長年パチプロになって見える世界の変化具合

修行僧が10年20年と何か悟りを得ようとして修行すると何が見えてるかは常人にはあまり分からない。世の中の本質が1ミリでも見えてくるのか。

トレーダー全盛期のテスタ氏は、
「名前が見えない株のトレードでも誰と勝負しているか分かるし、この建玉(ポジション・売買株)が前に同じ銘柄にいた某氏のものだと分かる」
と言っていた。

取引量が多すぎて、1日に自分が動かす量が多いからそこから推測していくことすらできると言っていた。(例えば自分の出来高が10%あれば、自分より売買した人は必ず9人以下であるはず、など)

麻雀でも「初心者は自分の手だけ、中級者は捨て牌、上級者は相手の手牌を見る」のような言葉があり、上級者になるほど見える視野が広がるのだ。

「このゲームで誰がカモなのかが分かるプレイヤーが、その場での勝ち組である」

のような言葉もある。

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さて、パチプロの場合は何が見えてくるのか。言っておくが、パチプロなんてゴミなので「すごいだろ」などと言う気はない。

パチ屋には5歳くらいのときに親に連れられて入り、プレイしていたことはあったが、18歳のときにはじめて自分でパチ屋に入ったときには当然何も分からなかった。

パチンコの玉が大きく感じたのを覚えている。うるさい、とか勝てるかな、とかそんな感情しかなかった。

それから時がたち、昨日久しぶりに他の店に行った。無意識下でおこなっていたことをなるべく言語化してみる。

まず、打つ気で店に入っていない。全台のハマり(ゆうタイム)狙いができるかできないかのチェック。2列見ただけで、打てそうなゆうタイムがない。そして前より明らかに減っている。

これだけで、かなりの推測ができる。

「打つ台(いい台)があれば、お客さんはその台を打つ。打つ台がないとフラフラして、ハマり台を狩っていく。微妙なハマりでも狩っていく」

要するに、店の調子がよくない可能性が高まる。


次に客層を見る。

若者が少なく、プロっぽい客はゼロだった。プロかどうかは、顔や打ち方、会員カードから打つ(そして貯玉もりもり)などで見分ける。朝から来ているので、昨日行った18時台には箱がモリモリに積まれているはず。あとは、髪の毛をメチャクチャ染めているなどもプロの可能性を高める。そんな髪型で出社できる会社はないからだ。

読者の方がどう思うかだが、思っているよりかなり分かる。軽く1周すれば、だれがプロかはかなり判別できる。

パチンコのことを何もわからない高齢者が多めで、多少パチンコのことを知っている若者が少なく、勝ちに来ているプロは0人。この時点で
「打てる台ほぼなし」
と判別。

やり方にもよるが、入った瞬間データをポチポチ押したり釘を見たりするのはまだまだのレベルで、一般の人からしたら
「そんなことで分かるのはすごいですね」
と言ってしまいそうだが、私くらいになると(全然すごくはないよ)、データや釘を見なくても1周した雰囲気で分かる。

あとは、テスタ氏の発言のように「実際にほんとに当たってるかは別として、判断の材料として」店の利益も無意識に考える。

このレベルの台を、◯日間設置してるから今、店はかなりプラス(マイナス)になっているから、数日後は釘を開ける(締める)んじゃないか………

などといったこと。株で言うところの、

信用買いが貯まりすぎているから、大きな売りに警戒しておく

のようなイメージ。

当日、その場でみた釘やデータから判断するのではなく、客層、客つき、店の利益、こういうところも感じ取って、それを加味して判断する。

テスタさんもそう言えば言っていた。

出来高OK、トレンドOK、板OK、チャートOK→実際に取引

みたいな。しかも、連日同じ銘柄を触るので前日からの情報の優位性も加味すると言っていた。

私はデイトレや麻雀のレベルは大したことないので自分の「今の状況」でしか判断できないから勝ちきれない。

ただ、パチンコに関しては長年やっているだけあって「判断に使える材料」がメチャクチャ多いから、打てるか打てないかの判断や「そもそも打つか」の判断が早いのだと思う。

ちなみに昨日は、目の前でじいさんがのいた甘ギンパラの残り90回転をハイエナだけして、他は何も打たずに帰宅しました。



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