピカゼクに「無人発電所」を貼ることを優先し不採用
エネが引けず苦戦する対戦があったので、結果的には採用したほうが良かったかもしれない

5.主要デッキに対する相性

・対ピカゼク
先攻60:40、後攻55:45
お互いに後攻からワザを使えるため、そこまで先後差を感じない相手
フェアリーチャーム対策の「フィールドブロアー」または「フラダリラボ」が採用されている前提で動く
ジラサン型の場合は、フルドライブが飛んでくるまで猶予があるため、「ねがいのバトン」を付けた「アローラキュウコンGX」で「ジラーチ」等を倒し、サイド差を付けられ過ぎないようにする
GX型の場合は「サンダー」の有無に注意、「カプ・コケコ◇」がロストゾーンに行った瞬間勝ちが決まる試合も多々
「サンダー」がいる構築でも、相手のベンチが埋まって「サンダー」が出せない状態になれば、1匹目の「ピカチュウ&ゼクロムGX」に80のせてから2匹めの「ピカチュウ&ゼクロムGX」を倒し、ミラクルマジカルGX圏内に押し込むことも可能
やぶれかぶれ・ジャッジマンには注意

・対ウルネク
先攻80:20、後攻70:30
恐ろしいくらい有利マッチ、CLでも4戦中で3勝しています
先攻かつエネが引けて入れば、「アローラロコン」にエネを付けて、2ターン目はくぎんのかぜで「ジラーチ」か「マーイーカ」が落ち、さらに「マーイーカ」に3点乗ります
ウルネク側は多くの場合、「アローラキュウコンGX」をみて「ウルトラネクロズマGX」ではできるだけ戦いたくないことと「ギラティナ」がはくぎんのかぜ1回で落ちないので、「ギラティナ」で戦うことになります。このパターンに入ったら「カラマネロ」を「グズマ」で縛って「はくぎんのかぜ」連打から「カラマネロ」を絶滅させましょう
このプランに失敗してもタイプ相性で有利かつ最近のウルネクは「こだわりハチマキ」「ビーストエネルギー」を採用していないため、「こだわりメット」で「サーナイト&ニンフィアGX」が1回耐え、それが決定打になることは多々あります
フェアリーチャームで捌こうとすると、「ウルトラネクロズマGX」と「マーシャドーGX」を選択して攻撃される可能性があるので注意

・対ジラサン
先攻65:35、後攻60:40
注意すべきはベンチの「バリヤード」と「カプ・コケコ◇」
いつでも「フェアリーチャームかみなり」を付けられる体勢を整えること、盤面のエネを多くても4枚に抑えること、相手のサイドが3枚以下にならないよう立ち回ることを意識しましょう
グズマを使わずにサイドを取れるときはドローを優先してよく、グズマを使ってでも倒す必要があるのは「バリヤード」くらい

・対フェロマッシ
先攻65:35、後攻65:35
「アブリボン」に「こだわりメット」、「サーナイト&ニンフィアGX」に「フェアリーチャームUB」という状況が激痛、さらにサブリメイションGXが控えているため、「ルザミーネ◇」も実質無効というマッチアップ
そもそも構築に対する情報が少ないのですが、「カスタムキャッチャー」にだけは要注意
相手にブルーまんたん以外を言わせる隙を与えないように立ち回りましょう

・対KBS(海老沢夏帆)
先攻35:65、後攻25:75
かなりの不利マッチ
「アブリー」「アブリボン」が1体フィニッシュコンボで落とされるのはやむなし(「アブリー」スタートすることが多いため)
何枚「アセロラ」を引けるかの勝負になりがちなので、このマッチングについては「ポケギア3.0」の採用で勝率が変わってきそう

・対ゲンミミオムスター
先攻90:10、後攻90:10
ひ か り の け っ か い
負けの1割はサイド落ち

・対サナニンフ
先攻85:15、後攻85:15
「ゼルネアス◇」にミラクルマジカルGXを当てれば勝ちだし、そもそも採用されていないことが多い

・対メルカリ、ニダンギル等鋼全般
先攻5:95、後攻5:95
無理
GXしか居ない鋼デッキが相手だとワンチャンスあるが、そんな鋼デッキは少ない

6.第16回ポケカメモ杯およびCL当日のマッチアップ

ポケカメモ杯(BO3・7回戦)
1回戦対ピカゼク✕○○
2回戦対ピカゼク○✕✕
3回戦対デスカーン○✕○
4回戦対ジラサン○○
5回戦対サナニンフ単〇〇
6回戦対ピカゼク〇〇
5勝1敗ドロップ

CL千葉(予選8回戦)
1回戦対ウルネク2-6
2回戦対ゲンミミオムスター6-4
3回戦対ウルネク6-4
4回戦対ウルネク6-5
5回戦対ジラサン6-3
6回戦対ウルネク6-0
7回戦対ニダンギルルガルガン1-6
8回戦対ピカゼク0-6

都合1週間で16勝7敗、勝率.696

7.CL千葉当日の詳細

1回戦対ウルネク後攻2-6
アロコンスタートのレクチャー・みちしるべから盤面展開する理想のスタートも、手札にエネがない
2ターン目にエネスピより先にハンサムを打つもエネが引けない
その後も数ターンにわたってエネが引けず、やっと引いたのが相手の「ジャッジマン」の4枚のうち1枚
勝つべき相手に負けてものすごくモチベーションが落ちました

2回戦対ゲンミミオムスター後攻6-4
マリガンで超エネとびっくりボックスが見えて察する
実はタッグボルト環境とナイトユニゾン環境それぞれのゲンミミオムスターを組んでいたため、マリガン中に「そういえばこのデッキって、ひかりのけっかいで詰むよな」と思い出し、プランをそれに絞る
サナニンフスタートで、手札にサポとグッズがだくだく、なぜかロケット団で流されて、まただくだく
2ターン目の相手のホラーハウスGXでカードを引いて、バトル場にアロコンを2枚並べてみちしるべ、山のアローラキュウコンを持ってきて詰み、その過程でサイドを4枚とられたし、ここまでの過程で一切エネを引いてないけど勝ち
多分最終盤面で手札はHANDの条件を満たしていました

3回戦対ウルネク後攻6-3
じゃんけん勝てねぇ
ここまでとは逆に手札にエネが溢れる展開
アロコンが落とされたところから、アローラキュウコンにバトンを付けてサブリメイションGXでウルネクを倒し、マーシャドーGXでアローラキュウコンが倒され残り4-3
ここでサナニンフにエネを付け、こだわりメットを付けてアローラキュウコンを倒しサイド残り2-3
相手が必死に考えている間「ブロアーとハチマキないはず……」と思いながら見ていると、フォトンゲイザー230点が飛んできてそのまま勝ち

4回戦対ウルネク先攻6-3
アローラロコンを狩られるも、こちらもアローラキュウコンでマーイーカとカラマネロを狩り続け残りサイド3-5で次の盤面

画像3

ここで、「マーシャドーGX」がシャドーハントからシャドーインパクト、40ダメージは「マーシャドーGX」へ
手札には基本フェアリー2枚と「グズマ」と「フェアリーチャームUB」
この状況から勝って3勝1敗になりました

5回戦対ジラサン後攻6-3
序盤からこちらは「アローラキュウコンGX」で攻め、相手は「サンダー」で「アローラロコン」や「メタモン◇」を取り続ける展開
お相手はポケモンが引けず「ジラーチ」の願い星から引いたネストでポケモンを呼び続ける
残りサイド3-3の状態で「アローラキュウコンGX」をアセロラで回収、バトル場とベンチの「サーナイト&ニンフィアGX」に「フェアリーチャームかみなり」を付けてカレイドストーム、エネは2枚ずつ計4枚
ここで「エレキパワー」3連発からリーリエで「フィールドブロアー」を引きに行かれるも引けず(次のドローだった危ない)、「アセロラ」から回収して、盤面のエネルギーを3枚にしながらカレイドストームで押し切って勝ち

6回戦対ウルネク後攻6-0
お相手が軽く事故ってる間に、はくぎんのかぜ連打で「カラマネロ」を狩り尽くして投了

7回戦対ニダンギルルガルガン先攻1-6
こちら「アローラロコン」スタート、お相手「ジラーチ」スタートベンチ「イワンコ」
嫌な予感がするなぁと思って相手ターン行った瞬間「ハイパーボール」から「ヒトツキ」

8回戦対ピカゼク先攻0-6
後はポイントが40か20かという対戦
ついにピカゼク来たかぁという感じで対戦スタート、ポケモンを並べて「無人発電所」を貼ってターンを返せたものの、「ハイパーボール」等から「リーリエ」8枚ドロー「サンダーマウンテン◇」という最強ムーブで返される。
その後、せんじんのまいを見たタイミングで「アローラキュウコン」で詰ませるプランへ移行
みちしるべから「アローラロコン」と「メタモン◇」を持ってきて「アローラキュウコン」を立てに行くも、「ジャッジマン」
ここで見事に基本フェアリー2枚、アセロラ、フェアリーチャームかみなりという手札
チャームで多少粘るも、早いタイミングで「フラダリラボ」を引かれて負け、相手の引きがいろいろ強すぎました

8.CL千葉の振り返り

デッキ選択や構築、プレイングには特にミスはなかったのではないかと思います
デッキ選択については上位入賞デッキともコンセプトとしては近かったのかなと思います。上位デッキの「ラフレシア」で詰ませる「フーパ」で詰ませる「ルカリオ&メルメタルGX」で捌き切るという戦術が、うちのデッキでいう「アローラキュウコン」で詰ませる「サーナイト&ニンフィアGX」と「フェアリーチャーム」で捌き切るという戦術と近く、「環境と速度・火力勝負するくらいなら受けきった方が戦える」という考え方自体は合ってたんだろうなと思います
構築で改善点があったとしたら、「無人発電所」は「トキワの森」だったかなぁという気がします。強力な詰ませ筋があるならそっちを信用して、小手先の「無人発電所」より自分のデッキの強い動きを通しやすくする「トキワの森」だったかなぁという感じ

「アローラキュウコン」「アブリボン」ラインである程度のデッキに理不尽に勝ちを押し付けられて、それ以外のデッキにも一定程度戦えるというのがこのデッキのコンセプトであり
調整の過程で「3割のデッキに10:0が付けられて、残りのデッキに半分勝てれば勝率65%で十分強デッキだ」という発想に至って、事実会場にはこのデッキで10:0クラスに有利なデッキが3割近くいたと思いますし、それ以外のデッキ(特にBIG3)にも五分五分以上に戦えたのでコンセプト通りにはデッキが組めたのかなぁと思います
あと、ミラーに異常に強いというのもいい

大会の対戦としては、7戦目はマッチングが悪かったとしか言いようがないし、8戦目はこういう負けがどこかで1回あるのは割と仕方ない(ピカゼクと2回やったらまぁ片方はこういう負けもあるかなという感じ)と考えると、やっぱり1戦目がもったいなさすぎた
デッキの回り具合的にもやや下振れていたなかでしっかり5勝できたのは良かったかなーと思います
決勝Tに上がれなかったのはすごく悔しいですけどね

大会全体の振り返りとしては下記のとおり

画像4

決勝Tのサナニンフ7人というのは実は想定どおりで、サナニンフに対するケアすごく薄くなってのは実感としてありました。ある意味環境に対する殺意の塊で、ちょくちょく「むしろ何に負けるん?」とは聞かれましたね
ゲンミミオムスターについては、それこそCL新潟からの帰り道で考察してたんですが、存在をすっかり忘れてました。「びっくりボックス」で強くなったというのは知っていたんですが、「ブルーの探索」でここまで安定するようになっていたとは
ラフレシアの存在自体は有名で、それこそカエループに採用している人もいましたが、まさかCLで本当に使う人がいるとは……という感じでした。流石だなぁという感じ
ルガゾロはルカリオとアロキュウを入れて強引にトップメタを倒しに行く構築が多かったですね、1進化が立ちさえすればまだまだ戦えるということか

9.最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました
また、今回の大会で対戦された方、大会運営の皆様にもこの場を借りてお礼いたします、ありがとうございました
ご意見・ご感想等ございましたら、Twitterまたは質問箱へお願いします。(全部に回答するかは不明です)
それでは今度はCL京都?もしくはシティリーグシーズン3?でお会いしましょう


画像引用元:https://www.pokemon-card.com/
本文の無断転載禁止。無断転載を見つけた場合はしかるべき所に連絡いたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?