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【広告業界のしくみ】広告業界ってどうなってるの?

こんにちは!リバイバルブックスの八木です。

最近、私はタクシーで見た美術館の動画広告に影響されて、実際に美術館へ行ってしまいました。タクシーの動画広告は、広告媒体のひとつといえます。前回、広告の基礎知識として、「広告って何種類あるの⁉」の記事で広告の種類や特徴について説明しました。ぜひそちらもあわせて読んでみてください!

さて、今回は広告業界について学んでいきたいと思います!

みなさん、広告業界と聞いたら何の企業を思い浮かべますか?

博報堂や電通などの広告代理店を思い浮かべる方が多いと思います。

ですが、広告業界は広告代理店だけではないんです!!!

では、一緒に広告業界について学んでいきましょう~!

目次

1.広告業界のしくみ
  ①広告代理店
  -【主な業務内容】
  -【広告代理店の種類】
  ②広告制作会社
  -【広告制作会社の種類】
  ‐【広告代理店との違い】

2.最後に

1.広告業界のしくみ

ひとつの広告が世の中に出るだけでも、様々な企業が関わっています。広告業界は、主に①広告代理店、②広告制作会社の2つで構成されています。広告業界のしくみを知れば、普段何気なく見ている広告も新しい見方ができるかもしれません!

①広告代理店

 まず、広告主(広告を出したい企業やメーカー)は、広告代理店に費用を支払って、依頼をします。つまり、広告代理店とは、広告主の広告活動を代理で行う企業のことです。そのため、広告主だけでなく、広告制作会社や広告媒体との関わりがあります。

参考 https://type.jp/tensyoku-knowhow/ready/catalog/ad-agency/    

【主な業務内容】

広告代理店の主な業務内容は以下の5つです。

❶企画・提案
❷制作発注
❸スケジュール管理
❹予算管理
❺広告主の情報管理
❻広告枠の購入・販売

❶企画・提案

広告主の要望に合わせ、どのような媒体(例えばテレビ、雑誌、WEBなど)を使うのか・どのような広告デザインにしていくのかを考え、広告主に提案します。

❷制作発注

広告の制作案が決まったら、実際に広告を作る広告制作会社に発注を依頼し、広告を作ってもらいます。広告制作会社については、 ②広告制作会社 で詳しく見ていきます。

❸スケジュール管理・予算管理・広告主の情報管理

広告の実施のスケジュールや広告制作・出稿にかかる予算、広告主に関する情報を管理します。

広告枠の購入・販売

広告枠とは、新聞・雑誌・テレビ番組・インターネットサイトなどで、広告を入れるスペースや時間帯のことです。(コトバンクより) 

広告代理店は、広告枠を購入し、広告主に販売します。例えば、テレビの番組の中で流れる広告を広告代理店は購入し、テレビ広告によって効果があると考えられる広告主にその広告を販売するという流れです。

以上が広告代理店の主な業務内容になりますが、規模の大きい広告代理店の場合、広告制作会社が行う業務を請け負っていることもあるので、広告代理店の業務内容は多岐にわたります。

【広告代理店の種類】

広告代理店の種類は、主に3種類に分かれます。サイトによって分類のしかたが異なりますが、ここでは3つに分けて見ていきたいと思います。

❶総合広告代理店
❷専門広告代理店
❸ハウスエージェンシー

❶総合広告代理店

総合広告代理店は、新聞、テレビ、雑誌など様々な広告媒体を取り扱う代理店です。代表的な総合広告代理店としては、電通、博報堂、アサツーディ・ケイなどが挙げられます。

総合広告代理店の特徴は、幅広い広告媒体を取り扱っているため、複数の広告媒体を利用して、広告を出すことができる点にあります。

❷専門広告代理店

専門広告代理店とは、ある1つの広告媒体に特化した代理店のことです。(広告媒体ではなく広告主の種類に特化した広告代理店のことを指す場合もあります)そのため、専門広告代理店の中でも、特化する広告媒体が異なります。

例えば、インターネットに特化した専門広告代理店があります。代表的な企業としては、サイバーエージェント、オプト、セプテーニ、トランス・コスモスがあります。

近年、スマートフォンやタブレットの普及によってインターネット広告が増えてきました。特に最近は、動画配信サービスの人気により、テレビの利用時間は短くなり、スマートフォンやタブレットの利用時間が長くなる傾向にあります。

参考 2020/01/22 日経産業新聞 「アプリ利用、新興国がけん引、米社調べ、動画視聴広がる。」

その影響か、電通が発表した 2019年の日本の広告費 によると、「インターネット広告費」は18年比19.7%増の2兆1048億円と、地上波テレビ広告の1兆8612億円(2.7%減)を初めて上回りました。

また、下の図から2019年の「インターネット広告媒体費」は前年に比べ114.8%と上昇していることが分かります。

引用 https://www.dentsu.co.jp/news/release/2020/0317-010029.html#:~

インターネット広告は、これからさらに増えていくのではないかと思います。

❸ハウスエージェンシー

ハウスエージェンシーとは、特定の企業専属の広告代理店のことです。代表的なハウスエージェンシーは、JR東日本企画、東急エージェンシーが挙げられます。例えば、JR東日本企画であれば、JR東日本の専属の広告代理店となります。この記事の一つ前では、JR東日本企画について取り上げていました!この記事を読めばハウスエージェンシーの理解が深まること間違いなし!!ぜひあわせて読んでみてください!

②広告制作会社

ここまで広告代理店について学んできました。

広告代理店が広告プランを決めたあとは、広告制作会社に依頼します。依頼を受けた広告制作会社は、プランに基づき広告を制作していきます。広告制作会社の種類は大きく分けて2つに分かれます。

【広告制作会社の種類】
広告制作会社の種類は大きく分けて2つに分かれます。

❶広告代理店系列
❷独立系

❶広告代理店系列

広告代理店系列とは、決まった広告代理店から仕事を受けて、業務を行っている広告制作会社のことです。この場合の広告制作会社は、広告代理店の関連会社か子会社であることが多いです。

❷独立系

独立系とは、複数の広告代理店から仕事を受けたり、広告主から直接仕事を受けたりする広告制作会社のことです。広告主が直接独立系の広告制作会社に依頼することで、広告主は広告代理店へ依頼するコストを削減することができます。

【広告代理店との違い】
では広告代理店と広告制作会社の違いは何でしょうか。結論から言ってしまえば、「広告枠を売っているかどうか」にあります。

広告代理店の業務内容にも書いた通り、広告枠とは、新聞・雑誌・テレビ番組・インターネットサイトなどで、広告を入れるスペースや時間帯のことです。(コトバンクより) 

広告代理店では、広告枠を売って利益を得ることがありますが、広告制作会社では、広告枠を売って利益を得ることは基本ありません。

2.最後に

これまで、広告業界のしくみを見てきました。まとめると下の図のようになっています。


ひとつの広告を作るために様々な企業が関わっていることがわかっていただけたかと思います。

私自身、この記事を書くことで、広告業界について今までより理解ができたと思います。

今後も広告に関する記事だけでなく、さまざまな業界・企業についての記事を発信していきます!ぜひチェックしてみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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